大人気のヨーロッパ周遊ツアーで行く!必ず訪れるべきスペインの世界遺産
スペインが誇る世界遺産は49件あり、2022年の世界遺産登録数ランキングでは堂々の4位!まさに世界遺産大国といっても過言ではありません。どれも一見の価値があり、おすすめできるものばかり!
そして、スペイン国内に散りばめられた魅力的な世界遺産を効率よく回るなら、周遊ツアーがおすすめ。スペインの世界遺産についてテーマに沿いながら魅力も交えてご紹介するとともに、各世界遺産に行くのにぴったりな「ランドクルーズ」の周遊ツアーもご提案していきます!
「ランドクルーズ」とは、行程中の都市間のバス移動&ホテル宿泊&日本語ガイド(区間によっては英語ガイド)がセットとなった人気の周遊ツアー。個人で手配するとなると手間もお金もかかる計画が手軽かつお得に楽しめるとあって、大変好評です!
さあ、これから旅行の準備に早速取り掛かりましょう。スペインの世界遺産が皆様を待っています!
バラエティ豊かなスペインの世界遺産
映画の名シーン、オペラ、ギターの名曲にスペインの世界遺産あり
映画の名シーンを思い起こさせる世界遺産として真っ先に挙げたいのが、地中海沿いの街 タラゴナ にあるローマ時代の 円形競技場「シルク・ローマ」跡 に一部残る観客席と第三コーナー跡です。こちらは名作『ベンハー』でのワンシーンと時代が重なります。
そしてスペイン南部アンダルシア州の セビリア は、名作オペラ『カルメン』や『セビリアの理髪師』の背景を思い起こさせます。
また グラナダ にある世界的に有名な アルハンブラ宮殿 といえば、スペインが誇る作曲家で天才ギター奏者のフランシスコ・タレガが奏でた名曲 『アルハンブラの思い出』 。どこか切なく情緒あふれるこの曲を旅の前後にご視聴されれば、より一層印象深い旅となりそうです。
スペインならでは!世界遺産と無形文化遺産の両方を楽しむ
スペインでは、時期によっては 世界遺産(有形の文化遺産) と 無形文化遺産 の両方を楽しめる都市もあります。
たとえば、世界遺産の宝庫であるスペイン南部アンダルシアの セビリア 、世界的に有名なアルハンブラ宮殿のある グラナダ などでは、有名な伝統文化である フラメンコ が楽しめます。
また同じく南部である コルドバ では5月の パティオ祭り 。各家々のパティオが色とりどりの草花で飾られ、その美しさを競い合います。
そしてローマ時代の遺跡群が世界遺産である地中海側の タラゴナ では、9~10月頃に開催される伝統的な競技 「人間の塔」 が見られます。
グラナダ、セビリア、コルドバに行くツアーはこちら▼
スペインの世界遺産都市で味わえる絶品グルメ
マドリード名物 と言えば、食べ応えのある イカリングのサンドイッチ がお勧め。 バルセロナ なら、細かいパスタをパエリア風にした フィデウア をぜひご賞味ください。
灼熱のアンダルシア地方セビリア&コルドバ では、夏の冷製野菜スープの代表でスペイン全土でも食べられる ガスパチョ を。
ビルバオやサンセバスチャンなどが有名なバスク地方 では、フランスパンを小さく切った上にあらゆる具を載せた ピンチョス などなど…!
ぜひ、その土地の美味をご堪能ください。
ビルバオ、サンセバスチャンに行くツアーはこちら▼
都市景観がヨーロッパ初の世界遺産に!マドリードの楽しみ方
「光のある風景」プラド通り周辺の散策
「プラド通りとブエン・レティーロ公園地区 芸術と知の景観」 が歴史的都市景観としてヨーロッパで初めて世界遺産に登録されたマドリード。ヨーロッパでも有数の300万都市であり、地理的にもスペインの中心に位置する首都です。
標高は意外にも600m以上あり、猛暑の季節でも朝晩は爽やか!そんな中歩く16世紀からの建物や景観が残されたプラド通りの並木道の散策は、まさに贅沢な時間です。
プラド美術館で至福の時を過ごした後、このまま並木道を歩いて市民の憩いの場であるレティーロ公園へ。素敵なひとときをお過ごしいただけます。
マドリードが誇るスペインの至宝!プラド美術館を見学
この世界遺産の街並の中でも圧倒的な存在感を放っているのが、世界三大美術館の一つである プラド美術館 。ぜひたっぷり時間を取って訪れてみましょう。歴代スペイン王家の肝入りの趣向に沿った数々のコレクションは必見です。
館内を見学する際は、やはりここを知り尽くしたガイドさんに説明してもらうのがおすすめ!より一層、作品の歴史背景や理解が深まります。周辺の案内も併せてお願いすれば、プラド美術館界隈で歴史と芸術を同時に楽しめる充実した滞在となること間違いなしです。
「マドリードで最も美しい公園」レティーロ公園でのんびり
プラド美術館をはじめとした周辺の美術館・博物館巡りの合間に、緑豊かな公園での休憩はいかがでしょうか?
