【イタリア】ヴェローナの魅力を巡るおすすめ観光スポット10選
イタリア北部のヴェローナは、古代ローマの面影を残す街として知られています。観光地として人気のヴェネチア・ミラノ・ローマからのアクセスもいいため、セットで観光してみてはいかがでしょうか。
ヴェローナ旧市街はタイムスリップしたかのようで、イタリア国内でも独特の雰囲気を保っています。
この記事では、日帰りでも満足できるヴェローナのおすすめ観光スポットを紹介します。
ヴェローナのおすすめ観光地10選
ヴェローナに行ったら外せない、定番観光スポットをご紹介します。
ローマ劇場(Arena di Verona)
ローマ劇場は古代ローマ時代に建てられた劇場です。建てられた当初は、北イタリアで最大の劇場でした。ディジェ川の丘の上にあるローマ劇場は、ヴェローナを一望できるスポットとしても有名です。
敷地内には修道院やサン・シーロ教会もあり考古学博物館も併設されているため、観光にはたっぷり時間をかけて回ってみましょう。
週末になるとバレエやオペラなどのイベントも開催中です。現役の劇場としても、ヴェローナでは愛されていますうよ。
ジュリエットの家(Casa di Giulietta)
ヴェローナでいちばん有名な観光スポットといえば、ジュリエットの家です。かの有名な「ロミオとジュリエット」の舞台になっており、連日多くの女性でにぎわっています。
ジュリエットの家には舞台を忠実に再現しており、バルコニーから記念撮影をする観光客もいます。とくに行列を作っているのがジュリエットの像です。言い伝えでは、ジュリエットの像の右胸に触れると、幸せが降ってくるといわれています。
また、ジュリエットの家の壁面には、ジュリエット宛ての手紙がたくさん貼られており、カップルの将来を願うものばかりです。恋愛成就したい方は必見の場所ですよ。
ちなみに、近くにはロミオの家もありますが、こちらは外観しか見られません。
カステルヴェッキオ(Castelvecchio)
レンガ造りの立派な城塞のカステルヴェッキオは、14世紀半ばに建築されました。重厚感あるカステルヴェッキオは、まさに中世にタイムスリップしたかのようです。現在は美術館として解放されており、貴族が所有していた調度品や工芸品、絵画などを鑑賞できます。
カステルヴェッキオはスカリジェロ橋と隣接しているため、セットで回ってみるのがおすすめです。
ピアッツァ・デッレ・エルビ(Piazza delle Erbe)
ピアッツァ・デッレ・エルビは、ヴェローナ旧市街の中心地にある広場です。旧市街を回る際は必ず通る場所なので、すぐにピアッツァ・デッレ・エルビだと気付くでしょう。
ここは、もともと市場が開かれていた場所です。その影響から、現在でも屋台やマーケットが開催されていますよ。
また、地元民の憩いの場としても人気です。ピアッツァ・デッレ・エルビの中央にはマドンナの噴水があり、どこか穏やかな時間が流れています。
隣接するカフェやレストランのテラス席から広場を鑑賞してみるのもいいでしょう。
サン・ゼーノ教会(Chiesa di San Zeno Maggiore)
ロマネスク建築の重要な建物として有名なサン・ゼーノ教会。
サン・ゼーノ教会はすばらしい彫刻のある教会として知られています。まずはファザードに注目してみましょう。七転び八起きを表現したものは、日本人の私たちが見ても理解できる彫刻になっています。
内部には「イエスの生涯」や「創世期」など、芸術作品が目白押しです。
実は、サン・ゼーノ教会にはフレスコ画の「最後の晩餐」が飾られています。作者は不明ですが、レオナルド・ダヴィンチよりも前の15世紀に描かれており興味深いです。
ぜひ「最後の晩餐」もチェックしてみてくださいね。
ランベルティの塔(Torre dei Lamberti)
ヴェローナのシンボル的存在のランベルティの塔は、ヴェローナの絶景スポットとしても知られています。ランベルティの塔は高さ84mあり、レンガや大理石などさまざまな建築材で建てられました。
塔の頂上へはエレベーターでも登れますが、中世の雰囲気を味わうためにもぜひ階段で登ってみましょう!
