就活生必見!英語力証明のために取っておきたい資格4選とは?
英語は就活の際に強みとなるのでしょうか。また、英語の資格と言っても、TOEICや英検、TOEFLなどいくつもの英語に関する資格がありますが、何を一番とっておくとよいのでしょうか?
今回は、これから就活のために英語を勉強しようと思っている人、している人に向けて、とっておきたい資格とそのレベルについてお伝えいたします。
記事を書こうと思ったきっかけ
学生の皆さんは、将来やりたいことが決まっている人もいれば、まだ決まっておらず方向性を悩んでいる人もいると思います。
どちらにせよ、就職活動で自分をアピールできるものがあることは強みになります。自分を見つめ直し、自分は何が好きで何をしている時が楽しいのか、どんなことを頑張ってきたのかなど、振り返ってみる時間は大切です。
私は学生時代、留学の経験から英語を好きになったのをきっかけに、帰国後も自らTOEICを受けて高得点を目指したり、英語に触れる機会をつくったりしていました。結果的にそれが就職の際の自分の強みになりました。
この機会に、英語学習や資格取得について振り返り、自分の経験も合わせて共有させていただこうと思います。
英語は就活に有利なのか
答えは 「イエス」 だと私は考えます。グローバル化している現在、 英語を話せる人材はどの企業にとってもプラス なはずです。
私は一般的な就活ということはせず、教職の道を選びましたが、そこでも自己PRの際に留学経験や英語力について書きましたし、TOEICを受けて800点ほど取っていたため、面接官にぜひ英語を強みにした教員になってもらいたいと言われました。
自分の希望する職種が、外資系や海外に関する企業でなかったとしても、英語を使えるということは、 周りの人と差をつけられることがある ということになります。
それにまだ何をしたいか明確になっていないという学生の方にとっても、今から英語を勉強し英語力をある程度つけることは、それだけで受ける企業や職種の選択肢が広がります。それに、入社後の好待遇も見込めるかもしれません。
まとめると、 就活において英語力は強力な武器になる と言えるのです。
英語の資格勉強はやりやすい!?
英語は、高校までは多くの人が必須科目として学習してきたはずです。また、大学でも、1年次は英語は必須の履修科目になっているところも結構あると思います。
そう考えると、これまでに少なからず触れたことのある内容であることから、一から新しいことを勉強するものに比べると、手をつけやすいのではないでしょうか。
まだ将来どんな企業に就きたいかが決まっていない人にとっては、ひとまず英語の資格を取っておこう!という気持ちで始めてみるのも良いでしょう。
何がいいの!?とっておきたい英語資格とそのレベル
では、英語を勉強するといっても英語に関する資格はいくつもあるのをご存知でしょうか。よく耳にする英検やTOEICに加えて、TOEFLやIELTSなど、、、何を取るのが一番良いのか迷いますよね。
そこで、それぞれの資格の特徴と、どんな人に何の資格がおすすめなのかを分かりやすく解説していきます。
迷ったらコレ!「TOEIC」
TOEICとは、「Test of English for International Communication」の略で、英語が母語ではない人たちの英語におけるコミュニケーション能力を可視化する試験です。
日本を含めて約160ヶ国で実施されており、TOEICはグローバルスタンダードとして活用されています。いくつもの資格がありますが、 知名度が高いのは断然TOEIC です。
また、TOEICは、「グローバルビジネスにおける、生きた英語の力を測定する世界共通のテスト」とされており、英検やTOEFLと違って、 ビジネスを念頭に置いた試験 になります。そのため、受け入れる企業側もTOEICのスコアで評価しやすい面があります。
スコアはどのくらい取ればいいの?
TOEICは10〜990点の間で、5点刻みのスコアで評価されます。リスニング445点満点、リーディング445点満点の計 990点満点 です。
まずは600点を目指しましょう。
ただ、就活で履歴書に書けるのは、 700点以上から と思っておくと良いでしょう。 800点以上 取っていると、グローバル企業での就職に特に有利になってくるでしょう。
日系企業には大いに有利!「英検」
英検の正式名称は、「実用英語技能検定」といいます。公益財団法人 日本英語検定協会が主催し、文部科学省が後援しています。 国内最大級 の英語資格試験です。
とはいえ、 日本企業でのアピールとしては優位に使うことができます が、海外の企業に就活したい可能性があるのであれば、英検よりは、TOEICの受験をお薦めします。
何級から就活で有利になるの?
