【家庭菜園】夏に向けてスタート!庭でミニトマトを育てよう♪
夏野菜のトマトは、老若男女問わず好きな方が多いですよね!
ビタミンCなどの栄養素を含み、夏バテの効果もあると言われており、中玉のトマトよりミニトマトの方が栄養素が高いとも言われています。
そんなミニトマト、実は自宅の庭でも育てることができます。この記事では、庭でのミニトマトの栽培方法を紹介します。
ミニトマトを庭で育てる
ミニトマトは、植物の分類としてナス科に該当し、同じ科の野菜にはナスやピーマンなどがあります。
原産地はジャガイモと同じく南米アンデスの高地と言われており、 草も生えないような養分が少ない場所 でもよく育ちます。このようなミニトマトの特性から、 庭の空きスペースなどでも十分に育てられるのです。
実際、私は庭にゼロから畑をつくり、ミニトマトを育てて収穫できました。次項より、庭での具体的な栽培方法について紹介します。
ミニトマトの栽培方法
栽培、収穫時期を知る
ミニトマトは地植えの場合、春から夏、秋にかけて栽培できます。一般地の場合、3~5月に種蒔き~苗作り、5~6月に苗植え、6~10月に収穫します。
苗を植えてから、1ヶ月半くらいで収穫できます。
収穫まで管理は必要になりますが、週1程度の管理で栽培でき、 簡単な作業のみ です。
栽培場所を決める
まず、庭のどこでミニトマトを栽培するのか、場所を決めます。
庭の場所やその他制約もあると思いますが、以下の2点がポイントです。
日当たり
栽培場所を決める1つ目のポイントは、 日当たり です。ミニトマトは、 ガンガンに日が当たる場所 で良く育ちます。
そのため、日中に直射日光が当たり続ける場所が好ましいです。
土質
2つ目のポイントは、 土質 です。
ミニトマトは、水はけがよく、養分が少ない場所でよく育つため、土質は 砂質 が好ましいです。私の庭は、砂質の土でただの空きスペースだったため、養分はほとんどないような場所でした。
栽培スペースを決める
栽培場所が決まったら、栽培スペースを決めます。約1m²の中に、苗を2~3つ植えることができます。収穫量は栽培環境により異なりますが、1つの苗から100個くらい収穫できると思います。
庭のサイズに合わせて、スペースを設定してみてください。私の庭では、幅1m×長さ2mくらいのスペースに、苗を3つ植えました。
土づくりをする
栽培スペースが決まったら、土づくりを行います。
土づくりの順番は、以下の通りです。
堆肥を土に馴染ませるためには、時間が必要なため、苗を植え付ける 2~3週間前 には土づくり、畝立てを完了させます。
- 土を耕す
- 有機石灰を混ぜる
- 堆肥を混ぜる
- 肥料を混ぜる
- 畝を立てる
土を耕す
まずは、20cmくらいの深さまで、スコップなどを用いて耕します。この作業が一番大変です。耕す途中で出てきた石は、極力取り除いてください。
土がカチカチに固い場合は、備中鍬という三本の爪がついた鍬を使用すると作業が捗ります。
有機石灰(かき殻)を混ぜる
次に有機石灰を混ぜ込みます。有機石灰を混ぜ込むことで、 野菜が好む土の酸性度(pH) にします。量の目安は約200g/m²です。
堆肥を混ぜる
土をフカフカにするための植物性堆肥(バーク堆肥など)を1m²あたり10ℓくらい投入して、混ぜ込みます。
ミニトマトは養分が少ない場所を好むとは言え、締め固められたカチカチの土では生育も悪くなるため、できるだけ フカフカな土(通気性や排水性が良い土) にします。
肥料を混ぜる
肥料は、野菜の生長に必要な成分が バランス良く含まれた有機または化成肥料 がおすすめです。肥料袋に記載されている量か、それより少な目くらいの量を栽培スペース全体に混ぜ込みます。肥料が多すぎると生育が悪くなったり、病害虫が発生する可能性もあるため、 与え過ぎには要注意です。
畝を立てる
肥料を混ぜ込んだら、畝(うね)を立てます。
畝とは、簡単に言うと「野菜のベット」のことです。畝を立てることで、水はけや野菜の根の張りが良くなり、野菜の生育が良くなります。
ミニトマトの場合、畝の幅は 60~70cm 、高さは 15cm程度 にします。最後に畝を ビニールマルチ(黒色) で覆い、過湿を防ぐことで、ミニトマトの生育が良くなります。
苗を植える
土づくり後3週間経ったら、マルチに穴を空け、苗を植え付けて、水やりします。苗はホームセンターなどで購入することができます。
畝幅60~70cmの場合は、畝の間隔を40~60cmくらい空けて植えます。栽培スペースに余裕があれば、 なるべく間隔を広めた方が、後々の管理もしやすいです。
栽培管理をする
支柱を立てる
ミニトマトは空に向かって、真っ直ぐ伸びていくため、植え付け直後から支柱を立てます。
支柱の使い方は色々ありますが、栽培管理がしやすい 1本支柱 がおすすめです。苗から10cmくらい離れたところに、長さ180~210cmの支柱を埋め込み、ミニトマトの主枝(主軸)を紐で支柱に結びます。
支柱がぐらつく場合は、横方向の支柱などを使い補強します。
芽かき・摘果・摘芯する
ミニトマトの生長に養分を集中させるため、以下の4つの作業を行います。
- 芽かき・・・主枝と側枝の付け根から生える芽を全てかきとります。
- 摘果 ・・・側枝の先端にできたミニトマトを摘みます。
- 摘芯 ・・・主枝が支柱の高さまで伸びたら、主枝の先端を摘みます。
- 摘葉 ・・・葉が多くなり通気性が悪い、枯れている場合は葉を摘みます。
収穫、追肥する
ミニトマトが完熟し赤くなったら、順次収穫していきます。また、収穫が始まったら、2~3週間に1回のペースで追肥を与えて生長を促します。
ただ、葉の色が濃く、茎が太すぎる場合は追肥を控えてください。
ミニトマトを栽培して夏を楽しもう!
この記事では、庭でのミニトマトの栽培方法を紹介しました。
ミニトマトは、養分が少ない場所でもよく育つため、庭での新規の畑でも育てやすい野菜です。栽培にあたって、芽かきや追肥などは必要ですが、自分で栽培、収穫して食べる野菜は格別です。
ぜひ自宅の庭などで育ててみてください。
出典・参考
- 木嶋利男:野菜の性格 アイデア栽培,株式会社学研プラス[東京都],2018年[146ページ]
- 野菜だより編集部:無農薬ではじめての家庭菜園[趣味の菜園],株式会社学研プラス[東京都],2018年[130ページ]
- 株式会社サカタのタネ|トマト・ミニトマトの育て方・栽培方法
やってみよっか?