ハトシェプスト女王葬祭殿 (観光情報) (観光情報) | エジプト観光 VELTRA(ベルトラ)
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ハトシェプスト女王葬祭殿

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ハトシェプスト女王葬祭殿とは、エジプト南東部にある、現在のルクソールにあった古代都市テーベのナイル川西岸にある葬祭殿です。新王国第18王朝の第5代女王ハトシェプスト側近の建築家センムトが設計を行い、建てられました。切り立った崖を背に地形の傾斜をいかしてつくられまして、葬祭殿に近づきますと、2階テラスに続くなだらかなスロープが見えてまして、2階テラスから3階にも続いており、他に似通ったもののない巨大な3層のテラス式の構造をしています。内部の壁画には女王が派遣した香料交易の大船団が描かれています。
歴史
当時、エジプトでは女性は王になれませんが、ハトシェプストには他方で王の嫡出の長女には王位継承権があり、その夫が王になるという制度になっていました。女王として先例のない権力を掌握し,内治と経済復興に力を注いでいましたが,臣下たちには献身的な奉仕を強いていました。ハトシェプストはトトメス1世の嫡出の長女として王位継承権を持っていていましたが、息子がいなかったのか、トトメス2世の側室の息子が後継者に指名されていました。この葬祭殿はセンムトという官吏・政治家が設計・建築しました。後、1979年に「古代都市テーべとその墓地遺跡」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。また、1997年11月、イスラム集団によるテロがあり外国人観光客61名とエジプト人警察官2名の合わせて63名が死亡、85名が負傷したといった事件もありました。

見どころ
ハトシェプスト女王葬祭殿は、女性ファラオが側近のセンムトに建造させた3層の巨大な葬祭殿です。葬祭殿の手前にあるメンチュヘテプ2世の王墓と合わせてデル・エル・バハリと呼ばれ、東方典礼カトリック教会の別組織であるコプト正教会の教会としても使用されていました。ハトシェプストの死後、側室の息子であるトトメス3世により、碑文や壁画が削り取られたとされています。現在では、大部分が修復されていますが、傷跡がまだ残っています。柱廊のレリーフには、オベリスクを運ぶ様子や伝説の国プントへの派遣団の様子、ハトシェプストの誕生などが描かれています。柱廊の脇にある「ハトホル女神の礼拝堂」には、牝牛の女神のハトホル女神をかたどった柱があります。3階はハトシェプストの墓とされる至聖所があり、色彩も鮮やかで美しく、交易や軍隊の壁画も保存状態も良く一見の価値があります。

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