プラサット・スゥル・プラットは12世紀末にジャヤーヴァルマン7世によって、バイヨン様式で建てられました。ジャヤーヴァルマン7世の治めた時代は、アンコール朝の最盛期とも言われています。102の病院を建設して、道路と宿駅を整備するなど、行った慈善事業は高く評価されて、政治家としての能力や人格を称賛された碑文も残されています。ジャヤーヴァルマン7世はアンコール・トムの他にも、タ・プロームやバンテアイ・クデイなどを再建しました。
プラサット・スゥル・プラット広場に12基の赤い塔が35m間隔で並んでいて、その様子はテラスからよく見ることができます。その高い塔がきれいに並ぶ様子から、当時の王の強さを感じることができます。この塔はラテライトでできており、まぐさ石以外には彫刻が見られません。12基の塔は、崩れかかっているものもありますが、ひとつだけきれいな祠堂があり、日本のJSAによって修復されたもので、2005年に完成しました。他の塔も、考古学、建築学的な調査と修復が行われているところです。
ガイドの方は遺跡だけでなくカンボジアの歴史にも精通しており、大変勉強になりました。
また機会があれば是非利用させて頂きたいです。