【サウジアラビア】ベルトラスタッフ旅行記|おすすめツアー・グルメを徹底解説<Part1 アルウラ編>
念願叶って、2023年5月に初めてサウジアラビアを訪れることができました。未知の国だけに少しだけ不安がありましたが、良い意味で裏切られました。
世界トップクラスに治安が良く、人々は笑顔に溢れ、旅行者を温かく迎えてくれました。
「サウジアラビアに行ってみたい!」「サウジアラビアに興味はあるけど、ちょっと不安が...」という方は、私が実際に個人旅行でサウジアラビアのゴールデン・トライアングル・ルートを旅した際の旅行記を、是非ご参照ください。
この記事では、3日間滞在した「アルウラ」についてたっぷりお送りします。世界遺産ヘグラ、圧巻のエレファントロック、サウジアラビアの日常グルメについてなどの魅力をお伝えしますよ。
なお、今回8日間でアルウラ→メディナ→ジェッダ→リヤドを周遊し、【第1弾】~【第4弾】の4本立てになっているので、ぜひ最後までお楽しみください。
旅の行程表
1日目
- FZ811 DXB(1530) / ULH(17:30) flydubaiでドバイから空路アルウラへ
- アルウラ空港着後、空港タクシーでアルウラのホテルへ移動
- Naseem Country House泊
2日目
- 午前:世界遺産ヘグラの考古遺跡(マダイン・サーレハ)ツアー
- 午後:エレファントロックツアー
- Naseem Country House泊
3日目
- 午前:旧市街散策
- 午後:アルウラ・オールドタウン・ウォーキングツアー
- SV1631 ULH(1940) / JED(2105) サウディアで空路ジェッダへ
- Aquila Hotel Jeddah Al Hamra泊
アルウラから始まるサウジアラビアの旅
ドバイで別の用事があったので、ドバイからアルウラへのフライトを利用しました。二大都市であるリヤドとジェッダがサウジアラビア旅行のゲートウェイになることが多いのですが、それ以外の都市にも近隣諸国からのフライトを中心に空路でのアクセスが可能です。
アルウラ空港は1日にフライトが数便しかない小規模な空港。タラップ車で飛行機から降りたら、ターミナルビルまでは連絡バスで3分。ターミナルを入ると直ぐに入国審査があります。事前にeVISAを取得していたものの、「入国審査官の人にあれこれ質問されたらどうしよう...」と心臓バクバク。緊張して入国審査ブースに行きましたが、簡単な質問だけで所要時間2分と超スムーズでした!
入国審査が終わると、5m先に荷物受け取りのベルトコンベアがあって、預けた荷物をピックアップ。10m先が税関出口という感じで、飛行機が到着してから何歩歩いたかな?というくらいコンパクトな空港です。出口を出ると、サウジコーヒーとデーツでサウジ流の嬉しいおもてなしです。
アルウラは観光スポットが点在しているため、レンタカー利用が便利です。台数が限られているため、事前予約が必須。空港内のレンタカーのカウンターで手続きをして、車を空港で受け取ります。
私は唯一の公共交通機関である空港タクシーでホテルに向かいました。アルウラのロゴが格好良くペイントされている高級感ある黒塗りの車は、真新しくピカピカ。料金はメーター制で、SAR130(約4,800円/2023年5月時点)でした。アルウラは市内と空港が離れていて、タクシーで30分以上掛かるので、物価が高めのサウジアラビアでは安価かなと思います。「メーターが正しく機能していない場合は無料」と注意書きがあるので、安心して利用できました。
空港から市街地に向かう道から見える景色も、アルウラらしいダイナミックな自然美。初日から旅のボルテージがマックスになります。
アルウラ観光のハイライトは世界遺産ヘグラ
この日の朝はトラブルからスタート。ツアー集合場所のウィンターパークまで行こうとUberを呼ぼうとしたのですが、どれだけ待っても1台も来ず。サウジアラビアではUberよりもメジャーなCareemも、同じく1台も手配できず。20分トライしてもダメだったので、急遽ホテルで専用車を手配してもらうことに。
