海外の定番&ご当地コーヒーを紹介!日本の常識とは異なる点も解説
世界中で親しまれているコーヒーは、旅先で観光の合間に休憩がてらカフェに行く方も多いのではないでしょうか。
しかし世界中にはたくさんの種類のコーヒーがあるため、いざオーダーしようと思っても日本で当たり前にあるメニューがない!と戸惑う方も意外と多いものです。
海外ではどんなコーヒーが好まれ飲まれているのか、この記事では世界中で親しまれるコーヒーやご当地コーヒーについて紹介していきます。
日本の常識は伝わらないかも?
日本人がイメージするコーヒーと海外のコーヒーでは色々と違いがあります。
「アイスコーヒー」や「アメリカンコーヒー」は和製英語 であり、日本にいる感覚で注文しても現地ではなかなか伝わらないことが多いです。
スターバックスなど世界中にある大手チェーン店では日本同様のメニューもありますが、地元のカフェなどに行くと様々な違いを目にします。
「アイスコーヒー」
日本人であれば誰もが想像できる、氷の入った冷たいコーヒーですが、海外ではアイスコーヒーと言っても通じないことがあります。はたまた、想像と違うコーヒーが出てくることも。
ドイツやオーストリアなど国によっては「アイスコーヒー」と注文すると、なんと上の写真のようなアイスクリームやホイップクリームが乗ったものがアイスコーヒーとして出てきます!
海外で冷たいコーヒーを頼みたい時には 「Iced coffee」、 「Cold brew coffee」 などと注文する必要があります。
また、南米では冷たいコーヒーを飲む習慣があまりなく、「冷たいコーヒーなんて飲むの?」と聞かれたこともあるほど。探せばあるとは思いますが、日本のようにメジャーではありません。
「アメリカンコーヒー」
日本でのアメリカンコーヒーは一般に、浅煎りのコーヒー豆で淹れたコーヒーのことを指します。
海外では エスプレッソをお湯で薄めたものが「Caffe Americano」 と呼ばれており、ドリップコーヒーとは異なります。
アメリカなど北米では薄めのコーヒーなどが好まれ、コーヒー豆をドリップした「Filter coffee」や「Drip coffee」がダイナー(レストラン/食堂)などで主に提供されており、無料でお代わりができるお店も多いです。
このようなアメリカの薄めのコーヒースタイルが広まり、アメリカ式のコーヒー=アメリカンコーヒーと日本では呼ばれていますが、 アメリカンコーヒーは和製英語であり、海外では通用しません 。
海外の定番/ご当地コーヒー
カフェオレ
濃く淹れた コーヒーと牛乳を混ぜたもの で、エスプレッソを使用する場合もあります。
特に朝食で飲むことが多い フランスの家庭には、カフェオレボウル と呼ばれるマグカップよりも大きなお椀のような専用カップがあるほど!朝からたっぷりとカフェオレを飲んで1日をスタートするのがフランス流なようです。
エスプレッソ
イタリア人にとって欠かせないコーヒー、それがエスプレッソです。 イタリア発祥の加圧抽出されたコーヒー で、少量で凝縮されたのが特徴。濃く苦みを感じるコーヒーで、朝にくいっとエスプレッソを1杯飲んで仕事に出かけるのがイタリア流です。
バニラ風味のアイスクリームまたはジェラートにエスプレッソのショットをかけて食べる アフォガード と呼ばれるデザートもあります。
ヨーロッパではこのエスプレッソを利用したコーヒーが主流 です。
カプチーノ
イタリアで好まれているコーヒーの一つで、コーヒーカップに注いだ エスプレッソにクリーム状にふわっと泡立てた牛乳を加えたもの 。ヨーロッパ諸国でも大人気のコーヒーです。仕上げにお好みでシナモンやココアパウダーをかけても美味しくいただけます。
フレドカプチーノ
ギリシャ で好まれる冷たいコーヒー、フレドカプチーノ。 泡立てたエスプレッソを氷入りのグラスに注ぎ、ふんわり泡立てたミルクを加えた もの。予め砂糖の有無や量を伝えて、好みの甘さに作ってもらいます。
ミルク無しの泡立てた冷たいコーヒー、フレドエスプレッソも人気です。エスプレッソも泡立てるのがギリシャ流です。
フラットホワイト
日本ではほとんど見かけませんが、 オーストラリアやニュージーランドでは定番 のコーヒー。
エスプレッソに きめ細やかに泡立てたスチームミルクを注いだコーヒー 。カフェラテやカプチーノと比べるとフォームの量が少なく、エスプレッソの味わいがより楽しめます。
アインシュペンナー
ホイップを被せて冷めにくいコーヒーを作ったのが始まりのアインシュペンナー。
グラスに入った エスプレッソにたっぷりのホイップクリームを添えた ものです。ホイップクリーム入りの甘いコーヒーが好きな方におすすめです。
オーストリアでよく飲まれるアインシュペンナーは、日本でいうウィンナーコーヒーに近いかも しれません。しかし、ウィンナーコーヒーと言っても海外では通じません。「Coffee with whipped cream」などと注文する必要があります。
トルココーヒー
細かく挽いたコーヒー豆を砂糖と一緒に小鍋で煮立てて作る、トルコ独自のコーヒー 。トルコ語で「Türk Kahvesi(トゥルク・カフヴェスィ)」と呼ばれ、南ヨーロッパや中東でも親しまれています。
小さなカップで提供され、コーヒーの粉が沈殿するのを少し待ってからコーヒーの上澄みを飲むという少し変わったコーヒーです。そのため少し粉っぽさが感じられるのと、カップの底にはコーヒーの粉が溜まるので、飲み終わった後にはカップに残ったコーヒーの粉の形を見て占う 「FAL(ファル)」と呼ばれるトルココーヒー占いも楽しまれています。
ベトナムコーヒー
フランス式のフィルターを使って淹れるコーヒーで、強い苦味を持つロブスタ種のコーヒー豆を使用するのが伝統。 かなり苦いため、コンデンスミルクをいれて甘くして飲む のが一般的です。あらかじめカップの底にコンデンスミルクを注ぎ、その上からコーヒーを淹れるのできれいな二層になります。それを混ぜながら飲むのが本場ベトナム流です。
旅先で世界中のコーヒー文化に触れる
国によってコーヒーの定義は異なり、飲み方も様々です。
そのため日本のメニューにあるようなコーヒーを頼みたくても、現地に行くとメニューや名称が違うので困惑しがちですが、旅先のコーヒー文化を知れるのも旅行の楽しみの1つです。海外には街のあちこちにお洒落なカフェがあるのでカフェ巡りをするのも楽しいですよ。
やってみよっか?