【神奈川】古都鎌倉の名所「鎌倉鶴岡八幡宮」を巡ってみよう!歴史と紫陽花を堪能する旅
関東では言わずと知れた古都鎌倉、神奈川県にある人気の観光スポットです。四季を通して楽しめる鎌倉は春には色とりどりの花が咲き乱れ、夏には海辺で花火を楽しめ、秋には山々が紅葉し、冬は年末年始の寺院詣でに多くの人が訪れる場所です。
今回は、その中でも鎌倉のシンボルのひとつである鎌倉鶴岡八幡宮をご紹介します。
破魔矢の発祥の地で厄除けから梅雨に満開になる紫陽花鑑賞まで、鎌倉鶴岡八幡宮で堪能してみましょう。
鎌倉鶴岡八幡宮〜魔除けの縁起物「破魔矢」発祥の地〜
武運の神「八幡神」と源頼朝
まずは八幡宮とはいったいどのような神社のことを指すのでしょうか?八幡宮とは八幡神を祭神とする神社のことを言います。
八幡神社、八幡社、八幡さまと記されることもあります。驚くことになんと、八幡宮は日本全国に4万社以上あるそうです!私たち日本人にとって、とても身近な神社だということがわかりますね。
そんな八幡宮のひとつである鎌倉鶴岡八幡宮のはじまりは、みなさまよくご存知の方が作られました。
そう、あの鎌倉幕府を築いた源頼朝の祖先である源頼義が、京都の石清水八幡宮を勧請(神様の御分霊を他の地で祀ること)したことによってはじまりました。頼義は石清水八幡宮をとても信仰していて、源氏の氏神として八幡神を由比ヶ浜辺にお祀りしたそうです。
その後源頼朝が現在の地におかえして、鶴岡八幡宮の基礎を造ったようです。ここに来れば歴史の教科書の世界を体感することができますね。
鎌倉駅から鶴岡八幡宮への長い参道を進み名所・旧跡を観る
JR鎌倉駅を出て駅を背に数分歩くと、長い参道(県道21号・若宮大通)にぶつかります。その道を左方面に進みましょう。
長い参道の両脇には老舗のお菓子屋さんやレストランが並んでいます。そんなお店で寄り道しながらゆっくり鶴岡八幡宮に向けて進んでみてください。因みに右方面に進めば由比ヶ浜に出ることができますよ。
約700メートルほどの参道を歩き、到着するのが鶴岡八幡宮の三ノ鳥居です。ここから本宮へ続く大石段や源平池等の重要文化財や名所を見ることができます。
歴史がお好きな方は源氏ゆかりの源平池を訪れてみてください。
頼朝が大庭景義と僧侶の良暹(りょうせん)らに命じてつくらせた源平池は「産(繁栄)」の願いを込めた3つの島が浮かぶ源氏池と、「死(衰退)」を象徴する4つの島の平家池が、源平時代を彷彿させるかのように今もなお対峙しあっているようです。
そんな源平池ですが、違う楽しみ方もあります。
春には満開の桜が、夏には紅白の蓮の花が咲き誇り、私たち目を楽しませてくれるのです。また鶴岡八幡宮は「流鏑馬神事」が有名です。ドラマや映画で見たことがある方も多いでしょう。
境内の中ほどにある東西を横断する道で「流鏑馬神事」がこちらで行われることから流鏑馬馬場と呼ばれている場所です。「流鏑馬神事」とは武士が馬で駆けながら、弓矢で3つの的を射抜くことによって占いをしたり、当たった的や矢をご守護として頂く神事のことだそうです。
鶴岡八幡宮の「流鏑馬神事」は源頼朝公が天下泰平や国家安穏の祈願して、鎌倉時代に催されたのが始まりだそうですよ。
今でも9月の例大祭で「流鏑馬神事」として鎌倉武士さながら狩装束に身を包み、神事が行われているそうです。もし時期が合えばぜひその流鏑馬も見てみたいですね。
その前の予習として流鏑馬馬場の広さを確認しておくのも良いと思います。
魔除けの縁起物「破魔矢」と紫陽花鑑賞
お正月の初詣の時によく目にする「破魔矢」。
鶴岡八幡宮の破魔矢は、源頼義が石清水八幡宮から勧請した際に賜った国宝「黒漆矢」に因んで作られたと言われているそうです。国宝に因んだ縁起物、ご利益がありそうですね!
破魔矢は新年にしかいただけないようなので、破魔矢型のお守りは通年でご用意されているようです。魔除けのお守りとして身につけておけば、安心できそうですね。
お守りといえば、鶴岡八幡宮には小さな鳩のキーホルダー入りのおみくじがあります。
なぜ鳩なのでしょう?実は八幡宮は鎌倉をはじめ、大分や京都のなど日本に数カ所点在していますが、これらの八幡宮を移動する際に、鳩が道案内をしたという逸話があるそうなんです。
その後鳩は「八幡さまのお使い」として定着したようです。
また鎌倉幕府時代の武将は、戦での勝運を呼ぶ鳥として鳩の絵柄を家紋に使ったことで、八幡信仰が栄えて全国に広まったとも言われているそうです。
鳩は世界的にも平和の使者として扱われることも多い鳥ですし、鶴岡八幡宮に行った際はぜひこのおみくじを引いて、かわいい鳩のお守りに癒やされてみてください。
自然の風景もお楽しみ
年間を通して境内では四季折々の木々や花々が訪れた人の目を楽しませている
鶴岡八幡宮は御神木の大銀杏(残念ながら2010年3月に強風により倒伏)や桜等の樹木でも魅せてくれます。
池では蓮の花、水仙やツツジも目を楽しませてくれます。これからの季節は何と言っても紫陽花でしょう。鎌倉には「あじさい寺」として有名な「明月院」がありますが、大人気すぎて梅雨の時期は大混雑です。
ゆっくり紫陽花を鑑賞したい・・・そんなあなたにはこちら鶴岡八幡宮で紫陽花鑑賞をおすすめします。
また昨今流行りの花手水もあるようです。
四季折々のお花が美しく飾られた手水舎で癒やされ、映え写真も撮ってみてはいかがでしょうか。
ゆっくりお散歩&お茶タイム
他にも境内にはぼたん園やミュージアム、カフェや茶房などの休憩所もあります。源氏池のほとりある廻遊式日本庭園「神苑ぼたん庭園」。こちらでは正月ぼたん、春ぼたんが植えられていて開花の季節には大勢の拝観者が見に来るそうです。
ミュージアムに併設したカフェの開放的な店内には、2010年に倒伏した大銀杏の一部が展示されているそうです。
また老舗料亭「日影茶屋」が監修する和モダン茶寮もあります。こちらでは絶品の鯛茶漬けと甘味、厳選のお茶や抹茶が堪能できるそうですよ!鶴岡八幡宮を一日巡るだけで、古都鎌倉を満喫することができますね!
ぜひそれぞれの季節に鎌倉鶴岡八幡宮を訪れてみてください。
毎回違う感動にあなたは驚くとことでしょう。
季節ごとに違う顔を見せてくれる「鎌倉鶴岡八幡宮」
1年を通して様々なイベントや自然を楽しめる「鎌倉鶴岡八幡宮」。梅雨の季節は特に紫陽花が有名なので、ぜひ訪れてみてください。
やってみよっか?