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新撰組局長・近藤勇の生家跡をめぐる!龍源寺~野川の散歩記

筆者は関西出身なのですが、就職を機に上京しいわゆる「三多摩地区」と呼ばれる三鷹市に長く住んでいました。三鷹市は井の頭公園や武蔵の公園、野川公園などへのアクセスも良く、休みになると井の頭自然文化園へ足を運び、今は亡きゾウのはなこさんをよく見に行ったものです。

今回はたまたま、野川公園の近くに新撰組局長、近藤勇の墓があることを雑誌で知り、散歩がてら訪れてみることにしました。

龍源寺へ到着!

これまで何度が野川公園には来ていたのですが、いつも車を利用していたため、すぐ近くに龍源寺があることを知りませんでした。龍源寺には近藤勇のお墓があるということです。

立派な胸像が

人見街道沿いを野川公園に向かって歩いていると、野川に架かる橋があります。そこを越えてしばらく歩くと、右手に龍源寺の山門が見えてきます。入口には近藤勇の立派な胸像がありました。

近藤勇の墓に維新を思う

近藤勇といえば、かの有名な新選組二代目の局長として知られています。幕末の動乱を描いた作品としては、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」がよく知られています。筆者も高校生の頃、授業をろくすっぽ聞かずに、隠れて「竜馬がゆく」をむさぼるように呼んでいました。これまで何度も通しで呼んでいますが、自分の年齢ごとに感想も変わっていきます。

若い頃は、新選組というとただの乱暴者の集まりで、攘夷派の浪士を何人も誅殺したことから、明治維新が遅れたという印象を持っていました。ただ、近藤勇の享年を越えてしまった現在では、近藤勇や新選組の若者にも、確たる理想や正義、信念があったのだろうと感慨にふけってしまいます。

当時、20代や30代だった若者たち(坂本龍馬もそうですが)が命を懸け、現在に通ずる日本の原型を作ったことを思うと、昨今の民主主義の荒廃ぶりに、残念な思いを抱かざるを得ません。

近藤勇のお墓には今でも花が供えられており、近藤勇や新選組、幕末好きのファンの方が、イラストや自分の思いを記したノートが置かれています。

近藤勇の生家跡へ

龍源寺の参詣を済ませ、近くにあるという近藤勇の生家跡を訪れてみることにしました。龍源寺から歩いてわずか4、5分の場所に近藤勇の生家跡があります。

産湯の井戸

近藤勇の生家は、調布飛行場から飛び立つ第二次大戦中の軍用機の飛行に支障を来すという理由で、残念ながら取り壊されています。

戦争のためにあたら重要な文化財が失われるのは、往古の昔も今も変わることはありません。改めて戦争の馬鹿馬鹿しさを思い知るきっかけになればいいと思いました。

現在では近藤勇が産湯を使ったとされる井戸の跡が残されており、三鷹市の史跡に指定されています。

しんぐるま?

近藤勇の生家を後にして周囲をブラブラ散策していると、珍しい水車の姿が目に飛び込んできました。この水車は通称「新車(しんぐるま)」と呼ばれており、有形民俗文化財にも指定されているそうです。

およそ東京のイメージとはかけ離れた田園風景に水車があることから、多くの写真愛好家がこの地を訪れています。昭和の中期まで稼働していたそうですが、現在では水流の変化によって停止しています。

野川公園沿いをブラブラ

皆さんは東京というと、どんなイメージをお持ちでしょうか。オフィスビルが林立し、たくさんの車が走っていて、汚いドブ川(言い過ぎ)が流れているイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際、都心部に行くと無機質ないわゆる「コンクリートジャングル」が広がっているところもありますが、以外にも緑が多いことに気づかされます。野川沿いにも緑が広がっており、市民の憩いの場となっています。

野川の清流?

野川は多摩川水系の一級河川で、入間川と合流して多摩川へと注ぎます。高度経済成長期には生活排水が野川へと排出され、悪臭を放つドブ川になってしまいました。

その後、地元市民の協力もあり、ずいぶんきれいな場所が増えてきました。夏になると子供たちが川に入り、ザリガニや小魚を取る姿も見受けられます。

バーベキューもできます

野川公園にはバーベキュー場もあり、事前に予約すれば無料で利用することが可能です。天気の良いには外で食事をするもの楽しいものですよね。

東京都にも牧歌的な風景がありました

東京というと、コンクリートジャングルとか東京砂漠などといわれ、自然も人情も失われたように思われがちですが、長年住んでいると、かえって大阪よりも緑が多いことに気づきます。

野川沿いには公園や史跡、釣りができるスポットなどもたくさんあり、ぶらぶら歩くのも楽しいものです。最近は野鳥観察にはまっているので、ちょくちょく出かけてみたいと思います。

やってみよっか?

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