【冬におすすめの世界遺産6選】冬ならではのおすすめポイントや見どころをご紹介
2023年10月の時点で、地球上には1,199件の世界遺産が存在します。美しい世界遺産の数々に1度は訪れてみたい!と思う方も多いのではないでしょうか?
そんな世界遺産は、見る季節によって違う景色を味わえます。
今回は、冬の時期に見るべき世界遺産を6つご紹介します。
ヨーロッパ
<ベルギー>ブルージュ
ブルージュはベルギーの北西に位置する地区。中世ヨーロッパのような街並みが残る古都として知られています。
ブルージュは、中世に運河がつくられ、交易都市として発展しましたが、運河が使えなくなったために、都市としては衰退してしまいました。しかし、その中世の街並みは現代までそのまま残され、現在の観光都市へと生まれ変わったのです。ブルージュは別名、 「根のない美術館」や「北のベネチア」と呼ばれることもあります。
ブルージュは、そのような歴史的景観が残されていることから、2000年に世界文化遺産に登録されています。
ブルージュの街は、どの季節に行っても趣がありますが、街の景色を一層幻想的にしてくれるのが冬です。冬は、観光客が少ないため、 静まりかえった街の風景を堪能することができます。 雪が降ることもあり、建物に白い雪が積もった姿はとても綺麗ですよ。
<ノルウェー>ブリッゲン
ノルウェーで2番目に大きい都市で、港町であるベルゲン。ベルゲン港の東側の地域に位置するのが、世界遺産であるブリッゲン地区です。可愛らしい木造の建物が並ぶ地区で、 ディズニー映画「アナと雪の女王」の舞台になったとも言われている 場所なのです。
そんなブリッゲンは、14世紀にハンザ同盟の拠点の1つでした。ハンザ同盟の際、ドイツ人が使う倉庫やオフィスとして、ブリッゲンにカラフルで三角屋根の木造建築物が、多く建てられました。その後、ブリッゲン地区は何度も火災にあいましたが、 災難に遭うたびに、忠実にその姿を再現してきたのです。
そのようなハンザ同盟の面影を現在でも残しているため、1979年に世界文化遺産として登録されました。 現在、当時の建築物は、ショップや工房として利用されています。
ブリッゲンのショップや工房は、基本通年の営業です。ただ、夏の方が観光客やツアーも多いので、営業時間が長かったり、混雑していたりします。しかし、冬であれば静かでゆったりした雰囲気の中、 貸し切り状態で満喫でき、 特別感を味わうことができますよ。
<フランス>ニース
フランスで2番目の都市であり、最大のリゾート地でもあるニース。海岸沿いには高級ホテルが並びますが、市街地に行くと田舎らしい街並みの広がる街です。
そんなニースは、 1年365日のうち、300日以上が晴れといわれる ほど天気の良いエリア。18世紀後半から、周辺国から晴れたニースにバカンスに来る人が増え、19世紀には 観光都市になるために発展 していきました。そんな観光都市を目指すための成り立ちや独自の歴史から、2021年に「ニース・ヴィシー・コルドゥアン灯台」として世界遺産に登録されています。
そんなニースの冬のおすすめポイントは、2月に開催されるカーニバルです。ヨーロッパの3大カーニバルの1つで、毎年何百万人もの観客が訪れます。 カーニバルの見どころは、巨大なフロートのパレードと、花合戦パレード! 特に花合戦パレードはフロートから観客に大量の花束が投げられ、観客同士で取り合うという盛り上がりを見せます。日本とは異なるカーニバルを気軽に見たい方におすすめです。
<ハンガリー>ブダペスト
ブダペストは、ハンガリーの首都。ヨーロッパで2番目の長さを誇るドナウ川を挟んで、ブダ地区とペスト地区に分かれた街です。かつては地区で街が分かれていましたが、ドナウ川にくさり橋がかけられて、ブダペストに統一されました。
ブダペストは、ドナウ川沿いに美しい歴史的建造物が多く並び、 別名「ドナウの真珠」とも呼ばれています。 そのような美しい街並みから、1987年に街自体が世界文化遺産に登録されました。
ブダペストを冬におすすめする理由は、温泉です。 実はブダペストはヨーロッパで1番温泉が有名な街。 オスマン帝国時代からの温泉の文化を体験できる場所が多くあります。屋外の大浴場が多く、水着を着て、地元の人も観光客も楽しめます。冬の温泉の温度は約38度とちょうどよい温度なので、いつまでも入っていられるかも。 夕暮れになると、ライトアップもされるので、 とてもロマンチックです。
<クロアチア>プリトヴィツェ湖群国立公園
プリトヴィツェは、大小16の湖と92の滝がある巨大な国立公園。 エメラルドグリーンの湖が特徴 で、世界中から多くの人が絶景を求めてやってきます。
もともとこの場所は、石灰堆積物により、川に天然のダムが作られたことがはじまりです。そして、その石灰岩質が長年をかけて、綺麗なエメラルドグリーンの湖を生み出しました。 そのような自然の力でできた絶景 であるとして、1979年に世界自然遺産に登録されています。
そんなプリトヴィツェの 冬の魅力は、凍った滝が見られることです。 エメラルドグリーンの湖にかかる凍った滝や、つららは何とも神秘的!冬限定の奇跡の絶景です。
北米
<アメリカ>イエローストーン国立公園
イエローストーン国立公園は、アメリカの3つの州にまたがる公園。面積は、東京都の4倍ほどの大きさがあり、世界最古の国立公園でもあります。また、 地球上の温泉の約50%、間欠泉の約3分の2がイエローストーンにある と言われています。
さらに、広大な自然が広がる公園には、動物もたくさんいます。ヘラジカやパイソンなど多くの野生動物が生息しています。このような豊かな自然と生態系により、1978年に世界自然遺産に登録されました。
冬の時期は厳しい寒さに見舞われますが、景色は最高! 雪がかかった白銀の世界が360度広がります。 さらに、 温泉を楽しめることはもちろん、冬限定の犬ぞりなどのアクティビティ、星空観賞 など、冬でも多くの魅力がありますよ。
冬にしか見られない特別な世界遺産を見に行ってみては?
今回は、冬に行きたい世界遺産を6つご紹介しました。
世界遺産は、どの時期に行っても美しさやその存在自体に圧倒されますが、やはり季節によって違いがあります。
ぜひこちらを参考に、冬の時期の世界遺産を見に行ってみてはいかがでしょうか?
やってみよっか?