スカルノ・ハッタ国際空港(ジャカルタ)の施設情報│過ごし方まとめ
首都ジャカルタ郊外のスカルノ・ハッタ国際空港(CGK)は、多くのビジネス客や観光客に利用されている、インドネシアの空の玄関口。その名前は、建国の父といわれている初代大統領スカルノ元大統領に由来しています。ジャカルタ市内観光はもちろんのこと、インドネシア屈指の南国リゾート・バリ島のデンバサール国際空港(ングラ・ライ国際空港)への乗り継ぎにも使われます。この記事では、空港の基本情報や出入国の手続き方法、空港での過ごし方、周辺のホテルについて紹介します。
スカルノ・ハッタ国際空港(ジャカルタ)の基礎情報
約7,000万人近くの旅客が利用するインドネシア最大のスカルノ・ハッタ国際空港。まずは、ジャカルタ市内への移動手段やターミナルの数、チェックインカウンターの利用時間などの基本情報をおさえておきましょう。
市内への移動手段
首都ジャカルタ郊外のバンテン州タンゲランに位置するスカルノ・ハッタ国際空港。ジャカルタの市内までは約35kmです。市内への移動はタクシーかジャカルタ空港鉄道が便利です。
タクシー
インドネシアのタクシー料金は日本に比べると格段に安いため、市内への移動手段としてタクシーがおすすめです。ただし、 悪質なタクシーもありますのでタクシー会社を慎重に選びましょう 。到着ロビーを出ると多くのタクシーの客引きが誘ってきますが、誘いに乗らず、ブルーバード、エキスプレス、シルバーバードなどのタクシーに乗りましょう。 ブルーバードはバリ島で一番安心のタクシーと言われています 。空港から市内までの運賃は約200,000ルピア(約1,570円)です。また、ジャカルタは世界でも有数の交通渋滞が深刻な都市。空港から市内までのタクシーの所要時間は通常なら30~60分ですが、通勤時間帯は2~3時間もかかることもあります。時間に余裕をみておきましょう。
ジャカルタ空港鉄道
ビジネスなどで時間通りに移動したい方には、渋滞にあうことのないジャカルタ空港鉄道がおすすめです。2018年に開業し、空港からジャカル市内の中心部を結んでいます。乗り場は第1ターミナルと第2ターミナルの間のスカルノ・ハッタ空港駅です。運賃の目安は片道70,000ルピア(約550円)。所要時間はスディルマン・バル駅まで 約50分です。始発は6時20分、 終電は 23時20分で、30分毎に1時間2本の運行です。
ターミナルの数
空港には、現在ターミナル1、ターミナル2、ターミナル3と3つのターミナルがあります。ターミナル1は一番古く、1985年にオープンした国内線専用の空港です。1991年オープンのターミナル2はLCC専用ターミナルで、「DとE」が国内線専用、「F」が国際線専用。航空会社はエアアジア(AirAsia)、イドネシア・エアアジア (Indonesia AirAsia)、タイ・エアアジア (Thai AirAsia)、シティリンク (Citilink)、セブ・パシフィック航空 (Cebu Pacific)、ジェットスター・アジア航空 (JetstarAsia)などが発着しています。2016年オープンの一番新しいターミナル3は、国内線はガルーダ・ンドネシア航空 (Garuda Indonesia)、国際線はANA、JAL、ガルーダ・インドネシア航空、マレーシア航空(Malaysia Airlines)、シンガポール航空(Singapore Airlines)、タイ国際航空(Thai AirwaysInternational)などが発着しています。
ターミナル間の移動方法
乗り継ぎの場合、ターミナル間の移動は心配の種。ここでは最も便利な移動手段「スカイトレイン」をご紹介しましょう。
スカイトレイン
ターミナル間の移動には、各ターミナル間を結ぶスカイトレイン(Skytrain)という無料の新交通システムを利用するのが最も便利です。ターミナル1と空港鉄道駅、空港鉄道駅とターミナル2、ターミナル2とターミナル3をそれぞれ結んで走っています。各ターミナル内には案内表示がありますので迷うことはないでしょう。最も離れているターミナル1からターミナル3へは所要時間約12分です。
チェックインカウンターの営業時間
チェックインカウンターには搭乗手続き受付をしている便名が表示されますので確認しましょう。チェックインカウンターの開始時刻は、出発時刻の約2時間半前、締切の時刻は出発の1時間前です。遅れないように注意しましょう。各社航空会社のホームページからインターネットによってできる事前のチェックインも便利です。
荷物預かり所の場所
