フィゲイラ広場は、16世紀には存在せず、この場所にはトードス・オス・サントス王立病院が建っていました。しかし、1755年の大地震で病院の大部分が崩壊してしまったため、廃院となりました。その後、病院のあった場所は青空市場になり、1885年には屋根付きの市場が整備されました。しかし、1949年に市場は廃止され、しばらくの間空き地として存在していました。1971年には、ジョアン1世の騎馬像が置かれ、1999年から2000年に大きな修繕が行われ、現在に至ります。
フィゲイラ広場の見どころは、広場の中央に置かれた、力強いジョアン1世の騎馬像です。彫刻家のレオポルド・デ・アルメイダによって作られたブロンズ像で、ジョアン1世の手には、ジョアン1世の即位に尽力したヌーノ・アルヴァレス・ペレイラとジョアン・ダス・レグラスの肖像が描かれたメダルを手に持っています。また、広場の周りにあるカフェに座り、トラムや地下鉄を利用するために訪れる、リスボン市民の姿を観察することもできます。