スウェーデンの蚤の市 ”Loppis(ロッピス)”とは?地元民と実際に行ってみた! image

スウェーデンの蚤の市 ”Loppis(ロッピス)”とは?地元民と実際に行ってみた!

スウェーデンへの旅行計画を立てていると「Loppis(ロッピス)」という単語を見かけるのではないでしょうか。言葉の響きがかわいらしいですが、何がどのように行われているのか気になりますよね。

Loppisマニアな地元民の友達に連れられて、実際に色々見たり買い物したりしてきた筆者の体験談を交えて紹介していきます。

Loppisとは?

Loppis(ロッピス)とは、 スウェーデン語で「蚤の市」「フリーマーケット」 を意味します。

夏から秋の時期に 一般家庭の人々が指定の場所に集って不用品やハンドメイド品などを販売しています。 時と場合によっては一般家庭宅が会場というケースもあり、エコフレンドリーなスウェーデンならではの雰囲気を味わえるのでなかなか面白いですよ。

地元民の友達いわく「セカンドハンドショップよりも安いからLoppisの情報をついチェックしちゃう」とのことでした。また、販売者に聞いたところ「セカンドハンドショップに売ると仲介手数料など引かれ、売上が少なくなるので個人間で取引する方が良い」という理由でLoppisに出品している方が多いようです。

仲介手数料などがかからないことで、 販売者は売上が多くなり購入者もリーズナブルに購入できる ので、 win-winな取引 ができるのも魅力の一つですよ。

観光客向けには、Hötorgetのコンサートホール(Konserthuset)前の広場で毎週日曜日に開催されていますが、 FacebookなどのSNSで検索 するとLoppisの情報が出てくるのでチェックしてみてくださいね。

Loppisで売られているもの

エコフレンドリーながらも販売者と購入者がwin-winの取引ができるLoppisには、ありとあらゆるものが売られています。そのため、 思わぬ掘り出しもの を見つける可能性もあってワクワクするでしょう。

地元民の友達にいくつかのLoppisに連れられ見てきたなかでも、主に売られている商品をピックアップしました。

ベビー用品

「子どもの成長は早い」ということで、ベビー用品を売っている販売者が多く見られました。 赤ちゃん用のおもちゃやベビーカー、歩行器 などが売られていましたよ。

使わなくなったら捨てるのではなく、 必要な人の手元に渡る のは素敵ですよね。日本人ならではの「もったいない精神」を持つ筆者は将来取り入れたいと思っています。

新品並みに状態の良い新古品から少し壊れかけの中古品まで売られていますが、地元民の友達は「壊れていても自分で修理しちゃう」と言っていたのでサステナブルを突き詰めていると感じました。

洋服

「洋服を出品していない販売者はいない」 と言えるレベルで、中古品や新古品の洋服を置いている販売者が多かったです。 日本では買えないような独特なデザインや北欧ならではの色鮮やかなもの もあるので、見てみる価値ありです。

お店と違って試着室はありませんが、コートやカーディガンなどの羽織ものは試着できるところがほとんどでした。筆者はサイズが大きくて購入断念してしまいましたが、特にコートは スウェーデンの氷点下の冬を余裕で過ごせるほど温かく、クオリティの高いもの が多かったですよ。

同行した地元民の友達は、成長して年々サイズが変わる子どものために子ども服を大量購入していました。

アクセサリー

ネックレスやブレスレット、指輪などのアクセサリーを売っている販売者も多い傾向にあります。新古品や中古品を売っているところがほとんどでしたが、時々 ハンドメイド のビーズアクセサリーを売っている販売者もいて印象的でした。

ピアス以外は試着できるので、 自分のサイズや肌の色と合うか確認できますよ。

子ども向けから大人が読むレベルのもの(ビジネス書)まで、様々な本が出品されていました。ほとんどがスウェーデン語のものでしたが、時々 英語の本も売られているので「英語の本を読んでみたい」という方は本屋さんよりリーズナブルに購入できてお得ですよ。

また、地元民の友達は子どもの教育のために「本をたくさん与えたい」という思いで、中身を確認してから購入していました。

CD・DVD

洋服などほかの商品とあわせてCDやDVDを売っている販売者の姿も見られました。 新規品扱い店舗で購入するよりも圧倒的に安く買えます。 本と比較すると 英語のものが多い印象 でした。

趣味として楽しむために購入する方もいましたが、副業で転売(せどり)のために購入する方もいました。

キッチン用品

お皿やグラス、調理器具などキッチン用品を売っている販売者もいました。新規品扱い店舗で購入するよりもリーズナブルなので、 実家を出て一人暮らしする若い方や引っ越してきたばかりの移民の方の購入が多い ようです。

特に食器は、 イッタラ(iittala)やアラビア(ARABIA)、ロイヤル コペンハーゲン(ROYAL COPENHAGEN)など北欧の有名ブランド も見かけました。「おみやげで北欧の食器を買いたいけど高い」と悩んでいる方はぜひお宝探しにLoppisに行きましょう。

Loppisでの支払い方法

Loppisでの支払い方法は、スウェーデンの非接触型決済システム「Swish」もしくは現金支払いです。しかしSwishはスウェーデン国内の銀行口座とパーソナルナンバーが必要なため、 旅行や1年未満の滞在をする日本人は「現金のみ」 となります。

販売者はあくまでも一般家庭なので、 クレジットカードは使用できません。 Loppisに行く際は、 事前に現金を用意 していくとをおすすめします。

Loppisでお宝を見つけてみよう!

毎年夏から秋にかけ、スウェーデンの一般家庭の方が出品するフリーマーケット「Loppis」について紹介しました。販売されているものは幅広く「必要なものがほとんど揃う」と言われるほどです。

新規品取扱店より圧倒的にリーズナブルに購入できるのは嬉しいですよね。また、セカンドハンドショップのように仲介手数料などがかからないため、販売者は売上の手取り分が増え、購入者は更にリーズナブルに購入できてwin-winな取引ができるのは魅力的です。

不用品を廃棄するのではなく、必要な人の手元に行くこのシステムは、 スウェーデンならではのサステナビリティ を感じられます。

この記事を参考に、ぜひLoppisに行って素敵なお買い物をしてみてくださいね。

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