韓国と北朝鮮とを分ける38度線。その軍事境界線を挟んだ南北2kmは一切の軍事行動が禁止されており、DMZ(非武装地帯)と言います。このDMZは観光スポットにもなっており多くの観光客が訪れていますが、一般人の出入統制が行われているDMZでは個人では観光出来ない場所もあり、その一つが第3トンネルです。
歴史
第3トンネルは、1978年に第3番目に発見されたトンネルで、爆破の向きが北から南に向いていることなどから、北朝鮮が韓国に侵入するために掘られたと推測されるトンネルです。このトンネルはソウルに最も近いため、脅威的であるとされました。トンネルは、地下73mもの深さがあり、規模としては1時間に3万人の兵士を移動することが出来る大きさだと言われています。
見どころ
この第3トンネルは個人では見学出来ないため、ツアーに参加することになります。地下のトンネル入口地点まで、徒歩で行く方法とトロッコ型のシャトルを使う方法があります。地下73mもの深さのため、体力に自信のない方はシャトルを使用することをお勧めします。トンネル内はとても狭く、途中腰を屈めて歩くようなところもあります。また、壁には爆破の向きが南を向いてることが観光客にもわかるようにペンキで囲んである場所や、石炭が塗られて岩壁がまっ黒になっている部分などがあります。これは、万一見つかった際に炭鉱であると主張するために北朝鮮が石炭を壁に塗ったものです。この第3トンネルは観光スポットでもありますが、「休戦状態」を実感出来る場所でもあります。貴重な体験が出来ますので、ぜひ一度は訪れてみることをお勧めします。