【2023年版】南エジプト~アスワン&アブシンベル観光スポット8選~日数や行き方も紹介
南エジプトの玄関口ともいわれる、アスワン。
アブ・シンベル神殿の観光の拠点でもあり、沢山の遺跡もあり世界中からたくさんの観光客が訪れる人気の街になっています。
今回は、首都カイロからアスワンへの行き方や日数、アスワンでの観光おすすめスポットなどを実際に訪れた筆者がご紹介します。
皆さんこんにちは!エジプト在住ライターMiruです。
日本から訪れるのに飛行機で17時間ほどかかるエジプト。ギザのピラミッドなどがある首都カイロが最も観光王道地域ですが、エジプトにはカイロ以外にも沢山の観光地域があります。
折角エジプトまで来たならば、もっとカイロにとどまらず色んな地域をじっくり満喫しませんか?
今回はエジプト南部アスワンからエジプト最南端アブ・シンベルについて、おすすめ観光スポットだけでなく、ベストな行き方や日数などお伝えしたいと思います。
日本に比べまだまだ物価安のエジプトですが、 年々物価が上がっており交通費や観光地入場料もどんどん変わっています。
こちらの記事では、 2023年3月現在の最新情報 を紹介します。
アスワンへの行き方
カイロからアスワンへダイレクトに行くことができる方法は3通りあります。
- 飛行機
所要時間:約1時間30分
料金:片道約70ドル(約9,000円/2023年3月7日現在)
一番早くて快適な移動方法です。
- 寝台列車
所要時間:約10時間
料金:片道約110ドル(約15,000円/2023年3月7日現在)
- 鉄道
所要時間:約14時間
料金:片道50ドル(約6,800円/2023年3月7日現在)
*これまで鉄道は、片道300エジプトポンド(約1,300円/2023年3月7日現在)ほどでチケット購入可能でしたが、 2023年より外国人は外国人料金の別途支払いが必要となり、かなりの値上がりとなりました。
*外国人料金を支払った証拠となるレシートを持っていない場合は、乗車中チケット確認にて多額の罰金を支払うことになるのでご注意ください。 ゲストハウスなどで代わりに申し込みをしてもらう場合も、きちんと外国人料金で購入されているか確認を取りましょう。
市内発着で、座席も快適、深夜便も運航していることから、今までは鉄道が一番コストパフォーマンスが良く利用していましたが、今回の料金変更により、飛行機とほとんど値段の差もなくなったので、 飛行機をおすすめします。
しかし、 カイロ~アスワンのフライトは運航数も多くない ため、 事前に運航日を確認し予定を立てておく と良いでしょう。
また、カイロ~アスワンまでは運航していませんが、 カイロ~ルクソール間はバスが運行、ルクソール~アスワン間はクルーズも運航しています 。ルクソールから観光される場合はバスが一番コストパフォーマンスが良いかと思います。
- カイロからルクソールまでバスの場合
所要時間:14時間
料金:片道200ポンド~(約900円/2023年3月7日現在)
- ルクソールからアスワンもしくはアブシンベルまでクルーズ船の場合
優雅に移動しながら、エジプト南部多くの遺跡を観光できる方法です。基本的に3泊4日ほどのツアーとなっています。
日数と時期
アスワン市内の観光地はそれぞれ少し距離があり、基本タクシー移動となります。また、アブシンベルはアスワンからバスで往復6時間ほど、滞在1時間ほどで半日消費しますので、目安としては少なくとも1日半アスワン、アブシンベル半日で、 丸2日 ほど観光時間があると良いでしょう。
また夏は最高気温40度を超える猛暑となるため、 11月~3月の冬 に訪れることをおすすめします。
アスワン観光おすすめスポット8選
フィラエ神殿(イシス神殿)
レリーフ(壁画)が美しいと評判のフィラエ神殿は、エジプト神話の女神イシスを祀る神殿のため、イシス神殿とも呼ばれています。
アスワンから南部のアブシンベル神殿までの遺跡群は1979年にユネスコの世界遺産に登録されています。
フィラエ神殿はナイル川に浮かぶ島にあるため、 船で移動が必要 です。船乗り場の料金は交渉制。はじめは高額で交渉してくるのでボッタクリされないよう、しっかり値切りましょう。
