ホーム銭湯って何?銭湯でコミュニケーションを楽しもう!
今回は銭湯であったエピソードと私が思う地域における銭湯の役割について書きます。
私と同年代や若い方にはそれを踏まえて銭湯をより、楽しんで欲しいなと思います。
ホーム銭湯とは
銭湯好きなら誰しも自分が1番推して通っている 「ホーム銭湯」 を持っています。その銭湯をホーム銭湯に選ぶ1番の理由は「自宅から近いから」が多いと思いますが、中にはわざわざ通っている方もいます。
また銭湯は常連さんが多いので、同じ銭湯に通っているといつも挨拶や雑談をする仲間がたくさんできますよ。
私のホーム銭湯・羽衣湯(渋谷区)
私のホーム銭湯は渋谷区本町の都営大江戸線西新宿5丁目駅の近くの西新宿エリアにある 「羽衣湯」 です。
この銭湯の立地とても面白く、渋谷区ギリギリの1番端っこにあり、少し歩くと中野区弥生町と西新宿に面している、渋谷区と中野区と新宿区が交差するエリアです。都心にありながら、駐車場も6台分あるのも特徴です。
女性は奇数の日が高温サウナで偶数の日が塩サウナ。男性は逆でお風呂が入れ替わります。高温サウナは100-110度あり、熱々なので気をつけてくださいね。
脱衣所から階段を上がって2階に浴室があるため広く、階段を上がってすぐにサウナ利用者専用の休憩室があり、空調の効いた休憩室で全裸で横になりながらテレビを見ることができます。料金は入浴料が470円で、サウナはバスタオルとフェイスタオルとサウナバッグがついて計1000円です。
お風呂は内湯は3つ浴槽があり、ジェットバスや電気風呂などが設置されていて、水風呂もあります。外には露天風呂があり、西新宿の空がしっかり見え、外気浴もできるスペースもありますよ。
また、ロビーがかなり広く、漫画がなんと2000冊ほど置かれていて、入浴すれば誰でも読むことができます。お菓子やお酒も売られていて、新型コロナウイルスが流行る前は地元の方々が風呂上がりの酒盛りをここで毎日していたそうです。
オープンしてすぐからの早い時間は、西新宿エリアでお店をやっていた地元の方々が多く、話すととても楽しいです。
帰る時に「またね」と地元の方がいつも言ってくれる、若い人から年配の人まで通いやすい、西新宿にありながら下町のような ”アットホームな銭湯” という印象です。
羽衣湯
- 住所 渋谷区本町3-24-20
- 電話 03-3372-4118
- アクセス 都営大江戸線 西新宿5丁目駅 徒歩4分
- 休日 金曜
- 営業時間 14:00-25:30(日曜は13時から営業)
銭湯で本当にあったエピソード
銭湯は居場所である
ある日、ホーム銭湯で毎日いる常連の女性がサウナで新型コロナウイルスのニュースを見ながらポツリと「私なんかいつでも死んでもいいのよ。」と言ったことがありました。
新型コロナウイルスが流行してから、人とのコミュニケーションも自粛方向にあるので、年配の方はより孤独を感じているのかもしれません。
私と他の70代の常連の方が「私たちはあなたが毎日ここにいて、サウナの開け方がわからない人に説明したりしてくれないと困る」という話をして最後はみんなで笑っていました。
その時、銭湯は仕事や子育てが終わった地元民たちにとって、ただリラックスするための場所ではなく、 「居場所」 なんだと思いました。
銭湯はコミュニケーションの場
ある銭湯の露天風呂で手すりに捕まって浴槽に入るのが大変そうなおばあちゃんがいたので、大丈夫か声をかけたことがキッカケでお風呂に浸かりながらしばらくお話することがありました。
その方は大正生まれで、祖父母ですら昭和生まれの私は初めて大正生まれの方とちゃんとお話ししたので、そんなに幅広い年齢の方とコミュニケーションを取ることのできる銭湯は面白いと思いました。
そして笑いながら、「選り好みしてたらいまだに独身でずっと一人暮らしなのよ〜(笑)」と教えてもらい、そういう地域の元気な一人暮らしのご年配の方にとっても、銭湯は気軽に他人とコミュニケーションを取れる場所なんだなと思いました。
銭湯における地域の役割
内閣府は2019年3月に、全国の40歳から64歳までの人口の1.45%に当たる61.3万人が半年以上に自宅に止まり続けている引きこもりだという調査結果を発表しました。
そんな少し寂しい状況の中、銭湯では 「いつもの人」 が受付をして常連さんとおしゃべりをします。
そして、脱衣所や浴室では待ち合わせをしていなくても毎日のように会う常連さん同士で挨拶をし、今日の天気やニュースなど他愛のない会話をしているのが日常です。
銭湯に来ることによって、誰かしら顔見知りの地元の人に会うことができ、世間話をすることができます。
一人暮らしのご老人が増えている中で、銭湯では区や銭湯毎に地域のイベントも行われていたり、毎日誰かと会話ができる場所があることはとても大切なのです。
また、毎日来る常連さんが来ないと「あの人見ないけど大丈夫かな?」という話になるので、 「見守り」 にも役立っています。
気持ちよく銭湯を利用しよう!
私の中で銭湯を利用するにあたってルールがあります。それは 自分にとっても誰かにとっても気持ちよく銭湯を使う ことです。
銭湯は年配の常連さんが若い人にマナーを注意して気を悪くするような場面はよくあり、銭湯によっては「他のお客さんに注意をする前に番台に言ってください」と書いてある銭湯もあるくらいです。
でも、注意した方も注意された方も絶対に気分はよくありません。
例えば、銭湯にはよく普通のバスチェアと高さが高いバスチェアが置いてあります。若い人はどっちのバスチェアでも座れますが、お年寄りの中には座ったり立ったりが難しく、高さが高いバスチェアにしか座れない方もいます。
そういう方が使いたいバスチェアが全て使用されていて困っていたら率先して「何か困ってますか?」と聞いたり、必要があれば譲るようにしています。
そして、人がこちらを見ていたら必ず笑顔を返すようにしています。そうするとみんな優しくコミュニケーションをとってくれますし、帰りに「おやすみなさい」「またね」と挨拶してくれます。
人が優しくしてくれると、必ず自分も気持ちが良くなります。
だからこそ、みなさんも銭湯に行ったら常連さんとコミュニケーションを取ってみてください。きっとそれが誰かの笑顔に繋がるし、結果として自分も笑顔になれます。
だから私は、今日も銭湯でコミュニケーションも楽しんでいるのです。
出典・参考
やってみよっか?