もうウィンターパークの出発時間には間に合わないので、直接ヘグラのビジターセンターに直行することにしました。ホテルからビジターセンターまでは所要時間10分、専用車の料金はSAR100(約3,700円/2023年5月時点)でした。
ビジターセンターに到着したと同時に、ウィンターパークから来たバスが到着。間に合わないかと冷や冷やしましたが、問題なく間に合いました。事前にメールで送られてきたQRコードでチェックインを済ませます。
市街地にあるウィンターパークから送迎バスでビジターセンターに来る人と、自分たちの車で直接ビジターセンターに来る人たちが一緒になって、専用バスでヘグラの考古遺跡を巡ります。急いで駆け付けたものの、ツアー出発まで20分以上あったので、無料で振舞われるサウジコーヒーとデーツをいただき、トイレを済ませ、お土産コーナーを物色。そうこうしている間に出発時間になりました。
美しくペイントされたバスで遺跡に向かいます(同じバスが複数台あり、ウィンターパーク⇔ビジターセンターの送迎も同じバスを利用します)。ビジターセンターから先の遺跡エリアに立ち入るには、このバスに乗るか、ヴィンテージ・ランドローバーに乗るかの二択で、自分たちの車で行くことはできません。オーバーツーリズムをしっかり意識したオペレーションになっています。
ヘグラ考古遺跡群は紀元前1世紀から紀元1世紀頃のものが中心で、地理的に近いヨルダンのペトラ遺跡と同じナバテア人が築いたものです。最も有名なマダイン・サーレハは神々しく、凄い存在感を放っています。ヨルダンのペトラ遺跡は2019年に訪れましたが、とにかく観光客が多過ぎて、人が入らないように遺跡の写真を撮影することはできませんでした。
一方でヘグラ考古遺跡は数十分間隔で運航されるバスとヴィンテージ・ランドローバーでしかアクセスできないため、そこに居るのは自分たちのグループだけ。写真撮り放題です!
ペトラ遺跡に次ぐ規模がありながら、神の怒りに触れて瞬く間に滅びたという伝説があることから、砂のアトランティスとも呼ばれている古代都市ヘグラ。実際に訪れ、悠久の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
◆ 外せない大定番!世界遺産ヘグラの考古遺跡(マダイン・サーレハ)ツアー<英語ガイド/アルウラ発>
夕暮れ時に訪れたいエレファントロック
アルウラを代表するアイコンの一つが、エレファントロック。アルウラに星の数ほどある岩の中で、最もフォトジェニックで人々を惹きつける「象の岩」です。この時(2023年5月)は暑すぎて夕暮れを待たずに帰ってしまいましたが、半年後(2023年11月)に再訪した際はばっちり夕暮れ時でした。
地面を掘って作られた半地下のソファースペースで、コーヒーを飲みながらエレファントロックの岩の色がドラマチックに変化していくのを眺める、そんな最高の時間を過ごしました。
カフェ、レストラン、ショップなどがありますので、暑すぎる時期でなければゆったりとエレファントロックを楽しんでいただけるかと思います。エレファントロックは入場料無料で、駐車場も無料なので、レンタカー利用が便利です。レンタカーがない場合は、UberやCareemは時間帯によって手配が難しいので、往復送迎付きのツアーのご利用をお勧めします。
◆ サウジアラビアの象岩 エレファントロックツアー<アルウラ往復送迎付き/英語ドライバー>
絶景に感動すること間違いなし!オールドタウンツアー
アルウラのかつての街を修復・整備し、観光客に人気が高い「AlUla Old Town」。その中心部にある一般客立ち入り禁止の修復中のエリア(昔の住居、迷路のようなかつての街など)をアルウラを知り尽くしたガイドが案内する英語ツアーに参加しました。前日の午前中に参加したヘグラツアーの時と同じガイドさんで、ガイドさんもビックリ!イギリスに長く住んでいらっしゃったとのことで、非常に分かりやすくて美しい英語を話されます。
