【鋸山】海底を通って日本一の磨崖仏を見に行く
東京都の東に位置する千葉県は、5,158平方キロメートルの面積を有しており、622平方キロメートルの東京都と比べると、8倍以上の大きさがあります。
そんな千葉県へ行くときに便利な道路が、東京湾アクアラインです。川崎市と木更津市の改定を通っており、15分ほどで通り抜けられるため、千葉県南部を訪れるのがとても便利になりました。
開通当初は片道4,000円の通行量がかかったのですが、現在では800円で通行できるのも嬉しいポイントです。そんなアクアラインを利用して、鋸山にある日本一の摩崖仏を見てきました。
鋸山ってどこにあるの?
鋸山(のこぎりやま)は千葉県の安房郡鋸南町と、富津市の境にある山です。いわゆる「内房」に面した山で、ドライブや海水浴がてら立ち寄ることもできます。
千葉県は山の標高が低い
実は、千葉県は日本全国で山の平均標高がもっとも低い県となっています。そのため、他県から訪れても日帰りで登山を楽しむことができます。
鋸山ってどんな山?
鋸山はもともと採石場だった山で、山肌があらわになっている場所も少なくありません。標高はおよそ330mとそれほど高くはないのですが、採石場だっただけあり、下から登ると結構な石段を踏破することとなります。
鋸山へのアクセス
鋸山へは車か船で行くのが便利です。アクアラインを通って木更津ジャンクションを降りたら、30分足らずで鋸山に到着します。
船を利用する場合、横須賀市の久里浜港からフェリーに乗船し、対岸の金谷港で下船します。40分ほどの船旅を楽しむのもいいものですよ。電車を使う場合は、JR内房線の保田駅、もしくは浜金谷駅が最寄り駅となっています。
鋸山へ向かって出発
朝の7時ごろに区内にある家を出て、鋸山へ向かって出発しました。この日は快晴。楽しいお出かけの予感がします。
海ほたるで小休憩
首都高湾岸線を抜け、川崎浮島ジャンクションからアクアラインに入ります。アクアラインは何度か利用していますが、海の底を走っていると思うと、ちょっと背筋が冷たくなります。
アクアラインの途中には海ほたるというサービスエリアがあり、たくさんのお土産屋さんや飲食店が入っており、小休止される方や、眺望景観を楽しむ方がたくさんいらっしゃいます。
鋸山に到着
海ほたるでの休憩を終えたら、一路、鋸山を目指します。木更津ジャンクションを降りたら、30分足らずで鋸山に到着しました。連休ということもあって、結構な人でにぎわっています。
ロープウェイで山頂へ
実は、鋸山を訪れるのは二度目。前回は下から登ったのですが、石段に続く石段で、途中で膝が笑い始めました。今回はロープウェイを使って楽をしました。絶景を眺めながら4分ほどすると山頂に到着します。
鋸山の見どころ
鋸山はそれほど標高が高くない山ですが、見どころがたくさんあり、訪れる人の目を楽しませてくれます。そんな鋸山の見どころをいくつかご紹介します。
地獄のぞき
鋸山はかつて採石場だったこともあり、急な崖がたくさんあります。そんな崖から下をのぞける「地獄のぞき」はおすすめのスポットです。
次第に細くなっていく崖の先端から、はるか下をのぞくと、思わず背筋がぞっとします。高所恐怖症の方にはおすすめしません(笑)。
日本一の摩崖仏
鋸山には、聖武天皇の勅詔を受けて開基された日本寺があります。境内にはたくさんの仏像がありますが、なんといっても見どころは日本一の摩崖仏(まがいぶつ)です。
崖に掘られた全高およそ30mの摩崖仏は見上げるばかりの迫力です。鎌倉の大仏さんがおよそ13mということからしても、いかにこの磨崖仏が大きいかよく分かります。
山頂からの眺望
鋸山はそれほど高い山ではないのですが、千葉県にはそれほど高い山がないため、山頂から内房の絶景を望むことができます。
猫(?)
筆者は旅行好きで猫好きなのですが、出かける先で猫に合うことが少なくありません。鋸山でも何匹かの猫がお出迎えしてくれました。猫好きの方にもおすすめの観光スポットです。
都心から日帰りで楽しめる登山とグルメ
鋸山は都心からのアクセスも良く、渋滞に巻き込まれなければ、2時間足らずのドライブで到着することが可能です。途中の海ほたるでは360度のパノラマを楽しむことができますし、お土産選びも楽しいものです。
鋸山は歩いて登ると運動不足の解消になりますし、ロープウェイを使うと絶景を楽しむことができます。山頂からは地獄のぞきや内房の絶景が楽しめますし、日本寺では日本一の磨崖仏を拝むこともできます。
帰りには近くの金谷港や富津港を訪れ、地元の海産物に舌鼓を打つのもおすすめです。季節ごとに表情を変える鋸山、また訪れてみたいスポットの1つです。
やってみよっか?