【30代から始めるサッカー】30代からの新しいスポーツのススメ
「コロナ被害は年内の終息は無いだろうね…。」という、世界的な観光地にとっては厳しい話題が広がるバリ島ですが、そんな沈んだムードを掻き消すように、毎年恒例の嫌われ者である「雨季」がようやく終わり、バリ島にサンサンと輝く太陽が戻ってきました。
近年では、日本でも「豪雨被害」がよく報道されていますが、ここインドネシアでは「雨」は本当に怖い存在です。バリ島の雨被害は、他のインドネシア地域ほどではありませんが、それでも道路の冠水や施設の閉鎖はよくあります。
そして、残念なことに「週に1度のお楽しみ」のサッカーが雨で中止になることも、雨季では珍しくありません。
中止が決まって、トボトボとグランドから帰っている途中に、「急に雨が止んで、晴れた青空が顔を出す」なんて事もよくあります。
そんな時の悔しさと言ったら、本当に、もうっ!
「新しい出会い」に年齢は関係ない
現在は毎週水曜日のフットサルと、毎週土曜日のサッカーが唯一の人生のルーティンワークです。
当たり前のように続けていたこのルーティンも、気が付けば13年目。逆に、サッカーとの出会いがなければ、どんな13年間を送っていたのかと思うと、想像がつきません。30歳半ばにして、こんなに人生を支えてくれるスポーツに出会えたことは、本当に感謝です。
しかし、現在は47歳になりましたが、まだまだ自分の知らない「未知の世界」への興味がつきません。
ゴルフ、スキューバダイビング、水泳も、私の将来の「本格的にやってみたいリスト」に入っています。
まだまだ、「歳をとったから。。。」なんて思わず、活発に生きていきたいと思います。
中高年からこそ、始めるべき
40代、50代の新入部員
我がサッカー部に今年の1月に2名、3月にも1名の新入部員が参加しました。
1月に入ったのは44歳と47歳、3月に入った方は50歳。
普通に考えれば、「その歳で始める?」という年齢ですが、私はその決断と勇気をリスペクトしますし、「まだまだ間に合う」年齢だと思います。1月に参加した2人は初心者でしたが、入部当時の私のようにいきなり試合に出され、まずは「自分の現状(体力、技術)を自覚してもらい、サッカーというスポーツ自体を体験して貰います。
諦めても恥ずかしくなんてない
残念ながら、44歳の方は3試合程体験した後に「やはり自分には無理だ」と退部されましたが、決して恥ずかしいことではありませんし、私が入部した頃より10歳も上の方が入部した決意に、尊敬さえ感じました。
ちなみに退部した彼も「試合後の呑み会」には、毎回スタメンで参加していますので、このチームに参加して、こうして後の「友人たち」に出会えたことだけでも、彼の参加には意義があったと思います。
人生半ばにしての変化
もう一人の47歳の彼はラグビー経験者でしたが、やはりサッカーは初めてで、上手くボールが蹴れない為、「仕事が終わった後の楽しみは、オンラインゲーム」だった彼が、いまでは毎晩「ボールの蹴り方、プロのキック練習」といったYoutubeを観ているそうです。
また、先日は「新しい(フットサル)シューズ買っちゃた」と47歳のオジサンが、子供のように嬉しそうに、チームメイト達にシューズを見せびらかしていました。
なんだか、嬉しくなる話だと思いませんか?
こんな事が、人生の半ばにして訪れるとは、本人さえも思っていなかったでしょう。
「第2の人生」とは大げさですが、中高年になっても、まだまだドラマチックな人生はスタートできるのです。
新しく始めるメリット
私がサッカーを始めた30代に限らず、40代、50代でも、新しいことへの挑戦は可能ですし、むしろ、少し人生が落ち着いてきた中高年の方にこそ、何か新しいことを始めて欲しいと思います。
私が強くお勧めする理由は、こんなメリットがあるからです。
生涯の仲間たちができた
これが1番のメリットだと言い切れます。
まずは「共通の好きなスポーツ」があり、(スポーツ中は)遠慮なく接する事ができ、極度の気遣いも不要で、勤務先の同僚や、会社関係の知人のような利害関係も上下関係ないという友人が、学生時代の友人を除いて、あなたには何人いますか?
