12世紀末に、熱心な仏教徒としてしられたジャヤーヴァルマン7世によって建てられました。当初は5000人近い僧侶と600人近い踊り子が住んでいたと伝えられています。仏教寺院として建てられましたが、仏像のレリーフで削り取られたものが見つかるなど後にヒンドゥー教に改宗したものと考えられています。この寺院遺跡を文字通り包み込んでいる大きなガジュマルは、樹齢300年にもなると言われ、現在も少しずつ成長しています。
タ・プロームの見どころは、寺院の遺跡と巨大なガジュマルが一体になっているところです。別名「締め殺しの木」とも言われるガジュマルが、長い年月をかけて寺院を締め付けている様子を、寺院の荒廃する様子と共に体感することができます。寺院の修復計画がないわけではありません。しかし、このガジュマルが寺院を破壊しているのか、それともこのガジュマルは崩れつつある遺跡を支えているのかという議論があり、この遺跡の修復計画の方針と共に議論をされています。
雨が続いていたとのことで、朝日と夕日が見れないかもなーと思っていましたが、ラッキーなことに両方見れました。ガイドの方の写真技術が上手で、その点に関しても満足です。