大王わさび農場は長野県安曇野市にあります。大王農場や大王わさび園とも呼ばれ、15ヘクタール東京ドーム11個分の敷地を要します。この広大な敷地は北アルプスの山々を背景に様々な野鳥の姿を見ることのできる大自然の宝庫と言えます。北アルプスからの伏流水が湧き出る穂高地方は、静岡県と並ぶ「わさび」の産地として有名です。平均13度の湧き水が毎日12万トンも畑全体から湧き出てますので、その壮大さに圧倒されます。風情ある水車小屋や遊歩道など入園無料ですので、ハイキングコースとして大自然の癒しに多いに触れてみてはいかがでしょうか。
歴史
大王わさび農場の歴史は、1917年大正6年に私財を投げ打ってわさび生産に功績を残した深沢勇市氏が開場されました。その6年後の大正12年に第1号の畑「古畑」が完成致しました。大正15年にお馴染みの「大王畑」、昭和2年に「北畑」と次々と完成し、昭和10年の「新畑」の完成をもって足掛け20年の歳月、開拓事業に終止符が打たれました。その後、深沢氏本人の意思を受け継いだ人々によって、このわさび農場は維持・管理され現在に至っております。
見どころ
大王わさび農場の見どころも数多くあります。大自然に触れることも一つですが、その他たくさんのスポットがあります。黒澤明監督の作品「夢」第6話「水車のある村」のロケ地として有名ですが、もう一つ記念撮影の場所として「わさびのオブジェ」が人気です。わさびを育てる湧き水に直接触れることのできる「親水広場」や「わさび漬け体験工房」では、手に触れることができる体験コーナーとしてアクテイビティーに人気です。その他大王畑が完成した大正15年に祀られた大王神社も見どころの一つです。大王とは、安曇野の伝説に登場する「八面大王」のことで坂上田村麻呂に滅ぼされた後、ここに大王の胴が埋められたとされる逸話が残されており、歴史ロマンに浸ってみるのもいいかもしれません。