【もうすぐ節分】手作り恵方巻！おすすめ贅沢レシピからキッズレシピまでご紹介

恵方巻とは

恵方巻とは、 節分に恵方を向いて切り分けていない太巻き寿司を食べると縁起が良い と言われている 関西圏発祥の食文化 です。福の神として知られる 「七福神」 にちなんで、 7種類の具材 が使われています。

〈代表的な具材と込められた願い〉

• かんぴょう ：細く長い形から「長寿」を願う
• 椎茸煮 ：古から神様のお供え物として使用されていた縁起物
• 伊達巻 ：黄色を金に見立て「金運」を願う
• 鰻の蒲焼 ：形が長いことから「長寿」を願う
• 桜でんぶ ：鯛などの身が原料のため「おめでたい」として縁起物
• 海老 ：目玉が飛び出しているので「めでたし」の意
• きゅうり ：「九（きゅう）利（り）」の語呂合わせから「9つの利を得る」の意

※諸説あり

7種類の具材を巻き込むことで 「福を巻き込む」 、それを食べることで 「幸運を取り込む」 とされています。

恵方巻の食べ方は地域によってさまざまですが、基本的には

• 1人1本
• 恵方を向く
• 願い事をしながら食べる
• 食べている間は喋らない
• 最後まで一気に食べ切る

ことがルールです。 「笑いながら食べる」 と言う地域もあるようです。

2024年の方角は？

恵方とは 「歳徳神（としとくじん）」という神様のいる方角 のことで、 その年の縁起の良い方角 です。 2024年の恵方は 「東北東」 です。

いざ作ろう！

さあ、いざクッキングスタート！ 4つのレシピをご紹介 します。※今回筆者が実際に作ったのは②③④のレシピです。

ちなみに、上でご紹介した7つの食材ですが、 代替食材でも構いません 。 恵方巻は自由 です。 ご家庭の伝統・好みによってご自由に楽しんで ください♪

〈例〉

• かんぴょう→高野豆腐など
• 椎茸煮→人参煮など
• 伊達巻→だし巻き玉子・厚焼き玉子など
• 鰻の蒲焼→穴子など
• 桜でんぶ→三つ葉・絹さやなど
• 海老→そぼろなど
• きゅうり→レタス・カイワレ大根など

大阪の母の基本レシピ（4本分）

まず筆者（大阪出身）の実家の基本レシピをご紹介します。スーパーで鰻の蒲焼を買うだけで、後はほとんど自宅にある食材でできます。

〈材料〉

• 酢飯 ：2合分
• 焼き海苔 （全型）：4枚
• 干し椎茸 ：8枚（肉厚のものがおすすめ）
• 人参 ：1/2本
• 卵 ：4個
• 市販の鰻の蒲焼 ：1/2尾分
• 絹さや ：8枚
• きゅうり ：1/2本
• 桜でんぶ ：適量

〈作り方〉

① 酢飯を作る ：炊き立てのご飯2合を寿司桶（無い場合はボウル）に移し、寿司酢（米酢50ml・砂糖大さじ1強・塩小さじ1）を全体にかけて、しゃもじを使い底からしっかり混ぜ合わせる。全体がなじんだら、しゃもじを切るように細かく動かし、すべてのごはんが寿司酢をまといツヤツヤになるように。うちわで扇ぎ、人肌まで冷ます。

② 椎茸と人参の煮物 を作る ：椎茸は水でもどして5mm幅に切る。人参は、1cm角の棒状に切る。椎茸の戻し汁200cc・砂糖大さじ2・みりん大さじ2・醤油大さじ2・人参を鍋に入れ火にかける。沸騰したら椎茸を入れて10分ほど煮る。できあがったら粗熱を取る。

③ 厚焼き玉子を作る ：卵に砂糖大さじ1.5・塩少々を加え、厚焼き玉子を作る。粗熱を取り、棒状（1.5cm角×海苔の幅×4本）に切る。

④ 鰻の蒲焼 ：レンジで温めて棒状に切る。

⑤ 絹さや ：塩でさっと茹でる。

⑥ きゅうり ：棒状に切る（海苔の幅×4本）

⑦ いざ「巻き」スタート！ ：巻きすを凹凸の無い方を上にして置き、その上に海苔を置く（海苔は光沢のある方を下に）。

※巻きすは「太口」を使いましょう（巻きすが無い場合はラップでも代用できますが、ちょっとコツがいるので初心者は巻きすを使うことをおすすめします）

⑧海苔の上に酢飯を敷き（上は2cm、下は1cm空ける）、酢飯の中央より少し下に具材を並べる。

⑨手前の海苔を巻きすごと持ち上げて、空いた指で具材を軽く押さえながら奥の酢飯の部分めがけて一気に巻く。この時、ぎゅっと握ってしまうと固い恵方巻になってしまうので、 優しくきゅっ を心がけて。