場所はピアッツァ・デッレ・エルビのすぐそばなので、広場とセットで回ってみてください。
アルコ・デッラ・コスタ(Arco della Costa)
ヴェローナ旧市街の中心部には、ラジョーネ宮があります。
ラジョーネ宮は当時、商人の家や市庁舎と使われていた場所で、現在は美術館として開放されています。
このラジョーネ宮から伸びる渡り廊下がアルコ・デッラ・コスタです。法定のあったラジョーネ宮へ判事が仕事へ向かう際に利用していた橋でアーチ状になっています。
実は、アルコ・デッラ・コスタにはクジラの肋骨がぶら下がっているのです。当時、クジラの肋骨は悪魔の象徴とされており、悪魔が地上に降りてきたと言い伝えられてきました。
アルコ・デッラ・コスタは小さな橋ですが、言い伝えを知ると興味深く鑑賞できます。
ヴェローナ大聖堂(Duomo di Verona)
ヴェローナでも独特な雰囲気として有名なヴェローナ大聖堂は、地震の影響で12世紀に再建されました。
特徴的なのは、外観が茶色と白の縞模様が続いているという点です。この模様は教会でも珍しく、上品な印象を受けます。
ファザードには表情豊かな彫刻が数多くあるため、外観を鑑賞するだけでも見ごたえがあります。
ヴェローナ大聖堂の見どころは、個性的な礼拝堂と天井のフレスコ画です。ヴェローナ大聖堂ならではの構図となっており、見ていても飽きません。
サンタアスタシア聖堂(Chiesa di Sant'Anastasia)
ヴェローナでいちばん大きな教会がサンタアスタシア聖堂です。建築にはなんと約300年を費やされましたが、実は、ファザードは未完成に終わっています。
サンタアスタシア聖堂の魅力は、さまざまな作品が展示されていること。24枚のレンガでできたレリーフ「イエスの生涯」は見ものです。
また、チェントゥレゴ礼拝堂には傑作の「聖母マリアとイエス」や「聖トッマーソと聖アゴスティーノ」、ペッレグリーニ礼拝堂には「「聖ジョルジョとお姫様」が描かれています。
絵画が充実しているため、美術館感覚で鑑賞してみるのがおすすめです。
ピエトラ橋(Ponte Pietra)
ローマ劇場からほど近い場所にあるピエトラ橋は現代に残っている中で唯一、古代ローマ時代に造られた橋として知られています。
ピエトラ橋が架けられたのは紀元前1世紀とかなり古く、左岸川の一部は当時に作られたものがそのまま残っているというから驚きです。
ヴェローナ旧市街からは少し離れていますが、時間のある方は歴史あるピエトラ橋も鑑賞してみてください。
イタリアの主要都市からヴェローナまでは高速列車がおすすめ
イタリア滞在中にヴェローナ旅行をプラスするなら、高速列車がおすすめです。
イタリアは鉄道文化が発達しており、さまざまな列車が走っています。なかでも高速列車は座席指定もでき、静かで快適に移動できます。
ローマからヴェローナまでは約3時間~3時間45分。ミラノからは約1時間15分でヴェローナに到着します。
ヴェネチアからも約1時間で行けるため、日帰り観光も可能です。イタリアの高速列車も旅の思い出となるはずなので、ぜひ乗車してみてください。
ヴェローナで中世の街並みを散策してみよう
ヴェローナ旧市街はさほど広くないため、日帰りでも十分満喫できます。
イタリアはどの街も歴史を感じられますが、ヴェローナほど中世を色濃く残している街はないでしょう。
歴史好きはもちろん、イタリアの違う雰囲気を味わいたい方は、ぜひヴェローナまで足を運んでみてください。
やってみよっか?