【黄金の島】とびしま海道から宮島をめぐる旅
かつて瀬戸内に浮かぶ大崎下島を含む7つの島は、黄金の島と呼ばれていました。秋になると段々畑にみかんが生り、島を黄金色に染めたことからその名が付けられたということです。
筆者のルーツも瀬戸内にあるので、子どもの頃は夏休みになるとよく訪れたものです。そんな黄金の島へ大人になってから久しぶりに訪れました。
羽田空港から黄金の島へ
広島には新幹線で行くことが多いのですが、今回は飛行機で行くことにしました。羽田空港から広島空港を目指します。
いざテイクオフ
朝早くに自宅を出て、羽田空港を目指します。空港にはガンダムの描かれた飛行機がありましたが、搭乗したのは残念ながら別の飛行機でした。
飛行機に乗る機会はたびたびあるのですが、いつ乗ってもワクワクするものです。同乗者は飛行機が飛び立つ前にすでに夢の中。
レンタカーで瀬戸内の島へ
広島空港からはレンタカーが便利です。というのも、広島空港は山の中にあり、市内までかなりの距離があるからです。公共交通機関を利用する手もあるのですが、島に行くにはレンタカーが一番です。
かつてはフェリーが運航して島々を巡っていたのですが、現在は島々が道路(とびしか海道)でつながれており、アクセスが容易になりました。
美しい海を眺めながらのドライブは壮観です。島にはコンビニもろくにありませんが、子どもの頃は魚釣りに海水浴に、虫捕りに夢中になったものです。
島を後に市内へ
久しぶりに従甥(いとこの子ども)と会い、お昼ご飯をごちそうになりました。その後、墓参りを済ませ、島を後にしました。市内のホテルに泊まり、明日は宮島へ出かけることとします。
路面電車とフェリーで宮島へ
広島県には、日本最大の路面電車網を持つ広島電鉄が走っており、市内のあちこちへアクセスすることができます。宮島へはフェリーが運航しており、短い時間ですが船旅も楽しむことができます。
海中に立つ鳥居
宮島名物の1つが、海中に立つ鳥居ではないでしょうか。今を去ること100年以上前の1875年に建立された大鳥居は、宮島に到着する前に眺めることができます。
ロープウェイで弥山へ
日本の初代総理大臣として知られる伊藤博文ですが、長州出身の彼は、日本三景の一の真価は頂上の眺めにあり」といっていたそうです。
安芸の宮島は日本三景の1つとされていますが、宮島にある弥山(みせん)の頂上からは、360度のパノラマを楽しむことができます。弥山には徒歩で登ることもできるのですが、今回はロープウェイを使うことにしました。
ロープウェイを降りると30分ほどで頂上につくのですが、山頂につく5分ほど前にゲリラ豪雨が降ってきました。すぐにやんだものの、山ということもあり霧がモクモク出てきました。山頂につく頃にはあたりが真っ白。展望台からは360度の霧が見えました。
瀬戸内海にかかる二重の虹
下山して広島名物の牡蠣を堪能し、お土産にもみじ饅頭を購入。市内へと戻ることにします。フェリーから下りる時に、またゲリラ豪雨が降ってきました。
慌てて下船することもないので、しばらく待っていたらやんだのですが、晴れ渡った空に二重の虹がかかりました。なんだか得をした気分です。
原爆ドームから広島城
宮島から戻り、もう1泊してから広島平和記念資料館を訪れることにしました。こちらへのアクセスは路線バスが便利です
原爆ドームに戦争の惨禍を思う
昭和20年に米軍によって落とされた原爆は、爆心地から160mの場所に合った広島県産業奨励館(現在の原爆ドーム)を一瞬して灰燼に帰しました。原爆ドームは今に至るも、私たちに戦争の悲惨さや愚かさを教えてくれる存在です。
平和記念資料館を見学
広島へは修学旅行を含めて何度も訪れており、今回の平和記念資料館見学も3回目となります。子どもの頃に来た時と比べると、展示物が変更されているようでした。
ただ、戦争の悲惨さは十分に伝わってきます。どうか多くの方がこの資料館を訪れ、戦争など二度と起こすことのないよう、子どもたちに伝えていってほしいと思いました。
広島城を訪れ帰宅
平和記念資料館を後に、散歩がてら広島城まで歩きます。広島城では海外からのお客さんが、イミテーションの鎧を着て写真を撮っていました。広島城を見学し、帰りは新幹線で帰宅しました。
瀬戸内の景観とグルメを満喫しました
瀬戸内海には大小無数の島が点在しており、独特の景観を楽しむことができます。また、夏には海水浴を楽しめる場所も多く、家族で訪れるのもおすすめです。
今回は紹介できませんでしたが、この旅行中、広島焼やあなご飯など、広島のグルメも堪能しました。またいつか出かけたい場所の1つです。
やってみよっか?