空港で長時間過ごすためには荷物を預けたいですよね。荷物預かり所は第2ターミナルに2箇所、1階の2Dと2E ゲートの中にあります。ターミナル3にも2箇所、国内線の到着フロアと駐車場ビル付近にあります。ターミナル3の国際線と国内線は建物内部ではつながっていませんので、一度外へ出る必要があります。料金は10キロまでだと1日50,000ルピー(約390円)です。荷物の重さによって料金は異なります。
喫煙所、両替所の有無
喫煙所は各ターミナルに設置されています。ターミナル1の喫煙所は中央回廊の側。ターミナル2は到着ターミナル2D、2E、2F、搭乗ラウンジ1E、2E、出発ターミナル2D、2E、2Fにあります。ターミナル3の喫煙所はゲート1、2、8、13、18、28の側です。ガラス窓に書かれた黄色のマークが目印となっているスペースです。
両替所は、預けた荷物を受け取り、税関を通り出口を出たら直ぐのところに数箇所あります、為替レートのよいところをチェックしてルピアに交換しましょう。
スカルノ・ハッタ国際空港(ジャカルタ)での入国/出国手続きの方法
空港での入国や出国の手続きはスムーズに行いたいですよね。手続きの方法について知っておくと便利ですよ。こちらではその方法についてご紹介します。
まず入国手続きから見ていきましょう。入国審査では、日本パスポート保持者は、観光などの目的で30日以内の滞在であればビザは不要です。パスポートの残存有効期間は6ヶ月以上です。入国審査官にパスポートと帰路、あるいは第3国への航空券を提示しましょう。次に、荷物カウンターで預けた荷物を受け取り、税関検査場を通ります。その際には、機内で配布される税関申告書に必要事項を記入して係官に渡してください。税関検査を通ると、到着ロビーに出ます。
次に出国手続きを見てみましょう。まず出発ロビーの入口で航空券またはEチケットを提示し、荷物検査を受けます。時間帯にもよりますが、かなり時間がかかることがありますので時間に余裕をもって空港に行きましょう。その後チェックインカウンターで飛行機の出発時間1時間前までに搭乗手続きをします。出国審査では、パスポートと搭乗券を提示してください。入国審査が終わったら出発便のゲートをスクリーンでチェックし、ゲートに向かいましょう。出発ゲートに着いたら、各ゲートの手前で再度X線による機内への持込み手荷物の検査とボディーチェックが行われます。
スカルノ・ハッタ国際空港(ジャカルタ)での過ごし方
乗り継ぎ便を待ったりする間、空港で過ごす時間は長くなることもあります。空港での食事やショッピング、ラウンジについての情報をご紹介します。
食事
スカルノ・ハッタ国際空港には、多くのレストランがあります。ここでは日本人が利用することの多いターミナル2と3のレストラン情報をお伝えしましょう。
レストラン情報
ターミナル2は、インドネシア料理を食べられるレストランが豊富。なかでもパダン料理の「シンガラジャヤ」ではローカルのおいしい食事を楽しめます。またインドネシアでも人気の「丸亀製麵」や、スターバックス、ケンタッキーフライドチキン、ピザハット、シュークリーム専門店のビアードパパ、ダンキンドーナツなどもあります。
ターミナル3にも、たくさんのカフェやレストランがあります。インドネシアで人気のパン屋「Roti’O(ロティ―オー)」のパンは美味しいと評判。マレーシアのご当地カフェレストラン「オールドタウン・ホワイト・コーヒー」もおすすめで、軽食のほかマレーシア料理も楽しめます。ほかに「吉野家」や「丸亀製麵」など日系の日本食レストランもあります。海外寿司チェーン店の「Two Tigers」では、寿司だけでなく麺料理やアジア料理も充実。また日本でもおなじみのプレッツェルチェーンの「アンティアンズ」やスターバックス、ケンタッキーフライドチキンのほか、8色小籠包が有名な中華料理屋「楽天皇朝」もあります。
ショッピング
免税品やお土産の買える空港でのショッピングは大きな魅力。次は、免税店や人気のお土産店について見ていきましょう。
免税店情報
出国審査を無事に通過すると多くの免税店が並んでいます。コーチにバーバリー、トゥミ、モンブランなどの高級ブランド店があり、たばこやお酒、香水や化粧品のほか、チョコレートなどのお菓子も買えます。新しくなったターミナル3は、以前と比べて見違えるように建物も立派になり、お店も充実していますよ。
人気のお土産
