【ギリシャ】エーゲ海に浮かぶイオス島!おすすめビーチ&観光スポットのご紹介
イオス島は、エーゲ海に点在するキクラデス諸島に位置した秘境の島。リラックスして海を眺めたい人にぴったりな、美しく穏やかなビーチがたくさんあります。
夏のバケーション期間は最も活気がありますが、サントリーニ島に比べると人が少ないためゆったりとバカンスを楽しみたい人におすすめです。魅惑的な夕日、白塗りの家々の間には青い屋根の教会、空に浮かんでいるような劇場、遺跡、海だけではない魅力がたっぷりあります。
今回は、コントラストが美しい楽園のような島「イオス」についてご紹介します。
白塗りの家々が美しいイオス島
イオス島への行き方
イオス島は、サントリーニ島から見て北方向に位置します。島には空港がないので、イオス島に行く唯一の方法はフェリーです。
サントリーニ島とミコノス島にはそれぞれ国際空港があり、観光シーズンには海外からの便が多数到着します。飛行機でアテネ、サントリーニ島、ミコノス島、そこからフェリーでイオス島に行くことができます。
観光シーズンが終わると本数が少なくなるので、夏の間から10月中旬くらいまでがおすすめです。筆者はイタリアからサントリーニ島へ行きそこでレンタカーを借り、フェリーで車と一緒にイオス島へ向かいました。
イオス島内は、移動に車があると便利です。ツアーに参加したり、レンタカーを借りたりすることをおすすめします。
イオス島の魅力
無数の教会、伝統的な家々、果てしなく続くビーチなど、ヨーロッパ内では美しい島として知られています。ギリシャのエーゲ海に浮かぶ、絵のように美しい島々のひとつです。
イオス島の建築はキクラデス様式で、石灰を家の外壁に塗った白塗りの家々が並んでいます。白い壁は、強い日差しによって室内が高温になるのを防いでいます。青い窓、狭い石畳の通り、小さな白い礼拝堂が一体となり美しい島の中に幻想的な空間をつくり出しています。
庭を飾る紫色の花は、島全体を占める家々の白との美しいコントラストを作り出しています。イオスという名前の由来については諸説あり、最も有力なものは島の名前が古代ギリシャを構成した人々イオニア人に由来しているということ。また、古代に見つかった毎年暖かくなると島に咲くたくさんの花を古代ギリシャ語で「イオン(ion)」ということに由来しているといわれています。
フォトジェニックな路地が続く白塗りの町中
町の中心地は「ホラ (Chora)」と呼ばれています。白い家、狭い道、階段道、すべての路地は、迷宮のようです。
ホラの探索は、イオス島の雰囲気を味わうのに最適な場所。小さな町中は車では通れないので、近くにある大型の野外駐車場に車を停めます。入り口には青い屋根と白い壁の教会が佇み、町中へ入るとおとぎ話に出てくるような街並みが待っていますよ。
地元の人々は親切で、すれ違いに目が合うとあいさつしてくれます。白く塗られたばかりの家や教会、パン屋や小さなバーが並び、歩いているだけで楽しめます。
丘の斜面に沿って建てられた町の最高点には教会があり、そこからは息を呑むようなエーゲ海の景色を楽しむことができます。
透明度が高いイオス島のビーチ
穏やかな砂浜が続く「ミロポタスビーチ(Mylopotas)」
イオス島で最も有名なビーチは、ミロポタス。ホラから約2kmの場所にあり、イオス島のトップアトラクションとして素晴らしいビーチです。
透き通った海には理由があり、開いた湾に時折流れる海流によって海がきれいになっています。太陽の下で楽しむため整備された琥珀色の砂浜、リラクゼーションできるサンベッドとパラソル、透明度の高い海などあらゆる魅力が揃っています。
徒歩圏内に、海が見渡せるカフェやレストラン、ホテルがあるので1日のんびりと過ごせます。
ハーバー近くのビーチ「ギアロスビーチ(Gialos)」
港からも近く観光者に人気のビーチ。大きくて金色の砂が特徴で設備が良く、砂浜もきれいに維持しています。海岸沿いにはカフェやバーがあり、トイレや応急処置所もあるので家族連れでも安心して利用できます。
ここでの本当のゴールデンタイムは夕日の眺めです。豪華なサンベッドがあり、そこから見る海と夕日は素晴らしいです。フェリーが行き来する様子を眺めるのもまた魅力的です。
サンベッドの種類も豊富で、飲み物を買えば無料で貸し出ししているお店もあります。海岸線にはベンチもあり、座ってのんびり夕日を眺めてる人々を見かけました。
イオス島の絶景スポット
どこまでも続く海が眺められる島の上にあるシアター
イオスの文化遺産の一つに、古代ギリシャ型の公開劇場「オデュッセアス・エリティス劇場(Odysseus Elytis Theatre)」があります。
オデュッセアス・エリティス劇場はギリシャのノーベル賞受賞詩人にちなんで名付けられ、古代の円形劇場のスタイルで建てられました。劇場は大理石でできたスタンドに約1,100人の観客を収容でき、ステージの直径は12mもあります。
席は南向きに配置されており、ミロポタスビーチまで見渡すことができます。空の上からエーゲ海の景色を眺めているような気分になれる絶景の場所です。
古いギリシャ劇場の円形劇場の形で建てられた現代ギリシャ劇場は、新旧が融合された言葉にできない美しさが体感できます。
神秘的なヒストリカルエリア ホメロスの墓「Homer’s Tomb」
世界的にも知られているギリシャの叙事詩詩人ホメロスの墓といわれている場所があります。ホメロスの代表作は「オデュッセイア」です。
イオス島はホメロスの母の故郷であり、この遺跡はホメロスの墓といわれています。碑文、コイン、古代歴史家の一部文書では、イオスでギリシャの叙事詩詩人ホメロスが永遠の眠りについたことを証明しています。そして大きな神話となり、島の北側にある古代遺跡はホメロスの墓であると信じられています。
歴史を体験するに素晴らしい場所ですが、なんと言っても神秘的な空間で見る景色は圧巻です。現地へ行くまでは交通渋滞もなく、とても静かで手付かずの自然が残る場所を通り、島を独り占めしながら駐車場へ向かいました。
車から降りて、入り口から徒歩で向かいます。海の景色を望む丘の上にあり、美しく険しい手付かずの長い一本道が続き5分ほど歩くとホメロスの墓に到着します。
周りに何もなく静かで美しい風景とエーゲ海を越えてほかの島々を見渡す景色は、まさに秘境です。ホメロスが実際にここに埋葬されたかどうかは分かりませんが、それでも魔法に満ちた素晴らしい場所に行く価値があります。
魅力がいっぱいのイオス島で充実した休暇を
ビーチだけを期待していたかもしれませんが、キクラデス諸島の美しさは壮大な景色、ホラの街並み、劇場や遺跡など多くのアクティビティがあります。
最高の景色が見れるイオス島を旅のウィッシュリストにぜひ追加してください。特に人混みを避けたいならおすすめの場所ですよ。サントリーニ島やアテネと比べてもコスパも良く美味しい食事やドリンクが楽しめます。
美しい島に住む人々は親切で暖かく、また来たくなる魅力が詰まっています。
やってみよっか?