⑩巻きすを巻いた状態で2分ほど馴染ませたら完成！

贅沢海鮮レシピ（4本分）

お醤油をちょんとつけて食べる海鮮恵方巻です。 お子様から大人まで大人気のレシピ です。

〈材料〉

• 酢飯 ：2合分
• 焼き海苔 （全型）：4枚
• マグロの刺身 ：80g（20g×4）
• サーモンの刺身 ：80g（20g×4）
• かにかま ：約20cm×4本
• ボイルむき海老 ：200g（50g×4）
• いくら ：120g（30g×4）
• 卵 ：4個
• きゅうり ：1/2本

いくらは とびこ でもOK。海老は食感を楽しみたくてボイルにしましたが、 甘エビ でも美味しいですよ。もっとスペシャル感を出したいならば、かにかまではなく 本物の蟹 を使いましょう。

〈作り方〉

① 酢飯を作る （レシピは上記参照）

② 厚焼き玉子を作る （レシピは上記参照）

③ 海老 ：茹でる。

④ マグロ・サーモン・きゅうり ：棒状に切る（海苔の幅×4本）

⑤巻きすに海苔を置き、酢飯を敷いて具材を並べ、巻く（上記参照）

【巻くのに失敗した時の具材の置き方】

（欲張って）具材をこんもりと山のように乗せたところ、巻いたら奥にはみ出してしまいました。また、いくらや海老など 押さえるのが難しい食材は手前ではなく奥に置いた方が良さそう です。

【巻くのに成功した時の具材の置き方】

具材の位置も やや下寄り に直し再トライ。 きゅうりなどの固い食材は固定しやすいので、手前に置くと巻くときに芯となってくれます 。巻き寿司によくきゅうりが使われるのはそのため…？と思うほど初心者にはありがたい存在です。

ガッツリ肉肉レシピ（4本分）

ガツンと 肉 を楽しみたいなら、 牛肉の甘辛煮 の恵方巻はいかがでしょうか。

〈材料〉

• 酢飯 ：2合分
• 焼き海苔 （全型）：4枚
• 牛肉切り落とし ：300g
• 人参 ：2/3本
• 卵 ：4個
• きゅうり ：1/2本
• サニーレタス ：4枚
• かにかま ：約20cm×4本
• 桜でんぶ ：適量

お肉を際立たせたかったので、他の具材は質素に。牛肉の甘辛煮と人参の煮物の味つけはやや濃いめです。

〈作り方〉

① 酢飯を作る （レシピは上記参照）

② 人参の煮物を作る ：棒状に切った人参を、だし汁120ml・砂糖大さじ1・みりん大さじ1・酒大さじ1・醤油大さじ1で柔らかくなるまで煮る。

③ 牛肉の甘辛煮を作る ：油を引いたフライパンで肉を炒め、砂糖大さじ1.5を振りかける。その後、水大さじ1・酒大さじ3・醤油大さじ2で煮る。

④ 厚焼き玉子を作る （レシピは上記参照）

⑤ きゅうり ：棒状に切る（海苔の幅×4本）

⑥巻きすに海苔を置き、酢飯を敷いて具材を並べ、巻く（上記参照）

レタスの上に具材を乗せると巻きやすいです。コツをつかむと3巻き目でも上手に巻けるようになりました。

キッズレシピ（2人分）

〈材料〉

• ご飯 ：お茶碗2杯分
• 焼き海苔 （全型）：2枚
• 卵 ：2個
• ソーセージ ：4～5本
• レタス ：2枚
• ツナ ：大さじ2
• コーン ：大さじ2
• かにかま ：約20cm×2本
• きゅうり ：1/4本

〈作り方〉

① 炒りたまごを作る ：卵2個・砂糖小さじ2・酒小さじ1・塩ひとつまみを混ぜて、フライパンに油を引き、菜箸でかき回しながらぽろぽろになるまで炒める。

② ソーセージ ：炒める、または茹でる。

③ ツナコーンマヨを作る ：ツナ・コーン・マヨネーズ大さじ2・塩少々を混ぜる。

④ きゅうり ：棒状に切る（海苔の幅×2本）

⑤巻きすに海苔を置き、ご飯を敷いて具材を並べ、巻く（上記参照）

【子どもも巻くのが楽しい様子♪】

【できあがり！】

左からキッズレシピ・贅沢海鮮レシピ・ガッツリ肉肉レシピ。

【断面図はこちら】

我ながら初めてとは思えないほどの完成度です。 簡単だし、写真映えもするし、何より美味しい！

家族みんなで あーだこーだ言いながら具材を乗せたり、巻くのに失敗して笑い合ったり という時間も貴重でした。恵方巻作りはこんなに盛り上がるのかと驚きです。

さあ、自由に恵方巻を楽しもう！

伝統ある恵方巻は、実は いろいろ遊べる楽しいグルメ 。今年は家族で友人で、個性的に節分を楽しみましょう！