【2024年】雪の多い年はあたり年?!日本のレア絶景「雪の大谷」立山黒部アルペンルートの見どころ
そびえたつ真っ白な雪の壁、目を疑うような光景ですよね。
これは、自然の造形物ではなく人が切り拓いて作った景色。なんと、富山にあるんです!
北陸新幹線の利用で東京からもアクセスのしやすくなった立山黒部アルペンルート「雪の大谷」。「2024立山黒部・雪の大谷フェスティバル」も開催が決定しました。
今年は、この巨大な雪の造形物を間近に見に行きましょう!
期間限定の特別イベント 雪の大谷ウォーク
日本でも もっとも標高の高い駅 、立山『 室堂ターミナル 』(標高:2450m)。雪の大谷ウォークとは、その室堂ターミナルから歩ける距離に作られた雪の大回廊(壁)のことです。雪の回廊は立山有料道路に沿うようにして切り拓かれ、およそ500mほどの長さとなります。
驚きなのはその白い壁が全て自然の雪であること。真っ白な壁の高さはその年の雪の量や天候によって左右されますが、雪の多い立山では例年 約15~20m ほどになります。
春の富山は快晴に恵まれる日もあり、真っ青な空と白い雪壁のコントラストは、人生で一度は見てみたい絶景です 。
開通期間
2024年の開通予定は4月15日(土)!
立山黒部アルペンルートは例年4月半ばに開通、11月半ばに閉鎖します。天候状況によって変わりますが、2024年は2月7日から除雪が始まったことが伝えられました。
「雪の大谷」がみられるのは溶けるまでというタイムリミットがあります。雪の大谷ウォークが30回を迎える今年の「雪の大谷フェスティバル」は1st STAGE(4月15日~6月25日)と2nd STAGE(6月1日~6月25日)と期間を2つに分け、春から初夏にかけての自然を楽しめるイベントもりだくさん!
人気のイベント「雪の大谷ウォーク」や立山でしか体験できない雪遊びを満喫したいなら、
1st STAGEのGW限定の有料エリア「立山ユキテラス」が利用でき、大好評のパノラマロードを楽しむことのできるGW4月15日(月)~5月6日(月)がおすすめです!
この時期は、標高0mの春の気候から標高2450mの冬世界へ、まるでタイムトラベルしたような一日が気軽に楽しめます。
雪の壁の高さ
500mの雪の大谷ウォーク、雪の高さは均一ではありません。例年15~20mと言われますが、雪の降り方などで高さには変動があります。 一番高いところ には、きちんと マークがしてある ので見逃さないで!
雪の大谷ウォークが作られる過程
除雪作業は、 毎年2月頃に立山のふもとから始まり、室堂平を目指して開通直前の4月中旬まで 行われます。その費用は、軽く1億円を越えるとも。
立山黒部アルペンルートの公式サイト によれば、2月7日から室堂までの長~い除雪がスタート!作業員さんたちの苦労がうかがえます。
作業は降雪によっても進捗がころころと変わり(除雪してもしても積もるなんて…想像しただけでも大変そうですよね)、 移り変わりの激しい山の洗礼を受けながら進行する のです。
雪の大谷は偉大なる自然に立ち向かう作業員さんたちの作品とも言えそうです。
観光で訪れる際知っておきたい大事なポイント
マイカー規制
「立山黒部アルペンルート」とは富山県側の立山駅~長野県側の扇沢駅のあいだのことを指しますが、この区間の有料道路は一般車両は入ることができません。認定済の車両やバス、緊急車両のみ入ることができます。
ちょっとアクセスは不便ですが、この立山駅~扇沢駅の間に「 雪の大谷 」「 大観峰 」「 黒部ダム 」などのみどころがたっぷり詰まっているんです!
山の公共交通機関は最終便が早い!(朝も早い)
雪の大谷までは電車やケーブルカーを乗り継いでいく必要があります。山の電車は始発が6時台、最終列車がおおよそ15時~16時台の暗くなる前に設定されていますので、スケジュールは綿密に組みましょう。
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富山県側からは立山駅が起点
富山市内の電鉄富山駅から立山駅までは一時間ほど。そこからさらにケーブルカーと高原バスを乗り継いで向かいます。富山市から合計2時間~2時間半ほどかかります。
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長野県側からは扇沢駅が起点
長野市から扇沢駅までは、路線バスや特急バスを使用します。そこから関電トンネルの電気バス、ケーブルカー、ロープウェイなどなどを乗り継ぐことになります。こちらも雪の大谷に到着するまでに2時間半ほどかかります。
大変!とあきらめるべからず。ぜひぜひ最後の「各都市からの期間限定直行バス」を確認してください。
観光目的なら雪の大谷へ直行!全網羅するなら宿泊か通り抜けがおすすめ
観光目的 なら富山サイドの 雪の大谷とその周辺にいくだけでも大満足 の一日になります。日本一高所の「みくりが池温泉」もありますし、「ライチョウ」を見たり、広大な雪原ウォークを楽しんでいるだけで数時間があっというま。
ハイキング好きな人 や 観光スポットを網羅したい人 なら 宿泊 か 通り抜け がおすすめ。立山駅~扇沢駅は直線距離にすると25㎞とさほど遠くないのですが、「雪の大谷」に加え「黒部ダム」「大観峰」「美女平」まで盛りだくさん。見どころが多く連休は混雑もあるため、日帰りで往復するのはかなりのタイトスケジュールになります。気を付けましょう。
特にゴールデンウィークは駐車場、駅・車両内も混み合うことが予想されるため、電車好きさん以外は期間限定の直行バスツアーがおすすめです。近くまで 自家用車 で行きたい人は 立山~扇沢間 の 車両回送サービス を使うとよいでしょう。
「雪の大谷ウォーク」の楽しみ方
「2024立山黒部・雪の大谷フェスティバル」を満喫
2024年の「立山黒部・雪の大谷フェスティバル」はイベント盛りだくさん!
