サムットプラカンにある博物館。ピンクのドームの上には3つの頭を持つ巨大な象が立っていて、高さは約43mにもなります。象自体は銅で作られていて高さが29mあります。ドームの中は絢爛豪華なホールになっていて人間界を表しています。地下には博物館建設に関わる資料やコレクションが展示されています。ホールから螺旋階段を上がった所は象のお腹の部分にあたり、天上界を表しています。外は公園になっており、のんびり散策でき、カフェやお土産を売る店もあります。
歴史
華僑出身の大富豪、レック・ウィリヤパン氏が所蔵していた仏像やタイの美術品を展示、保存するため、また後世に残すため、そしてアーティストを保護するためにと建てられました。1994年に着工し、2003年に完成したのですが、神象の建設だけで4年もかかったそうです。現在は高級外車販売のベンツトンローグループ財団により運営されています。エラワンという名はヒンドゥー教の神話に出てくる神が乗る神象のことで、宇宙を自由に駆け巡るということを象徴しています。
見どころ
【ホール】人間界を表すホールでは、いろいろな宗教を融合した世界東西の様々な様式の彫刻やデザインの美術品が展示されています。ベンジャロン焼きや漆喰等様々なもので作られ、中でも西洋のステンドグラスは圧巻です。【二階】天上界を表す象のお腹の部分には、様々な時代の仏像が展示されていて、壁や天井には仏教の宇宙観がテンペラ画で描かれています。【庭園】敷地内の庭には希少な植物も植えられ池もあります。あちこちにヒンドゥーの神々も展示されていて、見て回るのも楽しいです。