京東市場(ソウル薬令市)は、韓国ソウル東大門区に位置する在来市場です。地下鉄の1号線、祭基洞駅、清涼里駅を下車すると目の前に見えてきます。その広さは、約10万平方メートル。農産物や水産物を扱う市場(京東市場)と、韓方市場(ソウル薬令市)が隣に並んでいます。ソウル薬令市は、韓方市場としては、韓国最大規模であり、生薬の卸売店や韓医院、韓方薬局等、韓方関連のお店がひしめきあっています。
歴史
もともと朝鮮戦争のあと、回復の遅れた京畿道の北部や江原道の農家の人たちが、生産、採取した農作物等を、今はなき京春線城東駅や清涼里駅の周辺で販売していました。それが、自然と大きくなってできたのが京東市場ということです。薬令市場に関しては、もともとは大邱にある薬令市が最大の韓方市場だったそうですが、1960年代初めに、ソウル薬令市が急成長を遂げ、現在のような韓国随一の韓方市場になったといわれています。
見どころ
とにかくディープな伝統市場です。ソウルの中心部から少し離れているので、その分、地元の人々のにぎわいを見ることができます。また、犬肉が並べてあったり、ポシンタンのお店があったり、一見の価値のある市場だと思います。伝統市場ということで、青果類等の値段もスーパーよりは断然安いです。韓方市場の方は、韓国の生薬の70%がここで取引されているということもあり、上質のものが安く買えるということですので、興味のある方はぜひ行かれることをおすすめします。