ゴールデントライアングルの魅力|3つの国が接する自然豊かな観光地
ゴールデントライアングルとはメコン川とルアック川が合流する地点で、タイとラオス、ミャンマーが国境を接する三角地帯のことです。1日で3つの国を回ることができるため、観光客にも人気の観光地となっています。
この記事では、ゴールデントライアングルの概要やアクセス情報、観光スポットなどについて詳しく紹介します。ぜひバンコク旅行の参考にしてみてください。
ゴールデントライアングルとは?
ゴールデントライアングル( 黄金の三角地帯 )とは、実際にはどのようなエリアなのでしょうか。ここでは、ゴールデントライアングルの概要と歴史などを詳しく紹介します。
タイ、ミャンマー、ラオスの3国の国境が接する山岳地帯
ゴールデントライアングルは、タイ、ミャンマー、ラオスの3つの国の国境が接する山岳地帯のことです。タイとラオスに挟まれた メコン川と、タイとミャンマーに挟まれたルアック川が合流 するポイントでもあります。かつてはケシの栽培が盛んで、麻薬の密造も行われていた地域でしたが、現在は観光地として一般公開され、観光客もたくさん訪れている人気の観光スポットです。
かつては世界最大の麻薬密造地帯だった
アヘンの密造が行われていた時代、ゴールデントライアングルは治安の悪い地域でした。軍事衝突や利権争いなどもあり、とても観光客が入り込めるようなエリアではなかったのです。しかし、麻薬王がミャンマー政府に投降したのをきっかけに、麻薬の取り締まりが強化されるようになりました。
時のタイ王室は麻薬根絶のため、ケシがなくとも人々が生計を立てられる環境を整える必要があるとし、教育や仕事の訓練、インフラの整備、造林などの政策を行いました。現在でも民芸品の生産や代替作物の導入が進められています。また、麻薬やケシ栽培の歴史を展示した博物館を設立し、訪れた人にゴールデントライアングルの負の歴史を含め、麻薬の危険性なども伝えています。
現在は地域一帯の治安が改善され、観光客も多く訪れる観光スポットとなりました。もともと見晴らしがよく美観地域なうえ、3時間ほどで3国を行き来できることも人気を後押ししています。 白亜の寺院とも呼ばれるワット・ロンクン寺院や、1バーツから遊べるミャンマーのカジノ、メコン川でボートクルーズなど を楽しみに訪れる方も多くいますよ。
ゴールデントライアングルへの行き方
ゴールデントライアングルはタイの北側のエリアにあります。チェンラーイ(チェンライ)やチェンマイからゴールデントライアングルに行く場合のアクセス方法を見てみましょう。
タイ北部のチェンラーイからゴールデントライアングルまでの行き方
タイ側からゴールデントライアングルに行くには、タイ北部の街チェンラーイから出発して北上するのが一般的です。チェンラーイからは、ゴールデントライアングル 近くの街チェンセーンまで路線バス が出ています。チェンセーンからは ゴールデントライアングル行きのソンテウ(ミニバン) が運行しているので、こちらを利用するといいでしょう。
バスの所要時間が約1時間半、ソンテウが約15分、乗り継ぎの時間を考えると、 チェンラーイを出発してから約2時間 でゴールデントライアングルに到着します。
チェンラーイまでの行き方
チェンラーイへは、タイ北部の最大の街である チェンマイから出発 します。チェンマイからバスに乗って、約3時間でチェンラーイに着くでしょう。また、 チェンマイからは、ゴールデントライアングル行きの高速バス(直行便)も 出ています。ただ、1日2便のみとなっているので、時間が合わない場合は乗り継いで行く方も多くいます。
ゴールデントライアングルの観光スポット
ゴールデントライアングル観光で 1日のうちに3か国を回るには、タイの国境ゲートであるイミグレーション(入国管理局)にパスポートを預け、引き換えにエントリーパーミット という入国許可証をもらわなければなりません。なお、 観光目的であればビザなしで入国 ができますので、これからご紹介する観光スポットをぜひ回ってみてください。
オピウム博物館
2001年に、アヘンの恐ろしさや歴史を後世に伝えるために、オピウム博物館が設立されました。アヘン中毒の人々の写真や アヘンの栽培過程など、数多くの資料が展示 されています。2階では、ゴールデントライアングル周辺の少数民族である首長族についての展示や説明を見ることもできます。
ゴールデントライアングル公園
メコン川沿い にあるゴールデントライアングル公園は、 タイ、ミャンマー、ラオスの国境を一望 できるスポットです。展望台からはルアック川とメコン川が合流する地点を見渡せます。三角州の手前がタイ、左側がミャンマー、右側がラオス。川の前にある三角形の国境案内板は 絶好の記念撮影スポット です。
左側のタイとミャンマーの間を流れているのがルアック川で、右側のミャンマーとラオスの間を流れる雄大な川がメコン川です。
公園内のメコン川沿いには、13世紀ごろに作られた黄金の仏像が鎮座しています。メコンの流れを見守りつつ人々の安全を祈っているような姿をしていて、メコン川をクルーズするボートからも見ることができます。
ゴールデントライアングルのおすすめホテル
ゴールデントライアングルは観光スポットとして整備が進んでおり、宿泊施設もできています。ここでは、特におすすめのホテルを2つ紹介します。
アナンタラ・ゴールデン・トライアングル・エレファント・キャンプ&リゾート
ゴールデントライアングルの中心部にある高級リゾートホテル。建物の随所には美しい花々が生けられ、ロビーでは伝統音楽の生演奏が行われています。客室やスパなどからも周囲の森林の緑を目にすることができ、好きなときに雄大なメコンの流れも見渡せます。
市内から離れたところにありますが、観光スポットに出かけるときはホテルの専用車を手配できます。敷地内には屋外プールや子供用プールなど、レクリエーション設備も充実していて、無料Wi-Fiが利用可能なのもうれしいポイント。
また、ホテルがある場所は象の保護生息地でもあるため、ホテル内でエレファントツアーに参加することができます。象に乗って山を散策することも可能です。
ゴールデン・トライアングル・チェンライ
格式あるアナンタラ・ゴールデン・トライアングルは、快適さと豊かさを存分にお楽しみいただける最も豪華なチェンライ・ホテルの一つです。 公式サイト。
インペリアル・ゴールデントライアングル・リゾート
メコン川沿いに建つ落ち着いた雰囲気のリゾートホテル。客室にはそれぞれ大きなバルコニーがついており、そこからメコン川の流れを見ることができます。
近くにはオピウム博物館やレストラン、マッサージ店、お土産屋などがあり、メコン川を下るスピードボートの船着き場も徒歩圏内で行ける距離です。また、屋外プールやフィットネスセンターなどの施設も充実しており、無料Wi-Fiも利用できます。
ゴールデントライアングルを巡る現地オプショナルツアーで3か国を回ろう!
ゴールデントライアングルは、かつて有名な麻薬密造地帯として知られていましたが、近年は観光スポットとして、多くの観光客を集めています。タイ、ミャンマー、ラオスの国境が接するエリアで、ビザが不要なので1日で3か国巡ることができます。ベルトラでは、チェンライ、チェンマイ発の1泊2日でゴールデントライアングルを満喫できる現地オプショナルツアーも揃えています。ぜひチェックしてみてください。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。
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