ワット・ポーとは?バンコク三大寺院に数えられるお寺の見どころ
バンコク最古、そして最大敷地面積を誇る「ワット・ポー(Wat Pho)」は、「ワット・プラケオ」「ワット・アルン」とともにタイの三大寺院に数えられる格式高い仏教寺院です。三大寺院は近距離に集中しているため、一度に回る計画を立てている方もいるのではないでしょうか。ここでは、ワット・ポーへのアクセスや見どころ、付近の観光スポットやおすすめレストランなど、寺院観光に役立つ情報を紹介します。
ワット・ポーの基本情報
ワット・ポーは、アユタヤ王朝の末期にラーマ1世によって建てられた寺院で、正式名称を「ワット・プラ・チェートゥ・ポン・ラーチャ・ワ・ララーム」といいます。巨大な涅槃仏が有名で、タイ古式マッサージの総本山としても知られるワット・ポーの基本情報をお伝えしていきます。
行き方(アクセス)
電車、タクシー、トゥクトゥク(三輪タクシー)などで向かうことができます。ただし、車での移動は渋滞がよく発生するので、MRT(地下鉄)か水上バスを利用するのがおすすめです。
徒歩
ワット・ポーはチャオプラヤ川沿い、マハラート通りの交差点付近にあります。カオサンロード周辺のホテルなどに宿泊している場合は、徒歩約10分で到着します。日本より日差しが強いため、歩いて行く場合は日焼け止めや帽子などで 日焼け対策 を行いましょう。
電車
最寄駅はMRT(地下鉄)のサナームチャイ駅です。駅を出て徒歩3分ほどで到着します。
タクシー
MRTフアランポーン駅から約10分、シーロムからは約17分、BTS(スカイトレイン)のサラデーン駅から約17分が目安です。スクンビット周辺からだとスムーズに移動できても約40分はかかるでしょう。頻繁に渋滞が起こるので、 時間に余裕を持って利用 することをおすすめします。
市街地を走るタクシーでも「観光地には行かない」と乗車拒否されるケースもあるので、乗車前に運転手にワット・ポーに行くかどうかを確認しましょう。英語が通じにくいこともあるため、 行き先を書いたタイ語のメモを用意 しておくことをおすすめします。
水上バス(船)
移動中もタイの自然を楽しみたいなら、河川の上から ローカルな景色を眺めながら移動 できる水上バスがおすすめです。アクセス方法は、まず高架鉄道のBTS(スカイトレイン)サパーンタクシン駅近くのサトーン船着場から水上バスに乗船します。約20分するとワット・アルンの船着き場に到着。下船したら今度は渡し船で川を渡り、船着場から徒歩約2分でワット・ポーに着きます。
トゥクトゥク
トゥクトゥクでの移動も可能です。宿泊ホテルまで来てもらうか、ホテルや観光地付近で客待ちをしているトゥクトゥクに声をかけて乗車します。言い値をすぐに受け入れるのではなく、 必ず料金交渉 をしましょう。
ワット・ポーは敷地が広く入口が複数あるので、事前に運転手に 「タイ・ワン通り」で下車することを伝えておく のがおすすめです。カオサンロード周辺からの所要時間は約5分、スクンビット周辺からだと渋滞しない場合でも40分ほど。「ワット・ポー」で行先は通じますが、念のためタイ語で行き先を書いたメモを用意しておくとよいでしょう。
入場料
入場料として、1人200バーツ(約725円)が必要です。子供は身長120cm以下なら無料。なお、キャミソールやミニスカート、シースルー素材の洋服など 露出の高い服装は入場を拒否される ので、行くときは服装に注意しましょう。
ワット・ポーの見どころ
広大な敷地のワット・ポーは南北に分かれていて、北側に見どころが集中しています。このエリアには、本堂、礼拝堂、仏塔、マッサージ像などがあります。見どころをいくつか見ていきましょう。
涅槃仏(寝釈迦像)
ワット・ポーの見どころといえば、なんといっても巨大な涅槃仏(ねはんぶつ)でしょう。有名な涅槃仏は礼拝堂にあります。「涅槃仏(ねはんぶつ)」とは、お釈迦様が亡くなる(入滅する)ときの様子を表現している釈迦仏の像のこと。ワット・ポーの涅槃仏は、 全長49m、高さ12mの巨大な像 です。頭の方から足に向かって歩いて行き、足裏を眺めましょう。長さ5m、幅1.5mの足裏には、見事な細工がほどこされています。一般的に足裏には仏教上の「宇宙観」を表現した文様を描きますが、ワット・ポーの涅槃仏の 足裏にはタイ仏教の世界を表現する108つの絵 が描かれています。この絵には、貝殻を研磨してはめ込む「螺鈿細工(らでんざいく)」という技法が使われており、その美しさと緻密さに見とれてしまうでしょう。
巨大な涅槃仏の写真を撮る際は、足裏から頭まで入るように撮影すると、全身を収めることができます。
本堂
ラーマ1世が建立したとされる本堂には黄金色に輝く釈迦像が祀られており、台座部分にはラーマ1世の遺骨が納められています。本堂を囲む二重回廊には、400体近くの黄金色の仏陀像が配されています。