プラド美術館にもほど近い レテイーロ公園 は、市民や観光客の憩いの場。首都マドリードのど真ん中にありながら東京ドーム約26個分もの広さを誇ります。芸術のみならず自然も楽しめる緑の多い環境は、都市景観として世界遺産に登録されたこの地区ならではといえるでしょう。
公園内にはバラ園やフランス式花壇もあり、地元の人たちに混ざってリラックスして過ごすのがおすすめです。
マドリードに行くツアー一覧はこちら▼
天才ガウディの作品群が絶大な存在感!バルセロナの楽しみ方
バルセロナ旅行の目玉!サグラダ・ファミリア
「バルセロナを訪れる人々の95%が必ず訪れる」と言われるほど、絶対的なランドマークである サグラダ・ファミリア(聖家族教会) 。その特異な外観、そしてステンドグラスが神々しいまでに美しく彩る内観は、バルセロナに来たら絶対に見逃せません。
2026年に完成予定とされ目下建設中ですが、知られざる見どころとして挙げたいのが 「サグラダファミリアの正門」 です。現在も未完成であり、世界遺産に登録されている有名な「生誕の門」の陰に隠れひっそりと存在しています。しかし、同じく建設中である中央の 「イエスの塔」 とともに完成の鍵を握る重要な存在です。
曲線が生み出す完璧なまでの美しさ!モデルニスモ&ガウディ建築
世界遺産でありながら現役の住居として利用されている カサ・ミラ 。現在も4世帯が賃貸で暮らしています。しかも、その月額賃料は日本円にして20万円もいかないというから驚き!
地中海を模したという建物の曲線美に目が行きがちですが、ぜひ注目すべきは 細部に渡り工夫が凝らされた採光と換気機能 。20世紀初頭当時の電力が満足に整備されていない中で計算し尽された、まさに天才ガウディだけに成せる業でした。
当時は醜悪だと批判され「ラ・ペドレラ(石切り場)」と揶揄されたカサ・ミラ。時空を超え、現在は内部見学ツアーの列が後を絶ちません。100年以上前の建造物でありながら全く色褪せることのない芸術的な美しさをぜひともご覧ください。
自然や動植物たちが迎えてくれるガウディの建築群
「自然の中に最高の造形美がある」 というガウディの言葉通り、ガウディの建築には動物や植物などの自然をモチーフとしたものが数多く見られます。例えば、 サグラダ・ファミリア で代表的なのは 生誕の門 に彫刻されている 亀やカメレオン です。
グエル公園 の噴水には トカゲ 。そして未完の傑作 コロニア・グエル教会 には 松ぼっくりから着想を得たステンドグラス が設えられています。カサ・ミラのバルコニーには海藻が、カサ・バトリョでは亀の甲羅の天窓やキノコの暖炉など、どれも見ごたえがあります。
建物と絶妙に共存するこれらのデザインを見つけるのも、ガウディ建築の楽しみの一つです。
バルセロナに行くツアーはこちら▼
イスラム文化とキリスト教文化の融合!セビリアの楽しみ方
スペイン三大聖堂の一つ、セビリア大聖堂
スペイン最大級の大聖堂で、世界でも3番目に大きいゴシック建築でもある セビリア大聖堂 。かつてコロンブスの墓所があることでも知られています。
栄華を誇った大航海時代にもたらされた富により改築が進行したため、現在も当時の面影が残ります。ルネッサンス風に改築されたミナレットは 「ヒラルダの塔」 として街のシンボルになり、観光客で一番賑わう中心地です。
夏は45度を越える酷暑ながらどこか心地が良いのは、この街を訪れる人の多さが物語っております。
貴重なムデハル様式の宮殿「アルカサル」
世界遺産の宝庫であり、世界第2位の外国人旅行客数を誇るスペイン。そんなスペインに住む人が選ぶ国内旅行先としてトップクラスの人気を誇るのが、セビリアのある アンダルシア地方 です。日本でいうところの沖縄や北海道のような位置付けと言えるかもしれません。
