大阪府泉佐野市、泉南郡田尻町、泉南市の三市町にまたがる国際空港といえば、関西国際空港です。「関西空港」「関空(かんくう)」とも呼ばれています。大阪国際空港(伊丹空港)、神戸空港と並んで関西三空港の一つに数えられる主要空港であり、大阪湾泉州沖の人工島に作られた海上空港としても知られています。最大の特徴は「空港の全てが人工島に作られていること」「旅客、貨物の24時間運用」であり、これらはいずれも関西国際空港が日本初です。
歴史
関西国際空港は1994年9月4日に開港しましたが、当時は建設費が非常に高額であったことで話題になりました。民主党によると工事の最終的な建設費は1兆5000億円とされています。滑走路が1つしかない空港にこれだけの金額をかけるのは世界でも異例で、世界中から驚嘆の声が飛び交ったのです。加えて開港当初は国内線の業績が思わしくなく、事態を重く見た政府がてこ入れするに至ったのです。以降、国内線の業績も右肩上がりとなり、開港から11年後の2005年には利用者数累計2億人を突破したのです。ちなみに成田空港ですら2億人突破には14年かかっており、2億人突破までのスピードは関空が日本最速です。
見どころ
関西国際空港を利用した際に必ず訪れておきたいのが、「KIXそらぱーく」です。第2ターミナルオープンと同時に開設された公園で、2期島の第2ターミナル隣接地にあります。公園のコンセプトは「空と海が同時に楽しめる公園」で、農園も併設されています。第1ターミナルと第2ターミナルを徒歩で移動するためのバイパスとしても機能しているため、常に多くの人で賑わっている公園です。ちなみに開園当初は「KIXエコパーク」と言う仮称で呼ばれていました。14日間にわたる名前の公募を行った結果「KIXそらぱーく」に改称する至ったのです。