母島トレッキングツアー 島の固有種を観察しながら歩く 乳房山西ルートから山頂を目指す本格コース 山頂は島々を見渡せる絶景スポット＜6時間／小笠原諸島・母島発＞

【ガイド】こにちゃん＆たえちゃん
【資格】東京都自然ガイド
【メッセージ】
母島は本土から1,050Kmの海を隔て、交通手段は船のみ。どこにでも直ぐに行けて何でも直ぐに手に入るこの国の常識がこの島には通用しません。その代わりにこの島にはかけがえのない自然と文化があります。私達はこの「不便さゆえの豊かさ」と「失われた世界へのタイムトリップ」と言う、貴重な体験を多くの人に届けたいという思いでツアーを始めました。そして私達が愛する母島の自然や文化について、お客さまにも学び、そして感じていただけるよう「たのしい母島」モットーに日々ご案内に努めています。皆様のお越しを心よりお待ちしております！

レベル：健脚向け
ルート：乳房山西ルートから頂上
距離：約8Km
所要時間：5～6時間

乳房山（ちぶさやま）は標高462.6mの小笠原諸島の最も高い山です。南国らしいガジュマルなどの植物が多く育ち、その中には小笠原にしか生殖していない固有植物、ハハジマノボタン（7月～8月）ワダンノキ（10月～12月）なども見ることができます。また特別天然記念物の野鳥ハハジマメグロや、オガサワラオカモノアラガイという陸産貝類（カタツムリ）など、多くの生き物たちが生息しています。

山頂は母島全体、そして周りにある島々、さらには遠方に父島諸島も見ることができる絶景スポットです。整備された登山道ではありますが、急な階段や勾配があるので、十分な装備と経験が必要です。

海の湿った風が乳房山にぶつかり、それが霧や雲となりある程度の高度では一年中多湿な「雲霧帯」という環境となります。こういった環境は世界でも稀で、小笠原独自の生態系を支えています。

巨大なガジュマルや苔やシダ植物はもちろん、ピンク色のかわいらしい花が咲くハハジマノボタンや、紅紫色の小さな花を咲かせるワダンノキ、ランの一種であるムニンシュスランなど季節ごとに花を咲かせる植物も多くあります。

ひとりだと見逃しがちな小笠原特有の希少な植生も、ガイドのご案内でしっかりとお楽しみいただけます。

母島には近年の調査により、陸産貝類の8割近くが在来種として現生し、最も多くの現生種を有していると言われています。オガサワラオカモノアラガイをはじめとした固有種のカタツムリはその多くが標高350m以上の場所に生息しています。また母島の固有種ハハジマメグロはコース途中にある「鳥の水やりスポット」でタイミングが合えば出会うことができるかもしれません！？

そのほかにも多くの野生動物が生息していますので、ぜひゆっくりと自然を楽しみながら登頂してみてください。