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【イタリア・ヴェネチア】バーカロで楽しむプチプライスの郷土料理「チケッティ」

ヴェネツィアは、北イタリアのヴェネト州に位置した多くの島々が点在している美しい街です。運河を流れるゴンドラやヴェネチアングラス、ヴェネチアのカーニバルなど、美しい景色は世界中の人々を魅了しています。

美食の街、イタリアには各地に郷土料理があり、ヴェネツィアの伝統の一つに、立ち飲みスタイルの居酒屋「バーカロ(Bacalo)」で味わう「チケッティ(Cicchetti)」があります。

ここでは、ヴェネツィアへ行ったら欠かせないバーカロで味わうチケッティや注文方法、おすすめカクテルをご紹介します。

バーカロで楽しむドリンクとチケッティ

現在、ヴェネツィアには約100店舗もバーカロが点在していると言われています。

レストラン、バー、カフェ、どこにも属さないヴェネツィア独自のスタイル「バーカロ」。ヴェネツィアの伝統でもあるバーカロは、地元の人々には欠かせない場、一日中多くの人が出入りする場所です。

バーカロの歴史

歴史は18世紀にまで遡り、当時トラットリア(レストラン)でお腹いっぱい食事をする余裕のない貧しい人々が訪れるシンプルなサービスでドリンクと軽食を提供する場所でした。

気軽にお酒と軽食が楽しめる空間で、地元漁師の人たちが仕事終わりに集まっておしゃべりしたり、笑ったり、食事をしたり、コミュニティの場として引き継がれてきました。

現在バーカロは、朝からオープンし仕事前に立ち寄り、ランチに軽食を食べ、ディナー前の前菜を楽しむヴェネツィアならではの食スタイルが堪能できる場所です。

バーカロの特徴

バーカロのほとんどが、朝早くからオープンしているので夜10時くらいまでに閉まるお店が多く、ディナーの後は入れないことがあるので注意しましょう。

バーカロの店内は、シンプルな家具を備えた素朴な空間で、木製のテーブルやカウンターが用意されています。

店内のスペースはほとんどなく、店内ではなく、外で立ったままグラスやチケッティを味わいます。お店の外には簡易のカウンターと椅子が置いているバーカロも。

多くの種類があるチケッティ

チケッティとは、手のひらサイズの前菜やおつまみがクロスした料理、多くの種類があり1個1.5ユーロ(約242円/2024年2月20日時点)から味わえます。

定番は、パンの上に乗せられたヴェネツィア郷土料理です。

郷土料理には、タラを塩漬けにした「バカラ(Baccalà)」、イワシを酢漬けにした「サルデ・イン・サオール(Sarde in saor)」、小さなタコ「フォルペッティ(Folpetti)」などあります。

他にも、とうもろこし粉を使用した「ポレンタ」、ミートボール、ハム類とチーズの盛り合わせ、あらゆる種類の揚げ物など。

バーカロによって異なるチケッティが用意されているので、お店を変えるたびに異なるテイストが楽しめるのも魅力です。ドリンクと一緒に小さな料理を堪能しましょう。

注文と支払いの仕方は

バーカロへ入ったら、カウンターがあるので「チャオ(こんにちは)」と言って挨拶をしてから注文しましょう。

ドリンクは、ワインやリキュールがカウンターに並び、メニューは壁に書かれています。チケッティは、カウンターにあるガラスケースの中に並んでいるので、好みの料理をお店の人に伝えるとお皿に乗せてくれます。支払いも、バーカウンターで行います。

ドリンクとチケッティを受け取ったときに支払う場所もありますが、店内や外にテーブル席がある場所もあるので、食後にグラスやお皿をカウンターに戻すときに支払うこともあります。

支払いや食器の返却が済んだら「グラツィエ(ありがとう)」と行ってお店を後にしましょう。

バーカロでは、食後におしゃべりをして長居はしないで、軽くドリンクと軽食を味わいお店を出て、他の店舗も楽しみましょう。

ヴェネツィアの人々は飲み足りなかったら、また違うバーカロへ行きハシゴをするのが地元のスタイルです。

チケッティと味わうおすすめカクテルとワイン

バーカロには多くの種類のカクテルやワインがあるので好みのドリンクが堪能できます。

ヴェネツィアが州都でもあるヴェネト州は多くの種類のワインを生産している土地でもあります。ここでは、ヴェネツィア周辺生まれのお酒をご紹介します。

見た目もおしゃれなオレンジカラーのカクテル

ヴェネツィアへ行ったら試してほしいカクテルに「スプリッツ」があります。スプリッツはイタリア各地で堪能できるカクテルで、イタリアを代表するオレンジ色をしたリキュール「カンパリ」もしくは「アペロール」と呼ばれるリキュールとスパークリングワインの「プロセッコ」、炭酸水が入った食前酒です。

ヴェネツィアには「スプリッツ・ヴェネツィアーノ(Spritz veneziano)」と呼ばれるカクテルがあり、ヴェネツィア発祥の「セレクト(Select)」というリキュールを入れます。

見た目は通常のスプリッツと変わりませんが、味はカンパリのビターさとアペロールのスイーツさがクロスしたテイストで飲みやすくおすすめです。

世界中で愛されているスパークリングワインの発祥地

日本でもよく目にするスパークリングワインの「プロセッコ」は、ヴェネト州で作られています。ヴェネツィアのバーカロでもプロセッコが堪能できるので地元の味を楽しむのにおすすめです。

飲みやすいスパークリングワインのプロセッコは、ヴェネツィア伝統料理のシーフードのペアリングにも最適です。

ワインは、「オンブラ」と呼ばれ親しまれています。どれも3ユーロ(約486円/2024年2月20日時点)から5ユーロ(約810円/2024年2月20日時点)ほどで味わえるのでイタリア産のワインを堪能しましょう。

ヴェネツィアの美しい景色を楽しみながらバーカロ巡りを楽しもう

ヴェネツィアのバーカロに行くことは、街の味や雰囲気を発見できる、ヴェネツィア住民のように楽しめる経験の1つです。

ぜひヴェネツィアへ行ったらバーカロのハシゴを楽しんで郷土料理やドリンクを堪能してください。

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