番台って何?電子マネーの使える東京銭湯3選
みなさんは「番台」をご存知ですか?
番台のある銭湯は、東京銭湯マップによると2021年8月現在、487軒ある銭湯の内の83軒とかなり少なくなってきているのが分かります。
今回は、昔レトロな雰囲気を醸し出している番台と、近年増えてきた電子マネーの使える銭湯を紹介します。
番台の歴史
江戸時代にはすでに存在
番台は江戸時代にすでにあった銭湯の設備です。
男湯と女湯の間に浴室の方を向いて銭湯の人が座っていて入浴料を受け取り、お風呂を監視している番をする台です。
番台に座っている銭湯の人のことをよく 「番台さん」 と呼んだりします。
番台さんは入浴料を受け取ったり、飲み物やタオルなどの販売をするだけでなく、浴室向きに座って事故がないか確認しています。
東京の番台は高い
東京の銭湯の番台は1m30cm前後が1番多く、東京以外の地方の銭湯は1m前後です。
東京の番台の高さが高い理由は、脱衣所と浴室が東京以外の銭湯に比べて広く、高さがないと全てを見渡せないからです。
また、番台さんが入っている台自体にも飾り彫刻がされているのも東京銭湯の特徴です。
これは江戸の大工さんの粋の表現だったと言われているそうです。
番台のある銭湯に行ってみたらよく見てみてください。
番台からフロント式へ
元々番台は前述した通り脱衣所や浴室を監視する役目もありましたが、近年は男性の番台さんが女湯を見ているのが気になるという女性客も多く、番台から女湯が見えないように番台に大きな衝立がつけられている番台式銭湯も多いですし、受付を番台からフロント式に変える銭湯が増えています。
そんな昔ながらの銭湯は未だに決済は現金のみの銭湯がほとんどですが、近年では電子マネーの使える銭湯も出てきているので、今回は電子マネーの使える現代の銭湯を紹介します。
なお、以下で紹介する銭湯の料金は一律で480円で、追加で必要なサウナ料金のみ明記しています。
ホスピタリティ高めの老若男女に優しい銭湯!栄湯(新宿区)
PayPayに対応!
2017年11月1日リニューアルオープンしたPayPayも使える綺麗な銭湯です。
受付はフロント式で、浴室は白く、青い間接照明が光っている今風な銭湯です。
2つある浴室のうちそれぞれに半露天風呂のある孔子の湯と釈迦サウナがあり、男湯と女湯が週毎に交代していて、栄湯の公式Twitterにカレンダーが公開されています。
浴室の椅子や洗面器を置く位置が高くなって足腰が悪い人に使いやすいようになっていたり、カランのシャワーがレインシャワータイプだったり、古い銭湯には無いホスピタリティーの高い銭湯です。
お風呂は熱湯とジェットバスのついている中温風呂と水風呂があります。
水風呂は27度ぬるめですが、バイブラがついていて気持ちいいです。
釈迦サウナが有難い!
サウナは週毎交代ですが、+400円でサウナ用のバスタオル1枚付きで入れます。
釈迦サウナという名前通り、サウナ内の天井にお釈迦様の絵が描かれていてとても有難いサウナです。
ガス式サウナで90度でしたがとても熱く、L字の2段で広め。
水風呂がぬるめなのでサウナの後はゆっくり水風呂に浸かれます。
栄湯
- 住所 新宿区西落合2-6-2
- 電話 03-3953-6562
- アクセス 都営大江戸線 落合南長崎駅 徒歩8分
- 休日 月曜・金曜
- 営業時間 15:00-24:00
露天風呂がある!渋谷笹塚温泉 栄湯(渋谷区)
さまざまな電子マネー決済に対応!
2014年7月31日にリニューアルオープンしたSuica・QUICPay・PayPayなどさまざまな電子マネー決済に対応している銭湯。
PayPayやSuicaが対応している銭湯はありますが、QUICPayまで対応している銭湯は珍しく、こちらも受付はフロント式です。
お風呂はジェットバスのついている内湯と露天風呂と水風呂があり、渋谷区で天然温泉と露天風呂に入れる銭湯です。
カランは死角が多く、電気も暖色で落ち着いて入れます。
サウナもあり
こちらはサウナもあり、+410円でタオルが2枚貸してもらえるため手ぶらで行かれます。
女湯はコンフォートサウナでそんなに温度は熱くなく、ヒーリングミュージックが流れていて癒されます。
水風呂の隣に2人座れる椅子もあり、露天風呂エリアで外気も感じられるので、サウナでととのいたい人にもオススメです。
渋谷笹塚温泉 栄湯
- 住所 渋谷区笹塚2-9-5
- 電話 03-3377-3369
- アクセス 京王線 笹塚駅 徒歩5分
- 休日 水曜・木曜
- 営業時間 15:00−24:00、第1・3日曜 13:00-24:00 (最終受付は閉店の30分前まで)
表参道駅チカ!南青山 清水湯(港区)
PayPayに対応!
表参道駅近くにある、ちょっと意識高い雰囲気な銭湯。
こちらも受付はフロント式で、フロントの奥で生ビールが飲めてフリーWi-Fiも使えます。
昼12時から営業していて他の銭湯よりも営業時間長め。
マッサージ風呂、高濃度炭酸泉、シルク風呂、ミクロマットバス、水風呂とお風呂の種類も多めで、ゆっくり銭湯に入りたい人にオススメです。
公式LINEでサウナポイントが貯められる!
サウナは+550円で温度は低めでした。
こちらの銭湯の公式LINEのショップカードでサウナに入るとポイントが貯められます。
10ポイント貯まると1回サウナが無料になります。公式LINEから定休日やイベント情報も流れてくるITに強い銭湯です。
南青山 清水湯
- 住所 港区南青山3-12-3
- 電話 03-3401-4404
- アクセス 表参道駅 徒歩3分
- 休日 金曜
- 営業時間 12:00−24:00(土・日祝は12:00-23:00)
今ドキの銭湯に行ってみよう!
以上が電子マネーの使える銭湯でした。
まだまだ現金以外が使える銭湯は少ないですが、リニューアルする銭湯は経営者が代替わりして若いのか電子マネーを使えるようになる傾向にあるようですね。
番台のあるレトロ銭湯と今時の銭湯、どちらにもそれぞれ良さがあるのでぜひどちらも行ってみてください!
出典・参考
- 東京銭湯マップ
- 銭湯検定公式テキスト① 一般社団法人日本銭湯文化協会編
やってみよっか?