アヤソフィア(アヤソフィア美術館)はトルコのイスタンブールにある美術館です。近くにあるブルーモスクやトプカプ宮殿とともにイスタンブールの観光スポットとなっています。ビザンチン建築で、ビザンツの文化を知ることができる歴史的建物です。スルタンアフメット地区と呼ばれるイスタンブールの旧市街地にありキリスト教の教会として建てられました。オスマン帝国時代にはモスクとして利用されました。ドーム型の屋根をしており、また、半円形のドームが側面に付随しています。また、オスマン帝国時代に建てられた4つのミナレットがあります。
歴史
西暦360年、現在アヤソフィア(アヤソフィア美術館)である教会のある場所に、コンスタンティヌス帝によって教会が建てられました。5世紀に火災で崩壊したため、テオドシウス2世が同じ場所に教会を建てました。しかしまた、532年にニカの乱によって崩壊してしまいます。そして、ユスティアヌス帝によって537年に現在の教会が建造されました。1453年にメフメト2世によってコンスタンティノープルが征服され、オスマン帝国になった後はイスラム教のモスクとして使用されました。その後トルコ共和国の時代にモスクから美術館になりました。
見どころ
アヤソフィア(アヤソフィア美術館)はビザンツ文化を現代に伝える歴史的建造物です。見どころは美術館のモザイク壁画です。これらのモザイク壁画はオスマン帝国のモスクとして使用されていた時代に、漆喰で塗り隠されていたものを、トルコ共和国時代に修復されたものです。キリストや聖母マリアのモザイク画から、ビザンツ帝国の皇帝のモザイクなどがあり、ビザンツの歴史や文化を知ることができます。また、建築様式も西洋の代表的なキリスト教会とは違ったビザンツの文化特有の建築を見ることができます。