前日と同じガイドの陸さんと楽しい1日を過ごしました!トルファンは観光スポットが多く、どれも素晴らしいので、時間が足りないくらいでした。
トルファンは中国の奥地にあるのに、海抜マイナス150m。世界で3番目に低い土地とのこと。夏は50度... 続きを読むに達するくらい暑くなるそうですが、この日は涼しく32度(涼しいそうです...)。一年を通して殆ど雨が降らず、湿度がとにかく低いので不快さはありませんが、保湿が必要です。町のどこからでも見える標高4000m~5000m級の天山山脈は万年雪と氷河をたたえていて、気温が50度でも雪山が見えているという面白い場所です。中国の干葡萄の8割がトルファン産とのことで、町中に葡萄畑が広がり、ワイナリーが点在しています。雨が少ないので、糖度25%を超える葡萄が取れるそうです。
高昌古城は残念ながらあまり原形が残っていませんが、かつては3万人が住む都であったことを想像すると感慨深いです。高昌古城とアスターナ古墳群は中央アジア系のウイグル族だけが住むエリアにあり、人の顔も町の雰囲気も中国とは全く異なります。中国語は勉強するものの、人々はウイグル語を話しています。
火焔山は写真で見るより、もっと凄い規模と迫力です。よくもこんなところをシルクロードが通っているのかと思うほど、険しく人を寄せ付けない感じです。火焔山の川沿いにあるベゼクリク千仏洞の石窟は壁画の保存状態は良くありませんが、自然の地形を活かした隠れ家で、気分はインディージョーンズです!
昼食は地元の人も来る、割とちゃんとしたローカルレストラン「交河美食」にて。レストランの入口で炭火で焼いているシシカバブは安定の美味しさ。ウイグル風ピラフのポロは、この旅行で食べた中で一番美味しかった料理です。また食べたい!
交河古城はこの日のハイライト。日本からのグループツアーも来ていました。高昌古城と違って建物が比較的残っていて、その当時の様子を想像することが容易です。土で作られた建物が風化したからか、見た目は「天空の城ラピュタ」などのジブリ映画の世界です。
この日最も感銘を受けたのは、正直つまらないと思っていたカレーズ(ごめんなさい...)。万里の長城、北京~杭州大運河と並ぶ中国三大工事の一つで、凄い規模の地下水路です。天山山脈の雪解け水を農業・生活用水として使用するために、水路が砂漠の地下に掘られたそう。まずは地表から真下に50m間隔で縦穴を掘り、それを繋げていったとのこと。その深さは一番深いところで100m以上。平行して何本も水路が掘られ、総距離は500kmにもなるそうです。よくもほぼ手作業でこんな工事を行ったものです。カレーズ博物館ではそのカレーズの一つの上に立っていて、水に触ることもできます。雪解け水なので冷たく澄んでいます。
1日でトルファンの見所を効率良く巡ってくれるこのツアーは本当にお勧めです。欲を言えば、次はトルファンに滞在してゆっくりと巡ってみたいです。
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