海に沈めて風味が増す 「海底熟成酒」って知ってる？ 宮城県石巻市の新しい特産品に注目！【お取り寄せ】
海底に沈めて発酵させた「海底熟成酒」をご存じでしょうか。
ワインやウイスキーのように時間をかけて価値がつくお酒のように、海底に沈めて熟成発酵させた新しい日本酒が今注目されています。
海底で熟成されたお酒は、沈める海の特徴によって味に変化が出るのだそう。本記事では、漁業と地酒文化が盛んな宮城県石巻市でつくられた海底熟成酒「日高見」の特徴や味わい方をご紹介します。
海底熟成酒とは？
海底熟成酒とは、お酒を海底に沈めて長期間熟成発酵させたものです。
約80年前の沈没船から発掘されたワインが高値で取引されたように、お酒を海底貯蔵することで味の変化を楽しみつつ、経年によっても美味しい状態で保つことができるといわれています。
その理由は、水温や暗さなどの海底環境がお酒を貯蔵するのに適しているからです。 海底の微細な振動を受けたお酒は自然に熟成発酵が促され、地上の蔵の中で保管されるより味がまろやかになり、深みが増していきます。
最近ではワインを海底熟成させた商品が販売されるようになりました。そのような中、新鮮なものが良いとされてきた日本酒業界でも、海底で沈めて熟成させる新しい日本酒が注目されているのです。
宮城県オリジナルブランド「日高見」を海底熟成
宮城県の海底熟成酒に使用されているのは、ブランド酒造好適米『蔵の華』から作られた「日高見（ひたかみ）」という生酒。
石巻で二つしかない酒蔵のうちの一つ、老舗の平孝酒造で丹精込めて造られたこだわりの逸品です。
しぼりたてならではのしゅわっとした発泡感が感じられるフレッシュな飲み口に、なめらかな米の旨味と心地よい酸味、そして、透き通るようなさっぱりとしたキレ味が特徴。
「世界三大漁場」と称される石巻市の地酒ならではの、魚介との飲み合わせに相性抜群の日本酒となっています。
そんな石巻の地酒「日高見」を海底熟成させると、どんな味になるのでしょうか。
熟成後は、まろやかな風味とほのかな甘さのある味に変化します。 酒蔵での試飲や成分分析を重ねた結果、旨み成分が増していることがわかりました。 熟成することでより深みのある味わいを楽しむことができます。
石巻の地形を生かした海底熟成酒づくり
海底熟成酒「日高見」は、石巻市東部にある 万石浦湾（まんごくうらわん） の海底15mに沈められて約半年間かけて熟成発酵させます。
万石浦湾の海底は、冬場の水温が2℃と一般的な海と比べて低く、太陽の光が届かない暗闇であり、潮の満ち引きや漁船が行き交うため波の微振動が得られるなど、海底熟成酒の保存に適した環境が揃っています。
実はこの場所はもともと存在していたわけではありません。震災の津波によってできた、湾口が大きく削られたことによる窪みを利用しています。
歴史に刻まれた石巻の地形でしか作ることのできない海底熟成酒なのです。
今手に入るのはここだけ！魚介とセットで購入できます
石巻の海底熟成酒「日高見」はどこで買えるのでしょうか。
実は今、 クラウドファンディング 限定のリターン品になっていて、支援すれば海底熟成酒「日高見」が届くようになっています。
この支援活動を立ち上げたのは、宮城県石巻市で酒屋を営んでいる四釜商店の四釜 壮俊（しかま まさとし）さん。昭和5年創業の4代目となる老舗酒屋の店主です。（写真左：平孝酒造社長、右：四釜さん）
もっと地域を盛り上げたい、石巻の人に元気を与えたい ―そんな思いから、石巻の美しい海を生かした、海底に沈めるお酒「海底熟成酒」をつくりたいと考えました。
地元の蔵元や漁業関係者、潜水士を巻き込んで、石巻初の特産品を生み出すため、 クラウドファンディング に挑戦しています。
リターン品は、海底熟成酒(720ml)と海底に沈めていない同じお酒の飲み比べコースや、魚介類が豊富な石巻で獲れた海苔、そして燻製にした牡蠣、つぶ、ホヤのセットなど豪華なラインナップ。 海底熟成酒とともに、石巻自慢の海の幸を堪能できる 豪華セットです。
海底熟成酒は昨年12月から約半年間海底熟成させ、先日4月10日に引き上げられたばかり。
180本限定で、未だ漁業関係者や蔵元など関係者にしか出回っていないお酒です。
魚料理と相性が良いので、お刺身や煮付、焼き魚など魚料理全般におすすめ。
石巻の海底熟成酒と美味しい魚介類が味わえるだけでなく、 地域復興にも協力できるのは嬉しいですね。
海底熟成酒ってどんな味だろうと興味を持った方はぜひ、 クラウドファンディングのサイト を覗いてみてください！
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やってみよっか？