現在の相場は、少人数利用の場合は 一人につき往復200ポンド (約900円/2023年3月7日現在)前後。
自力で行く自信がない方やスムーズに行きたい方は、現地ツアーを利用するのがおすすめです。
入場料:200ポンド(約900円/2023年3月7日現在)
アスワン ハイダム
建設費用はなんと約10億ドル。洪水を起こさないよう、また農業用の水を確保できるよう作られました。アスワンとアブシンベルの間にあるナセル湖も、このダムによってできた湖で、エジプト南部の水資源に大きな影響を及ぼしています。
古代建築の多いエジプトですが、現代建築としておすすめの観光スポットです。
入場料:100ポンド(約450円/2023年3月7日現在)
ロシアエジプト記念碑
また、アスワンハイダムはロシア(当時のソ連)の協力により完成しています。その記念碑がこちら。
未完成のオベリスク
オベリスクとは王たちが神に奉納した記念塔のことで、アスワンには、大きな採石場に作りかけのオベリスクが放置されています。
この未完成のオベリスクは、重さ1168トン以上、長さ約42メートルにも及びます。作る工程が想像できるなかなかレアな状態です。
入場料:80ポンド(約350円/2023年3月7日現在)
ヌビア村(Nubian Village)
アスワン以南から隣国スーダン北部をまたぐナイル川流域は昔ヌビアと呼ばれ、独自の文化を築き上げてきました。今も多くのヌビア人が住み、アフリカの雰囲気が漂います。
このヌビア人の村をヌビア村といい、青を基調としたカラフルな壁画がまるでモロッコのシャウエンのような鮮やかでフォトジェニックな建物が並びます。SNS映え間違いなしですね!
また、ヌビア村内にはスーク(市場)があり、アスワン土産探しにもピッタリです。
アブシンベル神殿
アスワン市内から車で片道3時間と、かなり遠くにありますが、それでもアスワンに来たら逃せないのが、世界遺産の起源でもある大岩窟のアブシンベル神殿。
アブシンベルへ行く方法は、陸路だとバスしかありません。しかし、バスはローカルで外国人には乗り方が難しくハードルが高いため、基本的には ツアーで行くのがベスト です。
渋滞や神殿内での混雑を避けるため、早朝出発のツアーがほとんどです。ホテルまで送り迎えもしてくれるので安心です。
入場料:275ポンド(約1,200円/2023年3月7日現在)
ラムセス2世の大神殿
アブシンベル神殿では二つの神殿が見られます。入場してまず出てくるのがこちら、ラムセス2世の神殿。
正面に四体のラムセス2世像が鎮座し、中央に太陽神ラーの像があり、これら巨像は迫力満点!
しかし感動するのは外観だけではありません。神殿内にも圧巻の巨大な像がたくさん並びます。
ネフェルタリの小神殿
そしてもう一つ出てくるのがラムセス2世の奥さんであった、王妃ネフェルタリに捧げる神殿。ラムセス2世のものに比べると小さめで、アブシンベル小神殿とも呼ばれます。
正面には6体の巨像が並び、真ん中に二体のネフェルタリを挟んでラムセス2世の像が建っています。
彫像もさることながら、神殿内部のレリーフが美しい。一部は彩色も少し残されています。
コムオンボ神殿
こちらはアスワン市内から北へ 車で1時間 と少し離れた場所にあるので、時間に余裕がある方におすすめです。
神殿は通常中央に通廊が1本あるだけなのですが、こちらの神殿はホルス神とワニの神(ソベク神)の二つの神のために建てられたため、左右に入り口が2本ある珍しい神殿です。
入場料:160ポンド(約700円/2023年3月7日現在)
ワニ博物館
コムオンボ神殿のすぐ隣にあるのが、ワニ博物館。
こちらでは、ワニのミイラがたくさん見られます。古代エジプト人は、人だけでなくワニもミイラにして祀っていたことがわかります。
館内は大きくないので10分ほどで回ることができ、 入場無料 なのでぜひ立ち寄ってみましょう。
アスワンを満喫しよう!
いかがでしたか?見どころ満載のエジプト南部のアスワン。しっかり計画を立てて楽しみましょう!
アスワンは、自身で行動すると基本タクシー移動になるため、落ち着いて安全に楽しみたい方はツアーも検討することをおすすめします。
やってみよっか?