昔のアラブの住居は現代にも通じる機能的な作りで、非常に興味深かったです。また暑い土地で涼しく過ごす知恵も満載。ツアーの最後に訪れた城壁は階段をひたすら上る必要がありますが、展望台からの景色は素晴らしいの一言。アルウラ独特の岩山や奇石、砂漠、緑が濃くて密度が凄いオアシス、アルウラのオールドタウン(遺跡)など、ここでしか見れない絶景です。
◆ 悠々の歴史と絶景に出会う!アルウラ・オールドタウン・ウォーキングツアー<英語ガイド>
アルウラを散策して、サウジアラビア人の日常を知る
サウジアラビア人は日本人以上にカフェ好き!アルウラで人気のカフェ『Ashar Breeze Speciality Coffee』は10代~20代と思わしき地元のサウジアラビア人で溢れていました。コーヒー片手にスマホでサッカー観戦をしたり、おしゃべりに花を咲かせたり、ぼーっとしたりと様々ですが、さっとコーヒーを飲むために来ているというよりは、カフェで長時間過ごすことが前提のようでした。
アイスラテはSAR16(約600円/2023年5月時点)と、日本よりちょっと高いかなという感じですが、かなりの量があります。しっかりと濃く、程よい苦みがあり、酸味が殆どない好みの味です。古代文字が描かれているカップがお洒落で、グッズがあればお土産に購入したかったほどです。
美味しそうな匂いがお店の外にまで漂い、ひっきりなしに地元客が訪れる町の食堂でランチ。グルグルと回し焼きされているチキンがジューシーなサウジアラビアの国民食『カブサ』。チキン半身と大盛りライスのセットが SAR19(約700円/2023年5月時点)。
地元の人たち(この時は客の100%が男性)はカーペットの上にあぐらをかいて座り、手で食べているのですが、初めてなのでテーブルでスプーンを使って食べました。とにかくチキンが美味しい!お米がどんどん進むのですが、量が多いので全部は食べきれませんでした。ルッコラ(ロケット菜)と生の赤たまねぎが良いアクセントになります。
地元の人ばかりのローカル食堂はちょっと...という場合は、サウジアラビアの人気ファストフード店の一つ『KUDU』という選択肢もあります。
コッペパンのような柔らかめのパンに具を挟んだサンドイッチがメインメニューで、ポテトと飲み物のセットでSAR28(約1,040円/2023年5月時点)前後です。ここのポテトはサクサク&フワフワで美味しいです。サウジアラビアの缶ドリンクは上部にアルミ箔の蓋(?)がしてあることが多いのですが、衛生的でいいなと思いました。
厳格なイスラム国であるサウジアラビアでは飲酒が禁止されていますが、ノンアルコールのビールは種類が多く、美味しいです。またエナジードリンクや缶コーヒー、フルーツ系のドリンクなど、飲み物のバラエティが豊富。個人的なお勧めは中東諸国で人気が高い『レモンミントジュース』。たっぷりのミントと濃度高めのレモン果汁の甘さ控えめのレモネードで、暑いサウジアラビアにぴったりです。
サウジアラビア人が愛してやまない『スターバックス』。空港や駅、ショッピングモールなどには必ずと言っていいほどスタバがあって、時に長蛇の列になっていることも。そして、アルウラ屈指の観光地であるオールドタウンのスタバは開拓時代風(?)。観光客に人気の写真スポットになっています。
暑いサウジアラビアでの人気はもっぱらアイスドリンク。レモンミントなど日本のスタバにはないメニューが幾つかありますので、サウジアラビアでスタバを見つけたら是非覗いてみてください。
また、スタバは各国で限定デザインのマグカップやタンブラーを販売していますが、サウジアラビア限定デザインはスタイリッシュなものが多いので、お土産にも自分用としてもピッタリです!
※次号は「 【サウジアラビア】ベルトラスタッフ旅行記|おすすめツアー・グルメを徹底解説<Part2 ジェッダ到着&日帰りメディナ編> 」をお送りします!
やってみよっか?