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【ガーデニング】ブルースターの花を咲かせよう!地植えの方法やタネの実らせる方法を徹底解説

淡い青色をした星形が美しいブルースターは、切花でしかあまり見かけない少し珍しい花ですが、最近では一部のホームセンターなどで苗を購入できるようになりました。価格は約300〜400円ほどで販売しているところが多く、ガーデニングで手頃に楽しめる植物です。

この記事では、ブルースターの花と実を付けさせるための育て方について紹介します。

ブルースターの苗の植え付け方から基本的な育て方までを紹介しているので、ぜひ参考にしてください!

ブルースター(オキシペタラム)の特徴&観賞時期など

ブラジルやウルグアイに自生するブルースターは、冬でも葉を落とさない常緑性の低木、または多年草。茎は木質化しにくいため、一見草花のように見えますが、触ってみると細い芯が枝のように硬いです。また、花以外の全体に産毛が生え、触ってみるとふわふわとしたやわらかい感じがします。

比較的暖かい場所に自生しているため寒さが苦手ですが、関東地域までなら地植えが可能 で、庭の花壇などに地植えすることも可能です。

また、気温が35℃を超えるような夏の猛暑日でも株が弱くなることもあまりなく、次々と青いの花を咲かせます。

ちなみに、日本では「ブルースター」の名前で親しまれていますが、学名で「 Oxypetalum coeruleum (オキシペタラム セルレウム」と呼ばれるため、「オキシペタラム」の名前でも園芸では流通しています。英語圏では「Tweedia caerulea」と呼ばれます。

ブルースターの基本情報

  1. 英語名:Tweedia caerulea
  2. 学名: Oxypetalum coeruleum
  3. 別名:オキシペタラム、ルリトウワタ(瑠璃唐綿)
  4. 科属名:キョウチクトウ科ガガイモ亜科ルリトウワタ属
  5. 特性・形態:常緑性亜低木・蔓性多年草
  6. 樹高:40〜100m
  7. 原産地:ブラジル、ウルグアイ
  8. USDA zone:8a〜10b
  9. 耐寒性:やや強い
  10. 耐暑性:とても強い
  11. 耐陰性:なし

USDA zone とは
United States Department of Agriculture Plant Hardiness Zone(米国農務省 植物の耐寒性地帯)の略。 米国農務省 が開発した、寒さの段階を13のレベルに分け、植物の耐寒性レベルを数値とマップで明瞭化した指標です。造園やガーデニングをするうえで、植物がどの地域で、どれくらいの寒さまで耐えられるのかを確認するために使います。日本では気象庁の観測データを元に、都道府県市町村ごとにレベル分けされています。※指標は、植物を屋外で育てたときの目安。
参考: Japan Plant Hardiness Zone

ブルースターの花・実|特徴と観賞時期

セルリアンブルーといわれるような色の花が咲くブルースター。背が高く、しゅっとした細身のスタイルに生長するので、花壇やプランターの寄せ植えでは背面や中心部に植えると良いかもしれません。常緑性なので花が咲いていない時期でもやわらかな緑色を楽しめます。

ブルースターの花

水色の星形の花を咲かせるブルースターは、 5〜10月ごろにかけて長い期間観賞できます 。伸びた茎の先に淡い紫色の蕾(つぼみ)が3つほどまとまって付きます。花の咲き始めは淡い紫色ですが、徐々に空のような青色に変わっていく特徴があり、色の変化を楽しめる魅力も。

硬い茎が長く伸びれば切花やアレンジメントとしても使え、部屋のインテリアになります。

ブルースターの実

屋外で育てていると、 7月中旬〜8月ごろにかけて緑の産毛の生えたサヤのような実 が逆立つように付くブルースター。実は9〜10月ごろに茶色く熟し、大きく膨れ上がると自然に割け、中から綿毛のような種が飛び出します。

ブルースターの樹液には注意!