基本的には、 2級以上 から履歴書に書けるとされています。2級は高校卒業程度の英語力を証明することができます。それ以下の級では、就活で活用するのは難しいでしょう。
例えば、高校生のうちに英検2級を目指し、大学生になってからはTOEICに切り替えて勉強するといったやり方も良いでしょう。そうすれば、英検2級に加えて、TOEICのスコアの両方を履歴書に書くことができます。
私は上記のやり方で英検とTOEICの両方を履歴書に書くことができました。英語の資格が2つもあれば、英語力があるというアピールに加え、努力しているというアピールにもなるのではないでしょうか。
海外での証明に使える!「TOEFL」
TOEFLは、「Test Of English as a Foreign Language」の略語で、1964年からグローバルで実施されている伝統ある英語資格試験です。米国ETS(Education Testing Service)が主催して行っています。ただ、TOEFLは、 日本ではTOEICほどメジャーではありません 。
TOEFLは、英語を母国語としない人々を対象に、「読む」「聴く」「書く」「話す」の4つの能力を総合的に評価します。取り扱われる題材は、自然科学や社会科学、芸術、時事問題など多岐にわたり、おもに 大学・大学院レベルのアカデミックな場面で必要とされる英語コミュニケーション能力の測定 を目的とした試験です。 大学入試や海外留学 など、グローバルに活用できるのが特徴です。
試験時間が約3時間となり、リーディングは54~72分、リスニングは41~57分、間に休憩10分を挟み、スピーキング17分とライティング50分となっています。
何点取れれば良いか
各技能30点満点の合計120満点です。何点取ればよいかというのは、希望する海外の入学先が示すレベルによるため何点取ればいいと明言はできませんが、だいたい 60〜70点が、TOEICの700点程度、英検2級程度 だとされています。
欧米の移住にも使える!「ILELTS」
IELTSとは、「International English Language Testing System」の略語で、アメリカやイギリスなどへの留学や研修の英語力証明をはじめ、イギリス、カナダ、オーストラリアなどへの海外移住申請に最適なテストとされています。また日本国内での入試でも採用が広がってきており、 国際的に通用する英語資格となりつつあります 。
同じような国際基準な英語の資格にTOEFLがありますが、IELTSは試験内容がイギリス英語という特徴があります。英語圏への大学進学や留学、移住を考えているのであれば、IELTSかTOEFLが良いということになります。
どんなテスト?
IELTSには、 アカデミック・モジュール と ジェネラル・トレーニング・モジュール の2種類があります。どちらも4技能全ての能力を評価します。
アカデミック・モジュールは、受験生の英語力が、英語で授業を行う大学や大学院に入学できるレベルに達しているかどうかを評価します。そのため、大学進学等を考えている人はこちらを受験します。
ジェネラル・トレーニング・モジュールは、英語圏で学業以外の研修を考えている方や、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドへの移住申請をされる方が受験されるのが一般的です。
どんな結果だと良いのか
テスト結果は1.0から9.0のバンドスコアで示されます。一般的に、大学は4技能の総合でスコア6.0から6.5を入学基準としているところが多いそうです。6.0から6.5というスコアは、TOEICでは800から900点程度だと考えると良いでしょう。海外の大学入学ということもあって、高いレベルが求められているのがわかります。
4種の試験まとめ
【TOEIC】
日常生活やグローバルビジネスで通用する英語力の測定を目的とした試験。日本でも就活で一番英語力を証明するのに活用できる。 就活で有利になるスコアの目安は700点〜。
【英検】
国内での英語力の証明には使用できる。 就活で有利になるのは2級以上から 。
【TOEFL】
海外の大学入試や留学の際の英語力の証明になる。就活というよりは、海外の大学進学や海外留学を目指すものが英語力の証明として受験する。 大学進学なら80点以上、大学院・MBA留学であれば100点以上が目安。 高いレベルの英語力証明が必要となってくる。
【IELTS】
海外留学や研修のために英語力を証明する必要のある方、イギリス、オーストラリア、カナダなどへの海外移住申請をしたいと考えている方向け。 大学の入学基準はスコア6.0から6.5が一般的 。高いレベルの英語力証明が必要となってくる。
このように整理をすると、 就活に有利になる資格・レベルとなれば、一番良いのはTOEICで700点以上を取ることです。 TOEICは日本だけでなく世界で通用する証明となるので、今後留学に行くとなったとしても、その先で自分の英語力証明に使えます。英検はそういうわけにはいかないということです。
英語の資格をとって周りと差をつけよう
母国語以外の言語を話せるということは、周りの人よりもできることひとつ多いということです。
企業への就職、海外留学を考えている方は、ぜひ今回の記事を参考に勉強を頑張ってくださいね。
やってみよっか?