銀師に学ぶ東京銀器の世界!純銀製アイススプーン作り体験【ハンドメイド】 image

銀師に学ぶ東京銀器の世界!純銀製アイススプーン作り体験【ハンドメイド】

日伸貴金属にて、純銀製アイススプーン作り体験に参加させていただきました。

ハイクラスの銀材料に自分の手で模様を入れて形を作っていく体験。アイススプーンを作る工程の楽しさはもちろん、長年受け継がれる日本の伝統文化を、職人さんから直接学ぶことができる貴重な機会になりました。

協力:日伸貴金属

日伸貴金属について

蔵前駅から徒歩7分 のところに位置する 日伸貴金属

東京銀器 は、台東区や荒川区など主に東京都で作られている 伝統工芸品 。日伸貴金属は、3代の技を受継ぎ、現在は 2代目上川宗照さん 三男一女のご家族 が同じ工房で仕事をされています。

また、江戸末期から受け継がれてきた「 銀師(しろがねし) 」の技巧を基に、伝統工芸品や貴金属製品の作品や製品の製作・販売を行なっています。

今回の体験でアイススプーン作りを教えてくださったのは、 上川家次男の宗光さん
アイススプーン作りの工程を、とても丁寧にわかりやすく教えていただきました。

純銀製アイススプーン作りの工程

ここからは、実際に体験したアイススプーン作りの工程をご紹介します。

模様を選ぶ

アイススプーン作りで使用する道具です。

5本の金槌には、岩石模様や、槌目やゴザ目などそれぞれに模様があり、 アイススプーンの柄の部分に入れる模様 を選びます。

銅の板に試し打ちをしながら選びました。

金槌でスプーンに模様をつける

早速、金槌で模様をつけていきます。

元の銀材料は、模様やスプーンのくぼみなどもなく、1枚の銀の板のようでした。

なるべく同じ部分を打たないように、全体的に打っていきます。

模様の大きさは、金槌を打つ力加減で変わってきます。ある程度打った後に全体を見てみると、強い力で打った部分と、弱かった部分の差がよくわかりました。

一定の力で金槌を打っていくのは難しかったですが、職人さんにアドバイスをいただきながら、微調整をしていきます。

全体的に模様がついたら、スプーンの周りを縁取るように金槌で打っていきます。

縁の部分は細かいので、集中力のいる作業です。

純銀の刻印を入れる

模様をつけ終わったら、スプーンの裏側に「純銀」の刻印を打ちます。刻印が細くて安定しないので、職人さんに支えていただきました。

下の方に「純銀」と刻印されました。

マークを入れる

スプーンにはイニシャルやマークを入れることもできます。英語の字体が手書き風になっていて、おしゃれでした!

英語の他にも、ハートマークなどの記号もいくつかありました。

私はイニシャルではなく、1つのマークをポイントに入れました。中心より少し右にずれてしまいましたが、それもまた手作り感があって愛着が増します。

スプーンの周りにも模様をつけたことで、立体感が出ていました。

木槌でスプーンのくぼみを作る

くぼみのある木材の上にスプーン乗せて、木槌で打ってスプーンにカーブをつけていきます。

アイススプーンなので、カーブはつけすぎず、少しだけ入れるのがポイント。スプーンを少しずつずらしながら、木槌で真ん中を狙って叩いていきます。

カーブができたら形は完成です。

手磨きで仕上げる

最後に、研磨剤が入ったクリームを布につけて磨いていきます。自分で作ったスプーンの感触を手で感じて、模様やカーブの具合を確かめながら磨きました。

磨き終えると、驚くほどピカピカに!

完成した純銀製アイススプーンは、 桐箱に入れて当日持ち帰る ことができます。

お手入れ方法の書かれた紙 や、 お手入れ用のクロス も一緒にいただきました。

純銀製スプーンの熱伝導率を試す

もう一つの体験 」ということで、職人さんが用意してくださったのはタッパーに入った氷と、プラスチックのスプーン。

銀のスプーン は一般的な金属やステンレス、アルミなどに比べて 熱伝導率がよく 、手の温度を素早く氷の表面に伝えながら、氷を溶かすことができるとのこと。

まずはプラスチックのスプーンで氷を触ってみましたが、氷はカチカチに凍っていて、スプーンは氷の中には入りません。

続いて、銀のスプーンでも同じように氷を触ります。

すると、銀のスプーンが氷の中にすっと入っていきました!氷というよりも、硬めのゼリーにスプーンを入れているような、とても不思議な感触でした…!

この熱伝導効果で、 アイスを冷たいまま美味しく食べられる のだそうです。

この後、アイスを食べるのがとても楽しみになりました。

日伸貴金属の工房で作られる作品

体験のあとは、日伸貴金属の工房で作られる、 純銀の作品 を見せていただきました。

こちらは 純銀のバングル です。アイススプーン作りで体験した工程と同じように、金槌で模様をつけています。銀素材は身につけているうちに肌馴染みの良い色に変わっていくので、そういった経年変化も楽しめるのも魅力です。

ぐい飲み は記念品や贈呈品など、特別な贈り物としても人気があるそう。

父の日や敬老の日のプレゼントにも良さそうですね。

素敵なデザインのグラス もありました。熱伝導率の良い純銀のグラスなら、冷たい飲み物も美味しく味わえます。

純銀製の指輪作り は、幅広い年代から人気。もちろん、カップルで来られる方も多いそうですよ。

世代を超えて長く愛用できる東京銀器の魅力

銀器は日常使いでお手入れをしていくことで、何百年に渡って使い続けられる工芸品。

1点ものを長く愛用してもらいたいという思いから、 傷の補修や変色のお手入れに関する相談 も、積極的に受けているそうです。

体験教室、メンテナンスを介して、 お客様との繋がりを育んでいくこと を理念とされています。地域の文化を担う役割のみならず、 伝統工芸品を通じたコミュニティの創出 にも寄与していると感じました。

純銀製アイススプーン作りで学べる日本の伝統工芸

時代を超えて受け継がれた技術・技法で作られている伝統工芸品。

今回の体験では、アイススプーンを作るだけでなく、職人さんとの会話を通して、 伝統工芸の歴史的な背景を学べることにも魅力 を感じました。

体験する方の年齢層は幅広く、自分用、プレゼント用はもちろん、小中学校の自由研究としても人気だそうです。

世界で一つの純銀製アイススプーン作り、ぜひ日伸貴金属で体験してみてください。

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