仏塔
ラーマ1世から4世までの遺骨が納められているといわれる 4つの仏塔 には、華やかな装飾がほどこされています。1世は緑、2世は白、3世は黄、4世は青と、王によってカラーが違うので、ぜひ確認してみてください。
マッサージ像
ワット・ポーの一角にはヨガのポーズをとるマッサージ像があります。これは、タイ国民が石像と同じポーズをとることでヨガを実践できるようにと置かれたもの。 ポーズを真似して、記念撮影 をする観光客もいます。
そのほか、本堂や礼拝堂など建物の各所で、医学や歴史などの知識を伝えるために描かれた絵や文章を見ることができます。ここに蓄積された知識によって、タイ古式マッサージの総本山といわれるようになったのです。ラーマ3世によって最高学府とされた寺院の役割を感じることができるでしょう。
ワット・ポーでの過ごし方
仏像や仏塔を見学する以外にも、敷地内にはタイ古式マッサージを受けられる場所や、占いやヨガ体験ができる場所もあります。気になるものがあればぜひ試してみてください。
マッサージ
タイ古式マッサージの総本山で、本場のマッサージを受けられます。敷地内には由緒正しい 2つのマッサージスクールが併設 されており、実際に施術を受けることができます。寺院巡りの締めにいかがでしょうか
占い
お土産屋の片隅に、占いを受けられるスペースがあります。占いの種類は、手相や占星術、タロット占いなど。タイ語を理解できなくても、 英語や日本語で通訳してくれるスタッフも常駐 しているので安心ですよ。旅の思い出にぜひ立ち寄ってみてください。
ヨガ
ワット・ポーではタイ風ヨガの「ルーシーダットン」を体験することができます。マッサージスクールの近くで毎朝8時から約30分行われているので、朝活をしてヨガ体験をしてみるのもおすすめ。予約する必要はなく、 飛び入りで参加できます 。ヨガは、タイ語や英語が話せなくても先生のポーズを真似するだけでOK。すがすがしい気持ちで1日をスタートできますよ。
ワット・ポー付近の観光スポット
せっかくワット・ポーを訪れるなら、三大寺院巡りをするのがおすすめです。ワット・ポー以外の2つの寺院について簡単に紹介します。
ワット・アルン
チャオプラヤ川の対岸にあるワット・アルンへは、ワット・ポーから徒歩2分のターティアン船着き場から、渡し船を利用して行くことが可能です。大きな仏塔を小さな仏塔が囲むように建てられており、チャオプラヤー川から眺める姿は格別。 別名「暁の寺」 と呼ばれるように、明け方には朝日を浴びてキラキラと輝きます。10バーツ硬貨にも描かれているので、ぜひ見比べてみてください。
また 夕暮れどきやライトアップ された姿もとても美しく、対岸のレストランやルーフトップバーから景色を楽しむのもおすすめです。
ワット・プラケオ
王室を守るための守護寺院として建てられたワット・プラケオは、 タイで最も格式の高い寺院 です。ワット・プラケオの正式名称は「ワット・プラシーラッタナーサーサダーラーム」。エメラルド色をした翡翠(ひすい)のご本尊(プラ・ケオ)が祀られていることから、敬意を表してワット・プラケオと呼ばれています。ワット・ポーからお隣のワット・プラケオまでは、徒歩10分~15分ほどです。
ワット・ポー周辺のおすすめレストラン
三大寺院を回るときに合わせて立ち寄りたい、ワット・ポー周辺のおすすめレストランを紹介します。気になるところが見つかったら、ぜひ行ってみてください。
The Sixth
ワット・ポーから約200m と近く、おしゃれと評判のレストラン。タイ、アジア料理だけでなくベジタリアンやヴィーガン向けのメニューもあるため、多くの人のニーズに応えてくれるお店です。ランチは待ち時間が発生しやすいため、少し時間をずらして行くのがおすすめ。
Blue Whale Maharaj
「ブルーホエール・マハラート」はちょっとした休憩におすすめのカフェで、人気メニューはラテアートがきれいな 「青いラテ」 です。SNS映えする写真が撮れるため、地元の人も多く訪れています。朝食やブランチ、ランチも楽しむことができ、ヴィーガン料理も用意されています。
ワット・ポー観光を満喫するなら現地オプショナルツアーがおすすめ
タイ最古の寺院であるワット・ポーは、観光客が多く敷地もかなり広いため、ガイド付きのツアーに参加するのがおすすめです。ガイドと一緒なら、見どころの説明を聞きながら効率的に回ることができます。ベルトラでは、ワット・ポーを含めた三大寺院巡りの現地オプショナルツアーも用意しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。
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