四国八十八ヶ所のご利益が1日で!?焚き火のあとに高幡不動尊で山内八十八ヶ所巡り
東京に住んでいながら、四国八十八ヶ所を1日でめぐることができると聞いたら、驚かれるのではないでしょうか。
都心から1時間もかからない場所に、多摩川の支流で焚き火やバーベキューが楽しめ、しかも四国八十八ヶ所を巡ったのと同じ功徳が得られるお寺があります。
東京都の公園のほとんどが、事前に予約をしないとバーベキューができない中、今回出かけた場所はまさに穴場スポットといえそうです。
高幡不動から多摩川の支流へ
京王線やモノレールの高幡不動駅を下車し、しばらく歩いた場所に多摩川の支流があります。そこではバーベキューや焚き火が楽しめるほか、アユやオイカワといった魚を釣ることもできます。
ふれあい橋のたもとで焚き火の準備
高幡不動駅から10分足らずの場所に、通称「ふれあい橋」という橋が架かっています。正式名称は万願寺歩道橋と言い、ドラマの撮影で利用されることも少なくありません。
この日は平日だったこともあり、河原にはほとんど人の姿がありませんでした。子どもと2人、焚き火の準備を始めます。
まずは着火剤づくりから
焚き火の醍醐味は、小さな火種を作り、徐々に火を大きくしていくことです。そのため、我が家ではライターという無粋なものは使いません。
用意するのは麻のひも。適当な長さに切った麻のひもをほどき、火が付きやすい状態にしていきます。
ファイヤースターターを削ります
ファイヤースターターには、マグネシウムの塊と、火花を飛ばすための金属がついています。ゴリゴリとマグネシウムを削って、先ほどの麻ひもに振りかけます。
あると便利なまつぼっくり
最近は100円均一でも着火剤などのアウトドアグッズが販売されていますが、着火剤など買わなくても、まつぼっくりがあれば十分です。
昔は松の木の樹脂を利用し、松明(たいまつ)を作ったこともあり、まつぼっくりの種子にも油分がしっかりと含まれています。
焚き火の始まり始まり
焚き火台に着火剤(麻のひも)とまつぼっくりを用意したら、いよいよ焚き火のスタートです。慣れないうちは火が消えたりするかもしれませんが、試行錯誤するのもまた楽しいものです。
いざ着火!
麻のひもにマグネシウムの粉をふりかけ、まつぼっくりを用意したら、麻のひもめがけて火花を飛ばします。慣れてくると1発で着火できるようになりますよ。
まつぼっくりに火が付きました
麻のひもに火が付いたら、まつぼっくりに当たるよう、位置を調整します。空気の通り道を意識するのがコツです。
細い薪から徐々に太い薪へ
まつぼっくりに火が付いたら、細い薪を斜めに立てかけるようにして配置します。細い薪に十分火が付いたら、少しずつ太い薪を足していきましょう。
楽しい食事タイム
焚き火が安定して燠(おき:薪の中心が赤く、表面が白っぽくなったもの)ができたら、いよいよ楽しい食事タイムの開始です。
バーベキューや焚き火の初心者にありがちなのが、燃え盛る炎で食材を焼いてしまうこと。これだと表面がこげるばかりで、せっかくの食材が台無しになってしまいます。
燠ができるまで我慢すると、遠赤外線の力で、食材にしっかりと火が通りますし、表面がこげることもありません。
ごはんを食べたら高幡不動へ
高幡不動駅にはその名も高幡不動というお不動さんがあります。正式名称は高幡不動明王院金剛寺と言い、関東三不動の1つとして多くの参拝者が訪れています。駅の南口を出て右手に高幡不動へといざなう鳥居があります。
土方歳三さんの菩提寺です
高幡不動の門をくぐると、すぐに武士の銅像が見えてきます。ここは土方歳三さんの菩提寺ということで、きりっとしたイケメンの銅像が立っていました。
四国八十八ヶ所巡りへ出発!?
高幡不動の目玉が、四国八十八ヶ所を巡ったのと同じご利益が1日で授かれるということです。ちょっとしたハイキングコースとなっており、日ごろの運動不足を解消するのにももってこいです。
弘法大師像がたくさん!
高幡不動は真言宗智山派の別格本山ということで、山内にはたくさん(88体)の弘法大師像が安置されています。すべてめぐることで、四国八十八ヶ所を巡ったのと同じご利益が得られるということです。
下山して帰宅
無事に88番目の弘法大師像を拝み、ふもとに戻ってきました。これでご利益が得られたでしょうか。露店で干し芋が売られていたので、お土産に買って帰りました。
ハイキング気分で八十八ヶ所巡り
今回高幡不動にお参りしたのは十数年ぶりでしたが、子どもと一緒にハイキング気分でお参りできたのはとても楽しい経験でした。
近くには焚き火やバーベキューが楽しめる場所もあります。平日は人も少ないので、アウトドアのスキルを磨くのにもってこいですよ。
やってみよっか?