インドネシアの定番のお土産といえばコーヒー ですよね。空港のお土産店には幻のコーヒーといわれる「コピ・ルアック」など、たくさんの種類のコーヒーが揃っています。チョコレートも人気のお土産です。 特に「Monggo」のチョコレートは、カカオバター100%の高級品 ですよ。また、ヒンドゥー教の聖獣バロンを模したバロンクッキーも、優しい味のクッキーでインドネシアのお土産としておすすめです。チリソースのサンバルソースやココナッツから作られるパームシュガー、ジャワティーなどもインドネシアを訪れたら買いたいお土産です。
ラウンジ
空港のラウンジは、飲み物や軽食が用意されたリラックス空間。ゆったりとした時間を過ごせること間違いなしです。ラウンジの基本情報を見ていきましょう。
プライオリティパスの使用可否
持っていれば世界中の加盟ラウンジが利用できる「プライオリティパス」。国内線ではターミナル1Cの出発エリアにある「BlueSky Premium Lounge(ブルースカイプレミアムラウンジ)」、ターミナル3の「Sapphire APS Blue Sky Lounge(サファイアAPSブルースカイラウンジ)」「Sapphire Blue Sky Lounge(サファイアブルースカイラウンジ)」を利用できます。国際線では、ターミナル2Fとターミナル3の「Sapphire Lounge(サファイアラウンジ)」を利用できます。
マッサージ
ターミナル3の「サファイアラウンジ」の一番奥はマッサージ・ルーム。有料でマッサージを受けられます。クレジットカードが使用できないので注意しましょう。ビジネスクラスの乗客向けの「ガルーダインドネシア・ビジネスクラスラウンジ」内にはマッサージ・ルームはありません。
シャワーの有無
シャワー室の有無はラウンジによって異なるので注意が必要です。ターミナル2Fのサファイアラウンジには無料シャワー室があり、タオルを借りられるほか、シャンプーやドライヤーなども完備しています。またターミナル3の「サファイアラウンジ」では有料でスパを利用できます。「ガルーダインドネシア ビジネスクラスラウンジ」でもシャワーを使え、タオルやシャンプーなども完備していますが、ドライヤーはありません。なお、ラウンジの外の搭乗ゲート10の近くにもシャワー室があります。ただし、シャンプーや石けんはなく、タオルのみスタッフに言えば借りられます。
スカルノ・ハッタ国際空港(ジャカルタ)周辺のホテル
空港周辺のホテルはビジネスにも観光にも便利。ここではおすすめのホテル3つを紹介します。
ジャカルタエアポートホテル
ジャカルタエアポートホテルは、ターミナル2の上階という便利な立地にあるホテル。エアポート内にあっても、防音対策がされているので、飛行機の発着音など騒音の心配はありません。エアコン付きのハイスペックなお部屋は快適ですよ。ホテル内にはインドネシア料理、日本料理や中華料理レストラン、バーもあります。 3時間や6時間という時間単位で滞在できるのも便利なポイント 。
各空港ターミナルへの無料シャトルサービスや無料Wi-Fiサービスもあります。
FM7 リゾートホテル・ジャカルタエアポート
空港から約2kmの場所にある4つ星ホテル「FM7 リゾートホテル・ジャカルタ エアポート」。屋内スイミングプール、フィットネスセンター、カラオケルーム、美容サロン、マッサージやボディトリートメントができるスパなど充実の設備が自慢です。 24時間営業のレストランではアジア料理をはじめとする各国料理がいつでも楽しめます 。無料の空港シャトルサービスや無料Wi-Fiサービスもあります。
イビス・スタイルズ・ジャカルタエアポート
イビス・スタイルズ・ジャカルタエアポートは、空港から車で約10分のところにあるスタイリッシュなホテル。客室もオシャレかつ快適で、新しい寝具コンセプトを採用したベッドの寝心地も抜群です。 屋外プールやフィットネスセンター、サウナ、ビジネスセンター、各国料理の楽しめるレストランも完備しています 。無料の空港シャトルサービスや無料Wi-Fiサービスもありますよ。
オプショナルツアーを利用して、空港での時間を有効活用しよう!
インドネシアの空の玄関スカルノ・ハッタ国際空港。ジャカルタ市内のビジネスや観光だけではなく、インドンシア随一のリゾート地バリ島を訪れるための乗り継ぎにも使用されます。出国までの時間を楽しむには、事前に空港内の荷物預かり所やシャワー室、ラウンジ、レストランやショッピングなどの情報を得ておくと便利です。また、ベルトラでは空港からホテルまでの送迎や出入国優先サービスなどのオプショナルツアーを豊富にご用意。空港での時間をより有意義に過ごせますよ。気になった方はぜひベルトラのツアーページをチェックしてみてくださいね。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。
やってみよっか?