【駐在員が徹底解説!】買い物天国のベトナム~お土産の選び方とは?~
ここ数年、欧米の物価高騰で「日本は物価の安い国」というイメージが出てきましたが、まだまだ、東南アジアには日本よりも物価の安い国があります。それが、ベトナム!
旅行雑誌などでは、雑貨パラダイスとして紹介されることもありますが、現地に住んでいる妹から貰うお土産は、ひと味違う。そこで今回は、「ベトナム駐在員のリアルバイ」として、おすすめの品を紹介したいと思います。
ベトナムコーヒー関連のもの
ベトナムコーヒーとは?
ベトナムは、1980年代に政府主導でコーヒーの生産に力を入れるようになり、なんと現在ではブラジルに次ぐ世界第二位の生産量を誇っています。主な品種は、ロブスタ種。苦みが強く、酸味が少ないと言われ、他の品種とブレンドして使うことが多いようです。
ベトナム式のコーヒーは、金属製のフィルターを使うのが特徴。底に細かな穴のあいたカップ・中ブタ・上ブタという構造になっています。
《コーヒーの淹れ方》
- カップに大さじ2~3杯の粉を入れる。
- 中ブタで軽くおさえ、お湯を注ぐ。量はフタがかぶるくらい。
- 数十秒蒸らす。
- 8分目までお湯を注ぎ、上ブタをして待つ。5分~8分、お好みで。
お土産には?
私がもらったのは、チェングエン・コーヒー製の 一回分ずつ個包装になったインスタントコーヒー です。ミルク・砂糖入りとブラックがあり、フィルターでいれるコーヒーに近い味わいです。現地のスーパーで買えます。
コーヒー好きの方は、ホーチミンの ベンタン市場のなかにコーヒーの専門店 があるので、実際に香りをかいで、好みのコーヒーを選んでみてはいかがでしょうか?量り売りで、必要な分量だけ購入でき、「いくつかの種類を少しずつ買う」というお試しもできます。
品質の確かなコーヒー豆を手に入れたい場合は、ベトナム各地に店舗のある Cafe Runam もおすすめです。自社工場を持ち、お店独自のブレンド豆を売っていたり、ギフトセットの用意もあります。
Cafe Runamの陶製マグカップ。ひとつ35万ドン(約2,108円/2023年6月21日時点)なので、ちょっとお高いですが…
右側:ベトナムの象徴ともいえる「バイクに乗った男性」が描かれています。左側:「お祭りの様子」伝統的な衣装を着た人物と纏(まとい)でしょうか?裏面には龍がいます。
お店オリジナルのエコバッグ
Annam Gourmet Market
フランス人とベトナム人のカップルが立ち上げた ホーチミン発祥の高級スーパー 。いわば「 ベトナムの成城石井 」です。ベトナム在住の外国人向けに主に輸入食材を扱うスーパーなので、ものによっては高価な品もあるようですが、エコバッグはお手頃価格!そして、デザイン性が高い!!
しっかりしたキャンバス地で、サイズも縦42cm×横38cmと使い勝手が抜群です。
無印良品 MUJI PARKSON LE THANH TON
2020年11月にホーチミンにオープンした 無印良品のベトナム一号店 。スタンプやエコバッグなど、ベトナム限定デザインの商品が並びます。
品質は折り紙つき。ベトナムならではの 「コーヒー、フォー、バイク、アオザイ、ハス、ランタン」 の6種類があります。
旅行前にインスタグラムをチェック!
他にも刺繡の入ったポーチなどを貰いましたが、選ぶ基準は「いわゆるお土産用のクオリティ」ではなく、実際に「受け取った相手に使って貰えるか」な印象です。そして、旅行前に調べるならどうしたらいい?と聞いたところ、 「ベトナムの雑貨を探すなら、駐在員の妻がやってるインスタグラムがいいよ」 とのアドバイス。
さっそくSNSをチェックしたところ、気になるお店がいくつか。ここからは、現地に行ったら訪れたい超個人的・買い物リストです。
Mono concept
ステンレスボトル(水筒)の種類が豊富で、名前入りのものがオーダー できます。容量は350ml、600ml、1Lの3タイプ。ベトナムの伝統文化やベトナムタイルの柄がめちゃくちゃ可愛いです。お値段は40万ドン(約2,409円)前後です。
Amai store - grade b
2011年にオランダ人とベルギー人の女性デザイナーが立ち上げた ベトナム製のテーブルウエアブランドamaiのアウトレット店 です。パステルカラーの色彩や柔らかいフォルムで日本でも人気のブランドなので、楽天市場でも購入可能。それが現地で買えばお安いですよ。アウトレット店なら、なお安い!ベトナムの店舗には、陶製の食器だけでなく、ガラス製や木製の品揃えもあります。
OHQUAO CONCEPT STORE
OHQUAO(オーワオ)は、2017年にイラストレーターとコンテント・クリエイターのコンビが始めたデザイン事務所。 「オリジナルのペーパーグッズを通して、人々の繋がりを豊かにする」を目的 にしていて、感嘆のOh-wowから、この名前に。コンセプトストアは2020年オープン。‟ここに来たら何か新しいもの面白いものに出会える”という所で、ユニクロ・UTのベトナムデザインも手掛けています。事務所の理念でもある、カードやノートといった紙製の文房具が特に気になります。
タンディン市場
「布市場」の別名もあるローカル市場 。ベトナムはアオザイをはじめ、オーダーメイドの文化が根づいているため、布のバリエーションも豊富です。値段はピンキリなので、日暮里の繊維街のほうが安い場合もありますが、タンディン市場の場合は、南国だけあって柄ものがとにかく多いです。ユザワヤのコットン売り場の比ではないくらい、布が天井まで積みあがっています。
JOP CLOTHING
タンディン市場から徒歩5分ほどの場所にあるローカルの服屋さん。 ワンピースの専門店 で、普段使いしやすいベーシックカラーのものが約3,000円くらいで手に入ります。「アオザイは可愛いけど、着ていく場所がない」と考えると、このようなワンピースのほうが活用できますよね。複数のブランドが並ぶセレクトショップになっているので、他のお店も一緒にチェックできるのも楽しそうです。
旅のお土産は物語のあるものを選ぼう
実は、ベトナムに行ったら買おうと思っているものが他に2つありまして、それが 胡椒と茶器 です。
旅に行くと現地の調味料を買うのが好きなのですが、 ベトナムは胡椒の生産量が世界1位 。生産量が多ければ、それだけ売り場に並んでいる種類も豊富というわけで、オーソドックスな胡椒以外にもライム塩胡椒などフレーバー胡椒がいろいろあります。
茶器のほうは、 ベトナム茶器 と呼ばれるだけあって 伝統工芸 のひとつ。ベトナムコーヒーがフランスから入った文化なら、こちらは中国由来のもの。ベトナムは長い歴史のなかで、フランスと中国、2つの国の影響を色濃く受けてきたので、工芸品のなかにその要素が残っているんですね。
旅のお土産は、自分用でも人にあげるものでも、なるべく物語があるものを選びたいと思っているので、胡椒と茶器は私のイチオシです。
お土産選びの参考に…
ベトナムは、市場や現地のスーパーで買うものはお安いけれど、駐在員がよく利用するお店は比較的値段が高い印象です。ただし、在住者の目線は「本当にいいものだけ」が厳選されているので、デザイン性も性能も申し分ありません。
バラマキ用は安価なもの、個人的に渡すのは少しお値段がはるものと、使い分けの参考になったら嬉しいです。
出典・参考
- 『地球の歩き方aruco ホーチミン』2016年 ダイヤモンド社
やってみよっか?