平戸ザビエル記念教会は、長崎県平戸市の市街地を見下ろす丘の上に建つ、モスグリーンの外壁と複数の白い尖塔のコントラストが印象的な美しい建物です。教会へと続く丘の途中には3つの寺院が建ち並び、瓦葺の寺院の向こうに、教会の尖鋭な屋根と十字架が見える独特の景観は、平戸を象徴する風景です。教会の駐車場は整備されていますが、観光用として開放されている平戸港交流広場の駐車場から坂道を登って、異国情緒のある街並み散策を楽しみながら訪れるのがお勧めです。
歴史
平戸ザビエル記念教会のルーツは、1913年(大正2)に「カトリック平戸教会」として現在地の近くに建てられたもので、1931年(昭和6)に場所を移して今の教会堂が竣工されました。 献堂40年にあたる、1971年(昭和46)には、1550年のザビエル平戸来訪を記念して教会脇にザビエル記念像が建立され、「聖フランシスコ・ザビエル記念聖堂」と呼ばれるようになりました。その後、平成16年(2004)に正式名称を現在の「平戸ザビエル記念教会」と改めました。
見どころ
平戸を代表する教会である平戸ザビエル記念教会は、外観だけではなく、その内装も非常に美しく、真っ白な漆喰仕上げのコウモリ天井とステンドグラス、真紅の絨毯が象徴する神聖な祈りの空間は静寂に包まれています。教会の敷地内には、日本人最初の神父、セバスチャン木村らの名前が記された「平戸殉教者顕彰慰霊之碑」が建立されていて、日本人キリシタンの歴史の一端を知ることができます。