キョウチクトウ科に分類されるブルースターは、枝や葉を切ると白い乳濁色の樹液(乳液)が出ます。この 樹液には強い毒性(強心配糖体)が含まれるため、触れると肌がかぶれたり、水ぶくれができたりする 場合も。

目に入れると失明をする恐れがあるので、肌が弱い人は手袋をし、丁寧に取り扱いましょう。

ブルースターを庭や鉢に植え付けよう!苗の選び方や植え方

ブルースターの苗を選ぶ

地面から複数の細い茎を伸ばすブルースターは、 1鉢で3〜4本以上生えてるものが良く、大きな葉がたくさん付いている苗 がおすすめ!生長の流れに勢いが強く、地面に植えても枯れにくい個体です。

花がたくさん咲いているからといって、病害虫にかかっているもの、ひょろひょろと茎が間延びしたものを選ばないようにしましょう。

日当たりの良い場所を選ぶ

伸びた茎の先にたくさんの花を咲かせるブルースター。日光がよく当たる場所に植え付けると、よく花を咲かせるようになります。できるだけ、湿度が高くならない日当たりの良い場所に植え付けましょう。

直射日光が当たる場所でも葉焼けを起こしにくいので、 日陰を気にしなくても大丈夫 です。

水はけ・水もちの良い土を掘り起こした土に混ぜる

ブルースターは、水はけ・水もちの良い土で育てるのがベスト。体内にたくさんの水分をたくわえているので、必要なときに水分を吸収できるような環境づくりが大切です。

水はけ・水もちの悪い土では根腐れや水切れを起こしやすく、株が枯れてしまう場合もあります。 赤玉土・鹿沼土・腐葉土を使った土を掘り起こした土とよく混ぜてから植え付けましょう

ブルースターの苗を植え付ける

苗のポットから出したブルースターの根鉢は硬くなっていることもあります。植え付ける前に根鉢をやさしく1/3程度崩してから、植え付け穴に植えましょう。植え付け穴には、緩行性化成肥料を元肥として入れときます。

支柱を立てて苗を固定する

細くて硬い茎が横に広がって地面の方向へ下がりやすいブルースターは、苗を植え付けたら支柱を立てて固定するのがおすすめです。茎を誘引しないと、ほかの植物の上に覆い被さって日当たりを悪くさせることもあります。

ブルースターの花と実を付けさせる育て方

ブルースターの苗を植え付けたら、あとは管理を徹底的に行うだけです。筆者は庭の花壇に植え付けていますが、正直放置していることもあり、多くの手間をかけなくても花や実を付けます。

また病害虫の被害にあうこともあまりなく、ガーデニング初心者でも育てやすいです。

水やり

乾燥にもやや強いブルースターは 春・秋は2週間に1〜2回のペースで、夏は3〜5日に1回のペースで、冬は2〜3週間に1回のペースで水を与えます 。また、冬はできるだけ乾燥させると樹液が濃くなり、寒さに耐えられるようになります。

肥料やり

ブルースターの肥料は、庭木や花木用の緩行性化成肥料を使いましょう。生長期の5〜10月ごろの間に2ヶ月ほどのペースで肥料を与えると、生長が良好で花付きが良くなります。

剪定

茎が長く伸びすぎたり、たくさん枝分かれしたりしたときは、剪定(せんてい)をしましょう。株の内側が混み合っていると過湿になって根腐れを起こしたり、病害虫の被害・葉枯れなどの原因になったりします。

暖かい時期に、枝分かれした箇所から数ミリ上で切り落とします。

ブルースターの実を収穫しよう!

8月中旬ごろには、茎の先端にブルースターの大きな実ができます。1ヶ月ほどで実が熟すので、そのころを目処に収穫すると良いです。

写真は、上がブルースターの実とタネ、下は同じキョウチクトウ科のフウセントウワタの実とタネです。

割けた実を長く放置していると風で飛んでしまい、周りに広がってしまいます。筆者もそのままにしていたこともあり、庭のあちらこちらに白い綿毛が広がっていました。

身に亀裂ができて開いてきたら、根元から切ってあげてくださいね。実が割け始めたころなら熟していることがわかり、中のタネが飛びにくいので収穫もしやすいです。

やってみよっか?

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