【タジキスタン旅行】現地在住者による直伝!食べたい名物グルメ14選
中央アジアに位置し、山岳に囲まれ標高が世界一高い国タジキスタン。旧ソ連から独立して30年ほどのまだ若い国タジキスタンですが、かつてシルクロードと呼ばれた地域で古い文化や歴史があります。
今回は、タジキスタンに行ったら食べたい名物グルメを、現地在住筆者が14選ご紹介します。
こんにちは!ライターMiruです。
旅行に行ったらかかせないことの一つが、現地グルメの食事ですよね。皆さんはタジキスタン料理を何かご存じですか?
タジキスタンは、アフガニスタン、中国、キルギス、ウズベキスタンに囲まれた中央アジアの内陸国です。食文化は中央アジア共通で見られるものが多いですが、国によって具材や味付けが独自であったりするので、是非ちょっとした違いを見つけてもらえればと思います。
今回はタジキスタンに行ったら食べたい名物グルメを、現地在住筆者がご紹介します。ジャンル別に紹介しますので、是非うまく旅のお供に活用してくださいね!
汁物
シュルポ (шурпо)
シュルポとは、肉や野菜、少量の調味料を使ったシンプルなスープ。甘みの出る野菜を使わないのがポイントで、タジキスタン全土で食される、国民食です。骨付きの羊肉、角切りのじゃがいも、にんじん、玉ねぎなどを塩味で煮込んだ旨味たっぷりのスープです。
ボルシュ(борщ)
ウクライナ発祥でロシアでもよく食べられるボルシュ(ボルシチ)は、ビーツを使った赤いスープですが、タジキスタンを始め、中央アジアではビーツが取れないので、代わりにトマトベースになります。サワークリームとともにマイルドな酸味あるスープです。茶色く塩味のシュルポに対して、ボルシュは 赤く甘いスープ という位置づけだそうです。
肉料理
マントゥ (манту)
マントゥとは、直径が6、7cmある 巨大なタジキスタン版蒸し餃子 です。餃子のような皮に中身は羊のひき肉にタマネギなどの野菜類、塩、香辛料を混ぜたものが王道です。
羊肉は独特の臭みが気になって苦手意識がある方も多いですが、しっかり味が付けられたタネになっているので食べやすく、日本の蒸し餃子ともどことなく似ていて、一般的に日本人が好む料理です。
ガルプツィ(Голубцы)
包むという意味のガルプツィは、ロシアをはじめ東欧、コーカサスなど旧ソ連国に広まっている料理で、肉や米をキャベツで包む ロールキャベツのようなもの ですが、中央アジアではキャベツ以外にもピーマンなどの野菜を使用し、タジキスタンではトマトスープに入っているのが特徴的です。
サモサ(самса)
サムサ、サンブサ、サンブーサクなど様々な呼ばれ方をし、インドで有名なサモサに似ていますが、それよりは生地の厚みがあり、鶏肉や牛肉を具材のメインに包んで焼かれ、スナックよりかはパンに近いものです。タジキスタンでは 釜焼き のものが多いです。
ソウス(соус)
こちらは肉とジャガイモなどの野菜をしっかり煮込んだ料理で、 タジク版肉じゃが といった感じです。シュルポとも似ていますが、シュルポは水を多く汁物として分類されるのに対し、ソウスは汁気がほぼありません。
メイン料理(麺・米・パン類)
クルトーブ (курутов)
タジキンスタンの1番代表的な国民食であるのがこちらです。牛乳を発酵させたあと団子にして乾燥させた、牛乳を保存食にしたようなものであるクルトを使用することからクルト―ブ、またはクルトップと呼ばれます。
このクルトを水で溶いたものに、パイ生地のようなパン(ファティール)をちぎって入れてひたひたに浸され、その上に刻んだニンジンや玉ねぎなどの野菜類、羊肉(または牛肉)、そして唐辛子やハーブが乗っていることが多いです。
一つのサイズが大きいので、 基本的に数人でシェア して食べられます。何かのイベント時や、家族の集まりで食べられることも多いです。現地の方は手で食べますが、スプーンですくって食べるでOKです!
シャカロブ(шакароб)
クルト―ブに似ているこちらは、クルト―ブのクルト(ヨーグルト)抜きバージョンです。 乳製品が苦手という方は、酸味があるトマトベースのこちらに挑戦してみることをおすすめ します。肉ありと肉なしがあり、肉なしだと ヴィーガン食 にもなります。使用される油は亜麻仁油(アマニオイル)で、日本ではあまり食す機会がない方もおおいのではないでしょうか。
※クルトーブ専門店で注文するとこの料理が出てきますが、オシュ専門店でこちらを注文すると、同じ料理名ですが異なるトマトのサラダが出てくる場合がありますので、クルト―ブメインのお店で頼むようにしてください。
オシュ(ош)
中央アジアで最も有名な名物グルメといえば、 中央アジア風炊き込みご飯の「プロフ(Плoв)」 ではないでしょうか。タジキスタンのプロフは「オシュ」と呼ばれ、米、羊肉(または牛肉)、ニンジンなどの野菜、ニンニクをたくさんの油で炒めて炊き上げられています。油を多量に使用しているため、食べ過ぎると胃があれるので注意です。こちらも古式では手で食べますが、スプーンで食べてOKです。
ラグマン(лагман)
ラグマンも中央アジア全域でよく食べられる麺料理です。食べる直前に作られたうどんのような手打ち麺を使用していて、スープはトマトベースで、羊肉や牛肉と野菜類、クミンやコリアンダーなどのスパイスが入っています。カティックと呼ばれるサワークリームをかけていただきます。
ノン(нон)
こちらも中央アジアの人たちが主食として食べている、パン「ノン(またはナン)」です。ちなみに 小さめのサイズのノンは「クルチャ」 と呼ばれます。
飲料
レモンチャイ(чай с лимоном)
タジキスタンの食事にはお茶がつきものといっても過言ではありません。紅茶や緑茶はティーポットで出され、取っ手のないカップで、お砂糖なしで提供される文化があります。
しかし中には甘いお茶もあり、国民に愛されている一つがこちらのレモングリーンティーです。緑茶が甘いなんてと、日本では考えられませんが、紅茶のレモンティーのような甘さで、緑茶なので後味はスッキリしています。
シルチョイ (ширчой)
シュルチョイは、タジキスタンの国民的飲み物で 中央アジアの遊牧民を中心に広がったミルクティー です。タジク語でシルは牛乳という意味で、ここにバターを落としてちぎったノン(パン)を浸して食べるのが主流なのだとか。
コンポート(Компот)
タジキスタンのローカルドリンクに、コンポートがあります。様々なフルーツを漬けて自宅でもよく作られ、ビタミンやミネラル豊富で風や体調不良によく効くと言われています。特に多いのが、 アプリコットのコンポート です。砂糖不使用で果物本来の自然の甘さが美味しいですよ。
タジク料理を味わおう!
いかがでしたか?
今回はタジキスタンに行ったら食べたい現地グルメをご紹介しました。
比較的薄味のものが多く、日本人の口に合いやすいものが多いかと思います。タジキスタンの情報はまだまだ少ないので、この記事を参考にタジキスタングルメを堪能してくださいね!
やってみよっか?