【島根】出雲大社|全国の八百万の神たちが集結するパワースポットを徹底解剖 image

【島根】出雲大社|全国の八百万の神たちが集結するパワースポットを徹底解剖

中国地方で人気のある観光地といえば出雲大社です!特に”えんむすびの神様”としてよく知られています。

出雲は、歴史オタクにとって興味が飽きないです。日本神話が根強く残っている地域であり、古代文明的な遺跡等が発掘調査で発見されています。

魅力がいっぱい詰まった出雲大社を「神話」、「古代」、「現代」と3つ分けて注目し、勾玉を扱っているお店や博物館を紹介します。 

出雲大社

由緒・起源

祭神は、 大国主大神(おおくにぬしのおおかみ) です。 「だいこくさま」 として広く慕われています。

神話にある「国づくり」では、人として生きていくのに必要な知恵を授け、恵みを与えたことから 「えんむずびの神」 として有名。

創建に関しては、「古事記」(和銅5年/712年)や「日本書紀」(養老4年/720年)に神話の記述があります。大国主大神が築いた国( 国づくり) を天照大神に譲りました。( 国譲り )その功績によって壮大な神殿(本殿)が建てられ、大国主大神が鎮座しました。

パワースポットの境内を散策

ウサギ

大国主大神がヤケドを負ったウサギを助けた 「因幡の素兎」 (いなばのしろうさぎ)の神話が有名です。古事記に記載されています。
境内では、「因幡の素兎」がモチーフとなった大国主大神とウサギの青銅の像があり、「ご慈愛の御神像」と親しまれています。他にいろんな姿した66羽のウサギの石像があり、ぜひ探してください。

本殿

「天下無双の大廈」(たいか/二つと同じものが無い壮大な神殿)と称えられる本殿は、長い歴史の中でいく度も造営と修造を繰り返し、今に受け継がれています。
現在の本殿は延享元年(1744年)に造営され、昭和27年(1952年)に国宝に指定。

本殿は、高さは24mに及び、日本最古の神社建築様式である大社造です。平面が9本の柱で田の字型に配置された正方形の間取りが特徴。

本殿の造りから出雲大社は独特です。数多くの神社に訪れてきた中で、一般的に流造が多い感じがします。流造は、伊勢神宮の本殿(神明造/しんめいつくり)に似ているイメージです。

神社に参拝するだけはなく、 本殿の造り にも注目してみると発見があって面白いですよ。

神楽殿

神楽殿は本来、千家國造家(せんけこくそうか/出雲大社宮司家)の大広間として使用されました。明治以降は、出雲大社教の神殿としての役割。また、祈祷や結婚式をはじめ様々な祭事・行事が行われています。昭和56年(1981年)に現在の神楽殿として規模を拡張し、建て替えられました。

その大広間は270畳の広さがあり、神社建築には珍しい正面破風の装飾にステンドグラスが使用。正面の大注連縄は長さ約13m、重さ5.2トンに及びます。そして、近くには高さ47mの国旗掲揚塔(いようとう)が立ち、圧倒的な大きさに迫力満点です。出雲大社はなぜ巨大なものが多いのでしょうか。本殿、神楽殿、注連縄、国旗掲揚塔…とても不思議ですね。

オススメの授与品

幸縁(こうえん) ネックレス 1体1,000円

出雲大社の社紋である「二重亀甲に剣花菱」(にじゅうきっこうにけんはなびし)を用いられています。

出雲大社の参拝作法のポイント

正式な作法は「2礼4拍手1礼」です。

5月14日の例祭(勅祭)のみ8拍手します。数字の「8」は古くより無限の数を意味する数字で、8拍手は神を最も讃える作法です。普段は、半分の4拍手の作法となります。

アクセス

  • 住所:島根県出雲市大社町杵築東195
  • 電話:0853-53-3100
  • 交通機関:一畑電車「出雲大社前駅」から徒歩5分(Googleマップを参考)

出雲大社周辺の観光スポット

めのうの店 川島 出雲大社店

めのうの店川島は、明治10年(1877年)から続く最も古い老舗のめのう店です

「めのう」について

出雲地方は、古代よりめのうの産地とされ、弥生時代から玉作りがさかんでした。近辺の古墳や遺跡からは勾玉が数多く発掘。出雲めのうの産地とされる花仙山(かせいざん/島根県松江市玉造)は、「出雲国風土記」に記載されています。

「めのう」は赤、青、白、灰などの色があり、昔から「高貴」、「富貴」の象徴でした。

勾玉の形になるまでには、10工程ものいる複雑かつ高い技術が必要です。製品によって仕上げまでに完成までに1か月間もかかります。

勾玉(まがたま)

出雲大社の勢溜(せいだまり)の大鳥居から伸びる神門通りには、勾玉を扱っている店舗が立ち並んでいます。

古代の装飾具であり、魔除けのお守りとして身に付けられていました。二つの勾玉は「魂や生命」「月と太陽」「陰と陽」と意味を表し、二つが合わさることで「円」となることで「縁結び」の所以になります。古代から信じられてきた勾玉にあやかってみるのもいかがでしょうか。

アクセス

  • 住所:島根県出雲市大社町杵築南772
  • 電話:0853-31-433
  • 営業時間:10:00~17:00

島根県立古代出雲歴史博物館

神々の国、出雲に関する神話、発掘調査によって発見された装飾品や研究成果などを解説。

特に博物館の中央ロビーにある宇豆柱(うづばしら)と心御柱(しんのみはしら/複製品)が展示されています。出雲大社境内遺跡より出土し、発見当時の状況を再現。宇豆柱は、直系約3mの巨大な柱であり、重要文化財にも指定。巨大な大きさに驚きました。

現代のような重機等の土木技術がない中での巨大神殿の建設は、当時の技術からしてとても考えられません。古代の人々の知恵や技術は摩訶不思議です。

アクセス

  • 住所:島根県出雲市大社町杵築東99番地4
  • 電話:0853-53-8600
  • 開館時間:9:00~18:00/9:00~17:00(11月~2月)
  • 休館日:第1・3火曜日 (*イベント等変更あり)
  • 観覧料(常設展): 一般620円
  • 交通機関:一畑電車「出雲大社前駅」降車 徒歩7分/一畑バス「正門前」下車から徒歩2分、「古代出雲歴史博物館前」下車

一畑電車 出雲大社前駅

出雲大社の最寄駅にあたる「出雲大社前駅」。私鉄一畑電車の駅舎であり、昭和5年(1930年)に建てられた鉄筋コンクリート平屋建てのふくらみのある半円の緑の屋根を持つ外観が特徴的です。平成8年(1996年)に「国の登録文化財」に指定されました。

とてもかわいらしい駅で、写真映えしつつしっかり歴史を感じます。

アクセス

  • 住所:島根県出雲市大社町杵築南1346-9

出雲を訪れて、神々の時代を追ってみよう!!

全国の八百万(やほよろづ)の神々が集まる出雲。古代の遺跡、神話が今なお受け継がれる不思議な土地。日本が出来た神話を求めて、古代の日本に振れてみるのもいかがでしょうか。

参考・出典

やってみよっか?

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