すだれ職人に教わる竹製手編みランチマット作り体験 伝統の手技を活かし、その先へ歩み続ける工房「京すだれ 川﨑」＜約2時間／亀岡市＞

京都から車で約40分ほど走った亀岡市にある「京すだれ川﨑」。京都東山の老舗すだれ店で11年間修行をした、すだれ職人の川﨑さんが、昭和47年に嵯峨野の住宅街にお店を開いたところから始まりました。平成元年には現在の亀岡市の工房に移転し、日々すだれの制作や修理等を行っています。

川﨑すだれの代表であり、すだれ職人の川崎さん。新しいすだれを制作するだけでなく、長く利用して傷んだすだれ等のリユースにも取り組まれています。物を大切にする心を大事に、京都で育まれた物作りを次の世代へと繋げたいという思いのもと、伝統技術を未来へ繋いでいます。

熟練した職人による、すだれ作りの実演や貴重な編み機をご覧いただいた後、お好きな色の糸と竹をお選びいただき、2枚のマットを制作していただきます。完成後は、丸めてお持ち帰りいただけます。京都のご旅行を思い出しながら、お食事やインテリアにお使いください。

すだれとは、竹や葦（あし）を編んで部屋の仕切りや日よけ、目隠しなどの目的で吊り下げて用いるものを言います。すだれを吊るすことで、およそ3～4度、部屋の温度が下がり涼が得られると言われ、日本の夏の暑さ対策に欠かせないアイテムの一つです。

すだれ（御簾・みす）は、平安時代の宮廷の調度品として欠かせないものでした。京すだれは、御簾の生産から始まり、現代まで寺社仏閣や料亭など、日本の伝統が残る京都ならではの工芸品として受け継がれてきました。現在も手づくりのすだれは、ほとんどが京都で生産されています。