【沖縄】世界遺産の「勝連城跡」で歴史と絶景を楽しもう!<夏休み・自由研究にもおすすめ>
もともと沖縄は日本に属しておらず、独自の「琉球王国」を形成し栄えていました。
その琉球王国時代に栄えた9つの場所が、現在も沖縄で保護・継承されており、西暦2000年に世界遺産に登録されています。
その中でも雄大で美しい曲線を描き、頂上まで登ることができる勝連城跡についてご紹介します。
勝連城跡とは?
勝連城跡は15世紀に作られました。世界遺産にも登録されている勝連城跡は山の上にあり、石の壁や堀、城門、広場などの面影が今でも残っています。
城の中には王様の家族や武士たちが住んでいた場所や兵舎、食べ物の倉庫の跡地があり、琉球の政治や軍事の中心地でした。
勝連城は幾度も戦いの舞台となり攻撃を受けましたが、城の城壁は頑丈であり敵を見つけやすい高台かつ岸壁に建立していたことから、正門にて守備隊を固めておくことで城崩しが難しかったといわれています。
歴史上、少し硬いイメージの遺跡ではありますが、ファンは数多くいて観光客も絶えません。
世界遺跡として登録されてからは、なおさら多くの人が訪れる沖縄の有名スポットです。
勝連城跡の魅力
勝連城跡は、琉球王国時代の歴史的な遺産です。その壮大な石垣に特化した城跡は、迫力ある石垣で力強さがみられる一方、流線形で美しい側面も持っています。この力強さと美しさの両側面が、訪れる人々を魅了するポイントでしょう。
当時の建築技術の優れた点が見事に表現されています。また、城内には古代の宮殿や住居の跡地が各ポイントに示されており、琉球文化の繁栄を見ることができます。
また、ただの遺跡ではなく訪れるお客さんへの配慮も行き届いていて、修繕作業や清掃活動が日々行われています。
整然として歩きやすく、駐車場も完備
世界遺産に登録以降、勝連城跡を訪れる観光客や地元の方々が後を絶ちません。
実際に行ってみるとそれもそのはず、頂上まで続く道はきれいで歩きやすく、以前よりも整地されています。緑の芝と城跡の高く続くきれいな流線形の石垣、青い空がマッチしてまばゆい光景です。
車椅子などで移動するには、坂道や階段があり厳しいかもしれませんが、ゆっくり歩いていくにはお年寄りから子どもまで安全に楽しめます。
また、駐車場から少し離れていますがしっかりと台数も完備されているので安心です。ちなみに駐車場から勝連城跡ふもとまでは、トゥクトゥクに乗って移動することもできますよ!なかなか乗ることがない乗り物に乗れるのも、勝連城跡の魅力の一つです。
頂上からの絶景はまさに圧巻!の一言
勝連城跡からは、絶景のパノラマが広がります!海と山々に囲まれた場所に位置し、周囲に遮るものがないので、360度美しい景色を楽しむことができます。
琉球王国時代、この勝連城を治めていた「阿麻和利(あまわり)」も、難攻不落の要塞からこの絶景を眺めていたことでしょう。
展望台まで登る際には少し体力を使いますが、登り切った時の爽快感がたまりません。
与勝半島はもちろん、中城湾、沖縄市、景色が澄んでいるときには南部佐敷までを展望することができます。
魅力あふれる勝連城跡は、沖縄の歴史と文化を伝える貴重な場所であり、訪れる人々に感動と関心を与えてくれることは間違いありません。
琉球王朝時代当時の間取りも分かる!
展望台より眼下に広がる正殿跡地は、まさに当時の建物の作りを彷彿とさせます。
四角形の正殿跡に数多くの柱の痕跡があることから、2階建ての正殿だったのではないかという説もあります。
この正殿に、当時の城主「阿麻和利(あまわり)」が常在していたとされています。
正殿の前には広場があります。そこには「阿麻和利(あまわり)」に忠誠を誓った武士たちが集い、戦への士気を高ぶらせていたのかなど、妄想すると止まりません!
また、城跡の立地条件は、絶景を楽しむだけではありません。
海上からの敵をすぐさまに見渡せて、険しい岸壁からの敵の侵入を防ぐことができるのが画像から見てもお分かりいただけるでしょう。
かつて琉球王国時代に強大な力を持っていた「護佐丸」を倒すことができたのも、このような不落の城をもっていたからこそなのかもしれません。
当時の生活の面影や、勝連城跡のレイアウトの跡まで頂上から見下ろすこともできますよ。
歴史を学ぶだけでなく、想像することで、この勝連城跡をさらに堪能できることでしょう。
ちなみに、城跡内の各スポットでスマホをかざすだけで当時の人たちの生活がどうだったのか、リアルに再現してくれるアプリを無料で手に入れることができます。お試しあれ。
あまわりパークがオープン!
勝連城跡のふもとにある、様々なアトラクションや歴史的鑑賞物が楽しめる「あまわりパーク」が令和4年にオープンしました。
ここでは勝連城跡をさらにディープなポイントまで掘り下げ、君主だった阿麻和利の人物像や琉球王国時代の歴史、勝連城跡のことについて詳しく学べるミュージアムです。
また、かの有名な現代版組踊「肝高の阿麻和利」を定期的に開催されていて、沖縄県内だけではなく県外からも足しげく通うファンもいるのだそう。地元の中学高校生による演技とは思えないほどの迫力で、あらすじを分かっていなくても、その迫力と演技に涙してしまいます。
勝連城跡へのアクセス
アクセス
- 那覇空港から車で55分(32.6km)
- 国道58号を進む→斜め左向に曲がり国道330号に入る→県道85号を進む→うるま市勝連南風原の勝連城跡ロード/県道16号→到着
料金
- 一般…大人(高校生以上)600円/子ども(中学生以下)400円
- 団体(20名以上)…大人 600円/子ども 320円
- 常設展のみ…大人 400円/子ども 200円
入場時間
- 9:00~18:00
肝高の阿麻和利 常設展ライブパフォーマンス
- 第1部…11:00~11:30
- 第2部…13:00~13:30
- 第3部…15:00~15:30
※いずれも土・日・祝日のみ
勝連城跡で琉球王国時代を感じてみて
勝連城跡は世界遺産に登録されており、広大な敷地と悠然とした城跡、あまわりパークによる歴史的側面からも楽しめる場所です。
整えられた遺跡や展望台での絶景を余すことなく堪能できるのに、大変リーズナブルなのでとてもお得だと思います。
また、歴史を学ぶ上でも琉球王国時代にタイムスリップしたような感覚になれますので、是非立ち寄ってみてください。地元の中高生によって構成される劇団「肝高の阿麻和利(きむたかのあまわり)」週末公演も必見ですよ!感動します!
やってみよっか?