1st STAGE 春の立山を楽しもう!
4月15日(月)~5月31日(金)
大人気のイベント「雪の大谷ウォーク」はもちろん、イベントが目白押しです!
ここで少しだけ、開催のイベントをご紹介しましょう!
- くずそうユキカベ!つくろう新しいミチ!
雪の壁をスコップで掘り進み、新しい道を作りましょう!冬の間に積もった雪は氷のように固く、簡単には崩せません。新しい道は開通するのでしょうか?
開催期間:4月15日(月)~5月19日(日) 10:00~14:30 ※状況により期間が変更になる場合がございます
- 立山雪テラス
GWの限定開催!雪の大谷ウォークを楽しんだ後にひとやすみ。立山連峰や富山平野の美しい景色をお楽しみいただけます。
開催日:4/27(土)~5/6(月)
10:00~15:00(入場14:30まで)
その他にも例年人気!立山連峰を一望できる雪の上の遊歩道、期間限定の「
パノラマロード
」の設置やた降雪時期などの情報を展示した
雪のカレンダー
なども出現します!
2nd STAGE 初夏の立山室堂平散策〇〇を見つけよう!
6月1日(土)~6月25日(火)
6月1日~6月下旬は春から夏に季節が移り変わる時期。雪に隠れていた生き物が少しずつ姿を見せ始める時期です。
例えば、真っ白な雪に映えるライチョウをもそのひとつ。
富山県・長野県の県鳥でもある「二ホンライチョウ」。5~6月は、繁殖期でもあるため、一年の間でもっとも遭遇率が高い時期と言われています。通い詰めた人にはわかる、ライチョウがよく出没するスポット、というのがあるとも。広い雪原のうえで、大きなカメラを抱えた人がわき目も降らずに歩いている場合は、こっそりとついていってみるのもよいかも?!
現地に通いつめた自然解説員があなたのライチョウ探しをサポートしてくれるアクティビティもあります!
ライチョウの他にも、雪解けの「みくりが池」や立山から長ベル「満点の星空」など初夏の立山には魅力たっぷり!
初夏の立山室堂平フォトコンテストやオリジナル絵はがきスタンプラリーなどイベントも開催します!
ぜひ、あなただけの〇〇を探してみてくださいね!
雲の上の温泉「みくりが池温泉」
みくりが池温泉は、標高2410mにある日本一高所の天然温泉です。源泉は地獄谷にあり、無加水・無加温の温泉が楽しめます。
白く濁る硫黄の香りの100%掛け流しのお湯につかりながら、まっしろな雪の絶景を楽しむことができるなんて、すごく贅沢!
ちなみに、立山には他にもらいちょう温泉や雷鳥沢温泉と呼ばれる温泉宿があり、日本一の高さのみくりが池温泉とは数十mしか標高が変わらないそうです。
お子さんでも楽しい”乗り物天国”!
電車好きがいるなら、雪の大谷だけではなく通り抜けて「 関電トンネル 」まで!立山黒部アルペンルートは乗り物天国なんです!乗り物が好きなお子さまも、丸1日かけて乗り物を乗り継いでいくならきっと楽しいはず。長野側の関電トンネルは、まさしく冒険気分が味わえます。
富山駅からは電車で雪の大谷へ向かうツアーもあります!電車やケーブルカー、高速バスを利用するので乗り物好きな方におすすめ!
各都市発着 期間限定直行バスツアー
雪の大谷ウォークの繁忙期は週末に限り便利な期間限定直行バスが走ります。電車やケーブルカーの時間を気にせず楽しめるため、特に観光シーズンには利用するのがおすすめです。
バスツアーなら雪の大谷を専門家や地元のガイドが詳しく説明してくれるものも! 行っただけ、見ただけ、にならない記憶に残る体験になること間違いなし。座席数は限られるので、はやめの予約がおすすめです。
富山駅から
東京から北陸新幹線で2時間ちょっとかけて富山駅まで。そこからは直行バスに乗れば楽々!
金沢駅から
金沢春のバスツアー商品も。金沢周辺の観光と組み合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。
長野から
安曇野発や穂高駅発のツアーもあります!
絶景好きなら一度は行ってみたい
絶景続きの立山黒部アルペンルート。人生で一度は見に行きたいスポットリストに、ぜひ加えてください!
やってみよっか?