観光客のお目当ては先にご紹介したセビリア大聖堂とヒラルダの塔、そして 「アルカサル」 。イスラム文化とキリスト教が融合した、この地域特有の建築様式であるムデハル様式で造られた象徴的な宮殿です。スペインらしさが凝縮された、これぞ「ザ・スペイン」ともいえる景観の散策をぜひお楽しみください。
スペイン帝国の黄金時代にタイムスリップ!「銀の道」
金銀をローマに運ぶために結ばれたスペインを縦断する重要な交易路 「銀の道」 のスタート地点が セビリア であることをご存じでしょうか?セビリアは、スペインが世界を牛耳った大航海時代に貿易拠点として栄華を極めた古都でもありました。
セビリア大聖堂とアルカサルとともに世界遺産に登録された インディアス総合古文書館 には、かつて支配したアメリカ大陸やフィリピンにおけるスペイン帝国の歴史に関する史料や、コロンブスの航海日誌といった貴重な資料が収められています。
16~17世紀にかけて建てられた建物が、当時を思い起こさせます。
セビリアに行くツアーはこちら▼
その他、必ず訪れたいスペインの世界遺産3選
古都コルドバの歴史地区:メスキータ、ローマ橋、ユダヤ人街
ローマ時代・イスラム時代ともに重要都市として栄華を誇った、千年の歴史を持つ古都 コルドバ 。狭い路地と美しい中庭が特徴的な ユダヤ人街 もあり、多種多様な異文化が融合して独自の発展を遂げました。
中でも特に必見なのが、まさに柱の森である メスキータ 。このメスキータを訪れた後、すぐ横にあるグアダルキビル川に架かる ローマ橋 を渡ってみましょう。
また先に少し触れましたが、ここコルドバでは5月の風物詩である パティオ祭り が有名です。この時期に訪れれば、色彩鮮やかな草花で飾られたパティオの息を呑むほど美しい光景に出会えるでしょう。
コルドバに行くツアーはこちら▼
世界最古の運搬橋、ビルバオのビスカヤ橋
パリのエッフェル塔 の建築を担当したギュスターヴ・エッフェルの弟子が手掛けた、 今も現役で稼働しているユニークな吊り橋 です。橋桁に吊り下げたゴンドラに載せ対岸まで人や車を運ぶ姿はまるでアトラクション!50mの高さの橋桁の上を歩くことも可能です。
かつて鉄鋼業・造船業の最重要拠点であった ビルバオ に集まる船の通行を妨げることなく、また巨大な構造物を建築せずに両岸をつなぐことのできる画期的な解決策でした。
東岸のゲチョ地区は当時の富裕層の佇まいが残り、西岸のポルトゥガレテ地区は労働者階級の趣き。対称的な両岸の違いもご覧いただけます。地域の人々の暮らしに根づいた世界遺産です。
ビルバオに行くツアーはこちら▼
悪魔に造らせた!?タラゴナのローマ水道橋(タラゴナ考古遺跡群)
紀元前1世紀アウグストウス帝時代 に建造されたローマ時代の水道橋です。巧みな言葉で騙し 悪魔に作らせた という伝説があり、別名 「悪魔の橋」 とも呼ばれています。
同じく世界遺産のセゴビアのローマ水道橋と並びスペイン国内では1、2を争う保存状態の良さで、全長217メートル・高さ27メートル・橋幅2メートルの橋上は歩いて渡ることも!
ローマ時代にタイムスリップするようで一見の価値ありです。
スペインで世界遺産を巡る旅にぜひお越しください!
ここまで、様々な視点でまとめた スペイン国内の世界遺産 と、それらを回るのにおすすめの 「ランドクルーズ」の周遊ツアー をあわせてご紹介してまいりました。お楽しみいただけましたでしょうか?
世界遺産は、これからも大切に後世につなげていくべきもの。知れば知るほど感慨深く、旅行先を選ぶ際にも役立ちます。魅力あふれる世界遺産が点在するスペインをぜひ次の旅行先の候補にお選びいただけたら幸いです。
日本をはじめ世界中から愛されるデスティネーション、スペイン。きっと期待を裏切らない、それを超える体験に出会えるはずです。
魅惑の国スペインは、いつでも皆様のお越しをお待ちしております!
やってみよっか?