ジャカルタを満喫できる観光スポット|おすすめホテルとレストラン
日本と友好関係の深い国として知られるインドネシア共和国の首都・ジャカルタ。インドネシア旅行というと、バリ島を真っ先に思い浮かべる方も多いかもしれませんが、ジャカルタはバリ島とはひと味もふた味も違った魅力にあふれた旅先です。この記事では、ジャカルタ旅行の基本情報から、押さえておきたい観光スポットやグルメ情報など、きっと行きたくなるジャカルタの魅力を紹介します。
ジャカルタの基本情報
インドネシアの国土は赤道付近の東西5,000km以上にもおよび、 1万4000以上もの島々 で構成されています。国土は日本の約5倍、人口は世界4位の約2.5億人というスケールの大きな国・インドネシアの首都がジャカルタ(Jakarta)です。
ジャカルタはジャワ島の北西部に位置し、かつては港町として栄えていましたが、17世紀にオランダがジャワ島の植民地支配の拠点として占領したのを機に、「バタヴィア」と呼ばれるようになりました。その後、太平洋戦争中に日本軍が侵攻してオランダが撤退したことで、1943年にジャカルタという名称に戻され、現在(2019年12月時点)のジャカルタは人口1,000万人以上、周辺諸国を含めて約3,200万人を抱えるメガシティとなっています。東京都市圏に次ぐ世界2位の都市圏を形成していて、 名実ともにインドネシアの政治・経済・文化の中心地 となっています。また、東南アジア諸国連合(ASEAN)の本部が置かれていることでも知られ、人口過密などの理由により、2024年頃に首都機能を東カリマンタン(ボルネオ島のインドネシア領)へ移転する予定となっていますが、これからもジャカルタは経済の中心地として発展を続けていくでしょう。
日本からジャカルタまでの直行便は、東京、名古屋、大阪から運航していて、フライト時間は約7.5時間です。赤道付近に位置するジャカルタは、 熱帯モンスーン気候 に属しており、 1年を通して平均気温は約28℃と高温 です。5~10月が乾季、11~4月が雨季となり、乾季はカラッとした晴天が続き、湿度は低めです。雨季は午後になるとスコールが降るため、気温が下がります。雨季は交通網の乱れや洪水の可能性があるため、旅行には乾季がおすすめです。
ジャカルタの主な観光スポット
ジャカルタには個性的な観光スポットがいくつもありますが、中でも一度は訪れてほしい3つの観光スポットをご紹介します。
イスティクラル・モスク
イスティクラル・モスクは、 オランダからの独立を記念 して建てられたモスク。17年の歳月をかけて1978年に完成しました。「イスティクラル」はアラビア語で「独立」を意味します。収容人数約12万人の、国内最大かつ 東南アジア最大規模 を誇るモスクで、毎日多くの参拝者が訪れます。一般開放されていて、無料で入場できますが、メインホールに立ち入れるのはイスラム教徒のみです。館内ガイドをお願いする場合は、いくらか寄付するとよいでしょう。モスクの外に自称ガイドを名乗る人たちが待機していますが、旅行者をだまして法外なガイド料を要求することがあるため注意しましょう。
ムルデカ広場
ジャカルタの中心部に位置するムルデカ広場(独立広場)は、公園を含め75ヘクタールという世界最大級の敷地を誇る広場です。中央には、街のシンボルとなっている高さ132mのモナス(独立記念塔)がそびえています。モナスは インドネシア初の大統領となったスカルノ大統領が建造 したもので、1975年に完成しました。棟の上にある純金の炎のオブジェの下部は展望台になっていて、ジャカルタ市街地を一望できます。また、地下空間は歴史博物館であり、原始時代から現代までのインドネシアの歴史を学ぶことができます。 ライトアップ される夜のモナスも必見です。
旧市街
ジャカルタ北部の海沿いに面したコタ地区は、ジャカルタで最も古くから発展した地区として知られ、 オランダ領だった時代の面影を色濃く残す旧市街 です。その中心となるファタヒラ広場の周囲には、旧市庁舎などバタヴィア建築と呼ばれる様式の歴史的建造物が並び、 ヨーロッパを思わせる景観 が広がります。オランダ統治時代の建物と水路の共演が美しい新名所「カリ・ブサール」が2018年に完成するなど、雑然としていた街並みも整備が進んでいます。ノスタルジックな街の散策がますます楽しくなりそうです。
ジャカルタ観光の注意点
国民の約9割がイスラム教徒 であるインドネシア。観光時にもイスラム教の戒律に注意する必要があります。 豚や豚エキスが入った食べ物 は食べられない、お酒を飲んではいけないなどの決まりがあるので、現地の方と交流する際には十分気を付けましょう。また、 不浄の手とされる左手 で物の受け渡しなどをしないようにしてください。特に神聖とされる ラマダン(断食月) の時期は、いつも以上にイスラム教徒の習慣に配慮が必要です。
