紀の国探訪記(前編)・和歌山城にあんな生きものが!?
身内が和歌山県立医大で手術を受けることとなったため、身元保証人として急遽、和歌山へ行くこととなりました。
手術とはいっても命にかかわるようなものではなかったこともあり、せっかくなので和歌山県内をうろうろ移動してみました。今回は内容が盛りだくさんだったため、前後編の2本立てでお送りします。
羽田空港から関西国際空港へ
今回、航空券とビジネスホテルの宿泊券がセットになったチケットを格安で入手できたため、あさイチの飛行機に乗って和歌山を目指すこととしました。
和歌山には南紀白浜空港もあるのですが、和歌山市に向かうのであれば関西国際空港(いわゆる関空)で行く方が便利です。関西空港からJR和歌山駅まで一時間足らずで到着します。
御三家の名城・和歌山城へ
とりあえず病院に顔を出したら、手術が終わるまでやることもないので、せっかくなので御三家の1つ、紀州徳川家の居城である和歌山城を見に行くことにしました。
JR駅前からバスが出ていて、6分ほどで和歌山市役所の停留所につきます。そこから4分ほど歩くと和歌山城の門が見えてきます。
熊野の郷土料理・めはりずしを頂く
和歌山城は1585年に築城された平山城ではあるのですが、虎伏山(とらふすやま)という標高およそ50メートルの山頂に築かれているため、和歌山市のランドマーク的存在となっています。
石段をいくつも登っていくと、ようやく天守閣にたどり着きます。朝早かったため何も食べずに来ましたが、駅前でめはりずしを売っていたので、お弁当用に購入しました。
めはりずしは和歌山県と三重県の県境にある熊野の郷土料理で、にぎりめしに高菜が巻かれているだけという、非常にシンプルな伝統料理です。
時間がたつにつれ、しょうゆベースのたれが握り飯にしみこみ、何とも言えない滋味を醸し出します。筆者は子どものころから大好物でした。
天守閣からは海も見えます
和歌山城は虎伏山の山頂にあるので、とても展望がよいことでも知られています。山頂をぐるりとめぐると、和歌山市内はもちろん、遠く紀伊水道を遠望することもできます。
帰り道でケモノ臭が!?
めはりずしを食べ、山頂からの風景に満足したら、和歌山城の西之丸庭園へ向かうことにしましたが、歩いているとなぜかケモノ臭が漂ってきました。
場内に動物園!?
ケモノ臭をたどった先には、なんと動物園がありました。その名も「和歌山城公園動物園」と言い、1915年に開園した歴史ある動物園だということです。
それほどたくさんの動物がいるわけではないのですが(それでも40種以上の動物がいました)、中でも目を引いたのがビーバーです。あまり動物園で見たことがなかったので、ビーバーだけでも十数枚の写真を撮ってしまいました。
お城というと歴史好きや城好きが訪れるものですが、動物園があれば、子どもを連れてお出かけするのにいいかもしれませんね。
動物園を後に西之丸庭園へ
和歌山城の西之丸庭園は、紅葉渓庭園とも呼ばれており、歴代藩主の隠居所として使われていたそうです。池泉回遊式庭園で、さすがは御三家という景観を誇ります。紅葉渓庭園というだけあって、紅葉が池に映える様子は何とも言えず美しいものでした。
身内を見舞った後ホテルへ
手術は無事成功したのですが、全身麻酔ができるまで時間がかかり、あさイチの飛行機で行ったのに、結局面会できたのは夕方でした。
見舞いを済ませた後、看護師さんに近くのスーパーを教えてもらい、食料(つまみ)や飲み物(ビール)を購入。今晩のお宿へと向かうことにしました。
なんてことないビジネスホテルではあったのですが、窓からライトアップされた和歌山城が見え、得した気分になりました。
翌日は紀三井寺へ
前夜は楽しいビジネスホテル泊を満喫。2日目は早起きして、紀三井寺へ行ってみることにしました。ホテルのすぐ近くからバスが出ており、20分ほどで紀三井寺住宅前の停留所に到着。そこから紀三井寺まではおよそ6分ほどです。
石段そして石段
紀三井寺は西国三十三ヶ所の第2番札所で、名草山(なくさやま)の中腹にあります。正式名称は護国院なのですが、古くから紀三井寺の名で親しまれています。
本堂に至るには石段に次ぐ石段を上る必要があります。途中、厄除けの石段があったので、ありがたく上っておきました。
巨大観様!
石段を登り終えて到着した新仏殿には、高さ12メートル(!)という、巨大な観音様千手十一面観世音菩薩像)が安置されています。新仏殿は3階建ての建物となっており、観音様を上から拝めるのが面白かったです。
和歌湾を遠望
新仏殿の3階部分はテラスになっており、遠く和歌湾を望むことができます。「そうだ、あの海まで行ってみよう」ということで、大変な距離を歩くこととなりました(後編に続く)。
ライトアップされた和歌山城は一見の価値あり!
和歌山城を訪れたのは初めてだったので、いつもライトアップされているのかどうかは不明ですが、ただの平日に行ったので、特にイベントというわけではなさそうでした。紀州徳川家の名城、和歌山城は一見の価値ありですよ!
やってみよっか?