【本格派?らくらく派?】地粉VSおやきミックス!おやき作り頂上決戦
信州の郷土料理「おやき」。家庭で作る場合、多くは小麦粉から作られますが、最近ではおやき専用粉「おやきミックス」が使われることも。
そこで、「小麦粉から作ったおやき」VS「おやきミックスで作ったおやき」勝負!味や手間の違い、作り方も紹介します。
土俵入り
地粉
ひが~あし~。じ~ごなぁ~。
東の大関は 「地粉」(中力粉) です。うどんなどによく使われる中力粉。信州では「地粉」と呼ばれています。
おやきミックス
にい~し~。おやきミ~ック~ス~。
変わる土俵は西。大関は 「おやきミックス」 です。
どちらも 柄木田製粉株式会社 。1995年、 若貴以来の同部屋対決 です。
※相撲界では東の位の方が高いですが、今回の番付で地粉を東の大関にしたことに特に意味はありません。
3本勝負!
調理(手間・時間)対決!
①東の大関「地粉」
袋の背面に書いてあるレシピ通りに作ります。
〈材料〉10~15個分
- 地粉…300g
- ぬるま湯…180~200cc
- ベーキングパウダー…小さじ1
- 砂糖…小さじ2
- お好みの具…今回は野沢菜
地粉、ベーキングパウダー、砂糖をふるいにかけて良く混ぜます。
ぬるま湯を少しずつ加え、生地がまとまって表面が滑らかになるまでよく混ぜます。
ラップをかけ、常温で30分寝かせます。
そして30分経ったら、生地を10等分して、まるく伸ばして具を包みます。
フライパンで焼き色を付けてから、蒸し器で10分蒸します。
中まで火が通ったらできあがり!!
【かかった時間は?】
材料を用意する時間+混ぜてこねる時間+寝かす時間+包む時間+焼いて蒸す時間= 1時間 でした。
寝かす時間が30分あったことがどのように響くでしょうか。また、材料を小さじで量る地味なひと手間もありました。
②西の大関「おやきミックス」
こちらも袋に記載のレシピ通りに作ります。
〈材料〉20~25個分
- おやきミックス…500g
- 水…300~330cc
- お好みの具…野沢菜
皮の材料が2つだけなんてラクチンですね♪
作り方は地粉の時の作り方とほぼ一緒です。
ただ 違いが2つ 。おやきミックスでは 生地は寝かせる必要がなく 、 蒸し時間は8分から でOKです。
よくのびーる皮。包むのも簡単です。
写真は蒸しはじめです。
8分でふっくら蒸し上がり、完成しました!
【かかった時間は?】
材料を用意する時間+混ぜてこねる時間+包む時間+焼いて蒸す時間= 30分 でした。
≪勝負の行方は?≫
・下準備の簡単さ
・寝かす時間が必要ない
ことにより、調理対決は「おやきミックス」の勝ち~!!
やはり寝かせる時間の有無が大きく勝敗を分けました。
材料費対決
※10個作る場合で計算
※水の料金は含みません
①東の大関「地粉」
地粉300g… 99円 (1.5kg495円)+
ベーキングパウダー4g… 19.4円 (32g155円)+
砂糖10g… 2.6円 (1kg260円)
=合計121円!
②西の大関「おやきミックス」
・おやきミックス500g… 241.5円 (1kg483円)
合計241.5円!
≪勝負の行方は?≫
地粉はおやきミックスの半分の材料費で作れます。
なので、材料費対決は文句なしに 「地粉」 の勝ち~!!
〈価格の参考〉
ここまで両者1勝1敗! いやー、 いい勝負 になってきました!
食感・味対決
いよいよ優勝決定戦! 一番重要な味対決 です。
①東の大関「地粉」
もっちり膨らんでいます。表面もつやつや。
皮はふっくらしていますね。
食感は、 もちもちとふわふわの中間 です。美味しいっ!
柔らかい ので お子さん や 高齢の方 におすすめです。また、 中華まんの皮に慣れている方 や おやき初心者の方 に入門編としても良いですね♪
そして実は、 ベーキングパウダーありの生地 と 無しの生地 の 2種類 を作っていました。
【左:ベーキングパウダーあり 右:無し】寝かせ中
食感はどう変わるのでしょうか。
【左:ベーキングパウダーあり 右:無し】
ベーキングパウダーありのおやきのほうがふんわりしています。
反対にベーキングパウダーなしのおやきは 小ぶりで、しっとり感 がありそうです。
【ベーキングパウダー無しのおやき】
割ってみるとよく分かります。ベーキングパウダーなしのおやきは皮が薄いですね。
【左:ベーキングパウダーあり 右:無し】
【ベーキングパウダー無しのおやき】
皮の食感は もっちり、しっとり です 。もちもちおやきが好きな方はベーキングパウダーを入れない方が良い かもしれません。
皮が具の汁を吸ってもちもち度が増し、一体となります。ん~、どちらも美味しい!
地粉おやきの楽しいところは、 自分なりにアレンジできる ことですね♪
ベーキングパウダーの量を調節したり、具の味付けによって皮の材料に砂糖を入れなかったり、逆に塩を入れてみたり。 オリジナルおやきを作れる のが高ポイントです!
【両者負けられない戦い…】
②西の大関「おやきミックス」
こちらも ふんわり 膨らんでいます。 見た目の違いは地粉おやきとそんなに変わりません。
食感は もちもち です。しかしふわふわ感もあり、 おやきの王道「もっちり感多めの隠れたふんわり感」 がしっかり味わえました。
おやきは元々、パン作りの時のように長時間強い力で生地をこねる必要のない料理ですが、それでも 鼻歌を歌いながら楽しくこねてこれだけ美味しいおやきが作れるのはビックリ です!さすがおやき専用粉!
優勝は?
優勝賜杯は誰の手に…!?
調理(手間・時間)対決は、 西の大関「おやきミックス」の勝ち でした。
材料費対決は、 東の大関「地粉」の勝ち でした。
そして最後の食感・味対決は…、両者甲乙つけがたい美味しさだったので、 引き分け!
よって、 両者1勝1敗1分けで、この勝負は引き分けです!!
「地粉」で作ったおやきも「おやきミックス」で作ったおやきも両方美味しいです♪
【引き分けっすかぁ…?】
勝負を振り返って…
今回の勝負で、両大関の 良いところが明確に分かりました。
「地粉」に向いている人
- 自分好みのおやきを作りたい人!
- 材料費を節約したい人!
〈「地粉」のデメリット〉
- 手間がかかる
- 時間がかかる
「おやきミックス」に向いている人
- 時短で手間なく作りたい人!
- 初めておやき作りに挑戦する人!
〈「おやきミックス」のデメリット〉
- 価格が高い
【なるほどっ!】
【健闘を称えあう両大関】
さあ、自分に合った方法でおやきを作ろう!
「地粉」と「おやきミックス」、それぞれの良さがあるんですね!
自分に合った方法を選んで 、是非楽しいおやきライフを過ごしてください♪
やってみよっか?