他にも、ジャカルタの観光で注意しておきたいのが 交通事情 。人口1,000万人を超える大都市でありながら交通機関の整備は不十分なジャカルタ。バスや通勤列車などの交通機関もありますが使い勝手がよいとは言えず、自動車の保有台数は上昇を続け、繁華街の近くでは “世界最悪”と言われるほどの渋滞 が起きています。交通渋滞を解消すべく、2019年にはコタ地区と南ジャカルタを約30分で結ぶ ジャカルタ都市高速鉄道(MRT) が開業し、ジャカルタ市民の新しい足として加わりました。タクシーと組み合わせて使うと時間の短縮に繋がり、観光時にも便利ですよ。
そして、日本人が特に注意が必要なのが 治安 です。かつては治安の悪さが取りざたされることもありましたが、現在(2019年12月時点)はかなり改善され安定してきています。しかし、スリや詐欺などに関する事件が多いのも事実。多くの人が集まる 旧市街のコタ地区 では、 スリやひったくり に十分注意しましょう。また、 夜間のタクシー利用や歩行 など、 強盗のターゲットになる行動 は控えたいところです。
テロや大規模デモが行われる可能性もあるので、情勢の動向を見極め、渡航の時期を考慮することも必要です。
ジャカルタのおすすめホテル
ジャカルタ旅行を満喫するなら旅の疲れをたっぷり癒せるホテル選びも重要です。ジャカルタ旅行の拠点として特におすすめの、2つのホテルを紹介します。
マンダリン オリエンタル ジャカルタ
中国・香港発の高級ホテルブランド、マンダリンオリエンタルが手がける ラグジュアリーな5つ星ホテル です。ホテルが位置するのは、多くの日系企業がオフィスを構えるジャカルタ市内の中心部・タムリン地区。どこへ行くにも便利な場所で、 観光の拠点 にぴったりです。オフィス街であるため、治安も比較的安定しています。ジャカルタ随一のショッピングモールであり観光スポットにもなっている「グランドインドネシアショッピングモール」とホテルを約10分で結ぶ フリーシャトル も運行していて、滞在中のレジャーに便利ですよ。
メルキュール・ジャカルタ・サバン
アコードホテルが運営するホテルブランド、メルキュール。「メルキュール・ジャカルタ・サバン」は、 ムルデカ広場(独立広場)の近くにある4つ星ホテル です。モナスや百貨店「サリナ」などのスポットが徒歩圏内のため、観光の拠点に最適です。リーズナブルな価格でありながら洗練された雰囲気と清潔な客室、行き届いた ホスピタリティが高評価 を受けています。
ジャカルタのおすすめレストラン
Tugu Kunstkring Paleis(ツグ・クストリング・パレス)
インドネシア建国前の1902年からあるコロニアル建築の建物を改装した洋館で、 オランダ料理やインドネシア料理 を楽しむことができます。歴史を感じるゴージャスな内装は特別なディナーに最適で、 インドネシアのVIPも常連 というのも納得です。料理のテーマは「オランダ統治時代のジャカルタに滞在していた、オランダ人富裕層が楽しんだ料理」。西洋とアジアが融合した料理は旅行者にも食べやすいと評判です。一般的なインドネシア料理店に比べると価格は高めですが、滞在中の 最後のディナー などにぴったりですよ。
penang bistro(ペナン・ビストロ)
マレーシアのペナン島を店名に冠するように、 マレー料理を中心としながら、インドネシア料理も充実 するレストランです。ショッピングモールの「パシフィックプレイス」や「グランドインドネシア」などにも店舗がありますが、観光時に便利なのはムルデカ広場南に位置するケボンシリ店。 開放感あふれる高い天井や緑あふれる内装などスタイリッシュな店内 が気分を高めてくれます。名物のロティ・チャナイやカレー、ナシゴレンなど幅広いメニューを楽しむことができます。
知られざる魅力を探す旅へ!ジャカルタ旅行は現地ツアーがおすすめ
発展目覚ましいジャカルタ。どちらかというと政治経済やビジネスなどで注目を集めることの多い都市ですが、都市機能の整備や、交通網の発展によって、今後ますます観光都市としての需要も高まりそうです。ベルトラでは、隠れた魅力を発見できそうなジャカルタを巡るオプショナルツアーを豊富に用意しています。ツアーページをぜひ、のぞいてみてくださいね。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。
やってみよっか?