【ハンドメイド】リビングのインテリアに最適!ローズウィンドウを作ろう
ローズウィンドウを知るには、ヨーロッパの教会にあるステンドグラスを想像してください。
光が当たると、繊細なデザインが、色鮮やかな色とともに浮き出てとても神秘的ですよね。それを薄い紙を用いて再現できるアート作品です。
今回は、初心者でも簡単にできる図案で作るローズウィンドウの作り方を紹介します。家で簡単に作れるものから、複雑な図案を重ね合わせて作るものまでローズウィンドウは切り方ひとつで色々表現できます。ぜひ、趣味のひとつとして参考にしてください。
ローズウィンドウとは
ヨーロッパの教会や大聖堂でみられるゴシック建築があります。その中で使われる、ステンドグラスで作られた円形の窓のことを一般的に「バラ窓」といいます。それを 薄い色のついた紙を何枚も使って表現したペーパーアート のことをローズウィンドウといいます。
もともと、 ドイツで子供が遊ぶ切り絵のような教材 だったものを日本で中山真季さんが新たな技法で考案し、世の中に広まるようになりました。今では、近畿地方を中心に全国でローズウィンドウの教室が開かれています。
ローズウィンドウの魅力
繊細なデザイン
まず目に入るのは、細かく切り抜かれたデザインに圧倒されるでしょう。ステンドグラスもそうですが、幾何学的な模様に切り取られたデザインは、神秘的で美しいとも感じますよね。自分で作るには難しいと思うかもしれませんが、 様々な図案が考案されている ので安心です。
光を通して輝く色彩
同じデザインのものでも、重ねる色を変えたり、同じ色でも重ねる色の順序を変えると全く印象が違う作品ができるのが、ローズウィンドウの魅力です。色合わせに正解はないので、 自分の感性で色を選ぶ楽しみを見つける ことができるかもしれません。
家でローズウィンドウを作ってみよう
材料
- 厚紙(円形の枠を2枚)
- トレーシングペーパー(1枚)
- ローズウィンドウペーパー(今回は3枚)
厚紙やトレーシングペーパーは、100円ショップで簡単に購入できます。 ローズウインドウペーパーは、専門のお店やインターネットで購入 しなければ買えません。一部、手芸店などで売っている場合もあります。
代用品として、100円ショップなどで売られているカラーペーパーがありますが、透けるかどうか確認しましょう。文具店では 透明カラー折り紙 なども売っているので、少し厚くて硬いですが、きれいな色彩は表現できますよ。
使用する道具
- カッター(デザインナイフ)
- カッター板
- スティックのり
- 鉛筆
- サークルカッターやコンパス
カッターはできるだけ、切れ味の良いカッターを用意しましょう。刃こぼれしているカッターで切ると、きれいな直線が切れません。のりは、 液体のりだとローズウィンドウペーパーに浸透してしまう可能性 があります。
そして、枠を作る時に円を作る必要がありますが、サークルカッターがない場合はコンパスで作ってください。あまり大きい枠を作ると、 ローズウインドウペーパーの幅が足りなくなる ので注意してください。
作り方
① 枠と土台を作る
厚紙で、2cmの幅の枠を2枚作ります。次に、土台となるトレーシングペーパーに内枠を写し、 1cmほどののりしろを残して はさみで切ります。そして、トレーシングペーパーの土台を1枚の枠にのりで貼ってください。
ポイントは、トレーシングペーパーが たるまないようにしっかりと貼る ことです。少し引っ張りながら枠に貼ると、きれいにつけることができます。
② ローズウインドウペーパーに円を写し16等分に折る
使用するローズウインドウペーパーに内枠を写し、16等分します。折る時は、 鉛筆で写した線がきちんと重なるように 折りましょう。そうすることによって、きれいな幾何学模様ができます。最後16等分にする時、両側から谷折りをします。間違えると、模様が変わるので注意しましょう。
最後に1cmほどのりしろを残して切ります。この時、 のりしろ部分に重ねる順番を記載 しておきます。そうすれば、最後重ねる時の目安になるので忘れずに書いてください。
ローズウインドウのデザインですが、ほとんどがオリジナル図案なのでこちらに転載できません。図書館で本を借りたり、インターネットでは無料でダウンロードすることができる図案があるので、それらを参考にしてください。
③ 図案を写して、線の通り切る
16等分にしたローズウインドウペーパーはしっかりと折り目をつけましょう。折り目がないと、デザインを切る時ズレてしまう可能性があるからです。折り目をつけたら、破れないように開きます。そして、図案を鉛筆でなぞります。もし図案の線が見づらい時は、 窓の光を利用して透かしながら 写してください。
写した後は、16等分の状態に戻して線をカッターで切ります。ある程度力を入れないと、下の紙が切れていないことがあるので、 破けない程度に力強く 切ってください。
④ 土台に切ったデザインを貼り、上から枠を重ねたら完成
全て切り終わったら、数字の順番通りに土台がついた枠に貼っていきます。 2番目に貼るデザインは、①と書いた数字の上に②の数字が重なるように 貼ってください。それがずれてしまうと、完成図のデザインと違うデザインになってしまいます。最後に、もう1枚の枠を上から貼って完成です。
きれいに仕上あげるポイント
折り目はしっかりとつける
デザインを切る時、16等分に折った状態で作業します。ここできちんと折り目をつけてないと、 切った時に下まで切り目が届きません 。爪でこすって折り目をつけると、ローズウィンドウペーパーが破れてしまう可能性があるので注意してください。
また、最後土台に切ったローズウィンドウペーパーを重ねる時、折り目があればその折り目に沿って重ね合わせられるので、デザインがきれいに見えます。 定規などを使ってしごく こともできるので、忘れずに行いましょう。
土台に貼る時は少し引っ張りながら貼る
デザインを切ったローズウィンドウペーパーを土台に貼る時、破れない程度に引っ張りながら貼ると、デザインがはっきりします。引っ張りすぎて、最後ローズウィンドウペーパーがたるんでしまった場合は、 のりしろ部分で調 整してください。
2枚目、3枚目のローズウィンドウペーパーは16等分の折り目と重ねて貼ることを心がけてください。少しでも 重なる折り目がずれてしまうと全体的にずれていき 、見栄えの悪い作品ができてしまう可能性があります。土台にトレーシングペーパーを貼る時も、引っ張りながら貼ってください。
完成したら、折り目を伸ばしてデザインをしっかり見せる
全ての工程が完成したら、折り目がしっかりついているので、手で優しく伸ばしてあげてください。細かいデザイン画を切っている場合は、 きちんと開いていない可能性 もあります。ローズウィンドウペーパー同士は接着しないので、容易に折り目を伸ばしたりすることができますよ。
ローズウィンドウでリビングを華やかに演出しよう!
ローズウィンドウは親子でも簡単に作れる作品です。子どもにカッターを持たせるのが心配なら、ハサミだけで作れるデザインもあります。 子どもに自由に切ってもらっても素敵な作品ができあがる かもしれませんね。
もちろん、大人の趣味としても充分に活躍します。日本の切り絵の技法と少し似ていて、デザインを切っても最初はどのようになるか分かりませんが、 開くと美しいデザインが浮かび上がるというのも魅力的で す。
ガーランドのように何枚も連結して飾ることもできるし、立てかけるような土台を作っても華やかにみえるローズウィンドウ。 窓際の光が差し込む場所 に、ぜひインテリアとして飾って楽しんでください!
やってみよっか?