特に年齢を重ねると「新しい友人、出会い」は少なくなっていきますが、私のようにサッカーチームに所属していれば、次々と新しいチームメイトができ、中には気が合って、生涯の友になる仲間達も出来てきます。
もちろん、サッカーに限らず、囲碁や将棋でもいいのですが、「趣味の仲間」というのは本当にいいものです。
若い肉体を手に入れた
現在の私は186cm、68kgで腹筋は薄っすらと割れており、首から下だけ見れば30代のような身体だと思いますし、1時間のフットサルもほぼ休憩なしでプレーできます。また、南国の空の下でサッカーをしているので、日焼けで1年中真っ黒ですから、始めて会った人には5-10歳は歳より下に見られます。
別に自慢話ではありませんが、週2回の運動を13年間続けていれば、この位には誰でもなります。
実際に我がバリ島日本人サッカーチームには、肥満体型の方は1人しかおらず、皆が若々しい身体をしていますし、50代の方でも、同じように1時間のフットサルをプレーしています。(その肥満の一人は前述の47歳の新入部員ですが、彼も最近は痩せてきました)
この肉体を維持する為にも、少しでも長い時間プレーする為にも、という気持ちが努力やモチベーションを生み、ますます「歳に合わない」肉体を手に入れることができます。
これは余談ですが、30代の年下のチームメイトの着替えや、シャワー時に身体を見てしまうと、「負けてられない、年老いた(自分の)身体をみせたくない」と強く思います。
そういう「年上の意地」もチームメイトがあってこそ、生まれて来ます。
充実した日々を送れる
サッカーを始める前までは(日本に住んでいた頃は)休日と言えば、ただただ「寝たいだけ寝て」午後になってからもボーッと過ごし、夕方あたりから呑みに行くような日がほとんどでした。
(これはこれで、楽しい休日ですが。。。)
また、平日もダラダラと残業して、コンビニ弁当を買って帰宅するという繰り返しの日々でしたが、サッカー、フットサルを始めてからは、休日もサッカーの試合の為に、きちんと起きて朝食、昼食を済ませて万全の体制でグランドに向かい、フットサルのある水曜日の夜は、早めに仕事を切り上げて余裕を持ってフットサル場に向かいます。
また、水曜日と土曜日の前日も、翌日に備えて深酒をしないで早く寝るといった、スポーツに合わせたメリハリのある生活を送れるようになりました。本業の仕事に関しても、「明日まで頑張れば、明後日はサッカー(と呑み会)だ」とモチベーションが上がるようになり、公私共に充実した毎日を送られるようになりました。
成功体験を語れる(自慢できる)
成功体験とまではいきませんが、「35歳でサッカーを始めた」「47歳の現在も週2回のサッカーを欠かさない」という話をすると、大抵の若い人や同年代の人達から「凄いねぇ、頑張るねぇ」と感心されます。(モノ好きな、変な人だなと思われているかもしれませんが。。。)
自分を第三者目線で見ても、正直言って、「47歳でこれだけやっていれば、大したもんだ」と思えますから、他人の評価もそうなのでしょう。
これは、ちょっとした「自慢話し」になります。
それだけでなく、仕事で大きな成果を挙げたように、「30代半ばでサッカーを始めて、現在もそれなりにプレイヤーとして活躍している」というのは、自身でも誇りに思え、この成功体験から他の未知の領域や新しい世界にも、臆せず、積極的に向かうことができるようになりました。
「失敗や出来ないこと」を恐れない気持ちが身に付いたのでしょう。
気を付けるべきこと、デメリット
怪我のリスクと付き合う
最後はデメリットのお話です。嫌な話になりますが、これも十分理解して対応すれば、怖がることはありません。
スポーツには怪我は付き物ですが、特にサッカーのような接触プレーのあるスポーツは、怪我のリスクが他のスポーツに比べても高いでしょう。
私も足首や腰など、13年間の間に何度も怪我はしましたし、ゴールキーパーをしていた時には、右手の薬指が第二関節からグニャリと曲がってしまった事もありました。また、年齢を重ねるにつれ「怪我の治り」に時間がかかり、学生時代なら直ぐに治っていた捻挫も、いまやってしまうと、なかなか治りません。
こんな「怪我」には以下の方法で対応しましょう。
- 入念な準備運動
特に足首、ストレッチ、アキレス腱は時間をかけて丁寧にやりましょう。
- 早めの処置
痛くなくても、膝や足首に「違和感がある」場合にはサポーターを付けたりして、いま以上の悪化を防ぎます。
- 危険なプレーは避ける
例えそれが、ピンチの場面やチャンスの場面であっても「危険性がある」場面であればプレーを避けましょう。また体調が思わしくない、足に痛みがある、などの場合も、その日は素直に見学しましょう。怪我を恐れる必要はありませんが、「怪我をする」ことは常に頭においてプレーをしてください。
新しい時代に向けて
テレビやネットの報道によると、日本は「人生100年時代」に突入したようです。確かに、医学の進歩はこれからも止まらないでしょうし、私の母親も70歳を過ぎてもまだ働いていますから、現在の平均寿命が90歳に届くのも時間の問題でしょう。
そうなると、私がサッカーを始めた35歳は人生のたった1/3、現在47歳の私はまだ人生の半分にも届いていないという状態です。こう考えると、本文のタイトルである「30代から始めるサッカー」というのは、ごく普通の事のように感じてしまいますね。
人生を「100年時代」で区切る
人生というものを、「100年時代」の考えで区切れば、0-20歳までの「学生時代」、20-60歳までの「社会人時代」そして60-100歳までの「老後時代」になるのですが、この「老後時代」が40年も続くのはちょっと考えものです。
それならば、0-20歳までの「学生時代」、20-40歳までの「若年時代」、40-60歳までの「中年時代」60-80歳までの「高年時代」、そして80-100歳の「老後時代」と、20年区切りで考えたらどうでしょう。そうなれば、私のサッカーを始めた35歳も「若年時代」ですから、未知の世界への踏み出し、新しいことへ挑戦するのも当たり前です。
中年時代を充実させるために
次の「中年時代」を楽しく充実した時代にする為にも、「若年時代」の方々には、どんどんチャレンジをして貰いたいと思います。
そして、できればサッカーを始めて貰い、海外旅行でバリ島に来た際には、我がチームとの試合を楽しんで貰えればと思います。その日が来るのを楽しみにして、私もバリ島でもっとサッカーを楽しみ、上達したいと思います。
まとめ
それでは、南国の空の下で一緒にボールを蹴れる日を夢見て、このお話を終わらせて頂きます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
やってみよっか?