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【2023年最新版】モンゴル観光に役立つ基本情報!おすすめの日数やベストシーズンも紹介

モンゴルは広大な草原や砂漠など壮大な自然環境を誇る国です。モンゴルといえばどこか遠い国のような印象をお持ちの方も少なくありませんが、実は日本からのアクセスが便利で、身近な存在なのです。

今回は、そんなモンゴルの魅力を実際に現地を訪れたベルトラスタッフの目線でご紹介します。

気になる治安やおすすめの日数、ベストシーズンやアクティビティーなど、モンゴル観光に役立つ情報を分かりやすく解説していきます。

モンゴルってどんな国?

Photo by Jurinko

モンゴル(正式名称:モンゴル国)は、中国とロシアの間に位置する東アジアの国です。国土は日本の総面積のおよそ4倍を誇り、地域ごとに全く異なる気候と地形を有するのが特徴です。

広大な国土を有する一方で、人口は約335万人に留まることから「世界一人口密度の低い国」としてお馴染みです。とはいえ、モンゴル人の多くは首都ウランバートル(Ulaanbaatar)に住んでいるため、都市部では人口の少なさを感じることはありません。

モンゴルといえば広大な草原をイメージする人が多いはず。空港からウランバートル中心部へと移動する途中には既に期待通りの景色が広がっています。

そんなモンゴルをひとことで表すなら「日本から近くて遠い国」が適切でしょう。

ここでは、モンゴルのおすすめポイントと旅行に役立つ基本情報をまとめていきます。

モンゴルを訪れる際はぜひ参考にしてみてください。

遊牧民の生活スタイル

モンゴルには現在でも多くの遊牧民が暮らし、独自の伝統文化が受け継がれています。遊牧民は古くから牧畜を行い、定住と移動を繰り返しながら生活してきました。

皆さんご存知の「ゲル」は、季節によって遊牧に適した場所を求めて移動する遊牧民のライフスタイルに沿った移動式住居なのです。

興味深いのはウランバートル市内にもゲルが密集している地域が存在するという事実。背景には経済的な理由も潜んでいるのですが、移り行く時代の中で遊牧民の生活自体も徐々に変わりつつあるというということでしょう。

独特な文化と国民性

モンゴルはアジアでも有数の親日国です。日本ではあまり知られていませんが、親日度は世界最高レベルであるといっても過言ではありません。残念ながらモンゴル人にはあまり英語が通じませんが、言葉は通じなくても好意は感じられます。

モンゴル人は温厚で男女問わず優しい傾向にありますが、ちょっとマイペースな一面も。モンゴルを訪れるなら "時間と心のゆとり” が必要不可欠です。

また、伝統を重んじる独特な社会構造を持ち、民族衣装や音楽、舞踊などの文化が現代においても深く浸透しているのが分かります。

東アジアの国でありながら、箸を使う文化が存在しないのも注目したいポイントです。なんとなく「近くて遠い国」という気がしてきませんか。

バラエティーに富んだ自然環境

モンゴルの地形は壮大な草原に山岳地帯、湖沼、砂漠など多様な自然環境によって構成されています。国土の8割は大草原に覆われていますが、訪れる地域によって全く異なる景観が見られるのが魅力です。

世界最後の野生馬と称されるモンゴルの固有種タヒやユキヒョウ、マナヅルなど、絶滅危惧種に指定される希少な野生動物も多く生息しています。

日本からモンゴルへの行き方

日本からモンゴルまでは、MIATモンゴル航空を利用してアクセスできます。東京(成田国際空港)~ウランバートル間の飛行時間は約5時間30分、帰りの便であれば約5時間が目安となります。

東南アジアの人気都市としてお馴染みのバンコクやホーチミンでも、片道の所要時間は6時間以上です。そう考えると、モンゴル旅行へのハードルが一気に下がるような気がしませんか。

観光の玄関口は「チンギス・ハーン国際空港」

モンゴル観光の玄関口は「チンギス・ハーン国際空港(UBN)」です。一度耳にしたら忘れないような強烈なインパクトを誇るネーミングセンス。どうやら日本政府による資金協力によって2021年に誕生したばかりなのだそう。

ちなみに、中国およびロシアと国境を接しているため陸路でアクセスすることも可能ですが、2023年5月現在はシベリア鉄道が一部区間で運休となっているため、難易度はやや高めといった印象です。

一部のインターネット上で「モンゴルの空港では無料Wifiが使えない」といった噂が飛び交っておりますが、少なくとも私が訪れた際は問題なく使用できました。

空港から市内中心部への行き方

モンゴルの交通インフラは、まだまだ発展途上であるのが現状です。

空港の目の前にある幹線道路をバスが走っているという情報はありますが、時刻表が不明なので利用しませんでした。(そもそも日本のようにバスが時間通りに来るとは思えません)

今回の旅行では空港送迎サービスを事前に手配していたので、スムーズかつ快適に移動できました。空港は市内中心部から50kmほど離れた場所にあるため、所要時間は1時間~1時間30分ほど見込んでおくことをおすすめします。

フライト料金と予算

気になるフライト料金ですが、東京~モンゴル間の直行便は片道あたり40,000円前後が相場です。

2023年3月時点ではアエロ・モンゴリア航空というLCC(格安航空会社)が片道15,000円~で航空券を販売していたので予約を試みたのですが、見事失敗に終わりました。

現状、日本からモンゴルへの直行便はMIATモンゴル航空の一択となりますが、安く行けるようになる日は意外と近いかもしれません。

ゴールデンウイークやお盆休みにおすすめ

モンゴル行きの航空券は直行便でも比較的リーズナブルなので、ゴールデンウイークやお盆休みなど大型連休の旅行に最適です。

ハワイやヨーロッパ方面は航空券だけでも往復20万円近くかかってしまいますが、モンゴルなら半額程度の予算で収まります。無事にLCCが就航してくれれば、往復5万円以内で行ける日も夢ではありません。

航空券代金が安く済む分、気になるアクティビティーを思う存分楽しめるのも大きな魅力です。

予算は1日 8,000~12,000円が目安

モンゴルの物価は日本と比べると3分の1から4分の1程度といわれています。一般的に「物価の安い国」として認識されているのは言うまでもありませんが、インドやベトナムに比べると観光にかかる費用は多めに見積もっておく必要があります。

首都ウランバートルでスタンダードなホテルに宿泊する場合の料金は2名1室で1泊1万円前後、日本のビジネスホテルとほとんど変わりません。カフェのコーヒーは1杯270~300円なので、目立った安さを感じることはないでしょう。

ただし、日本より明らかに安い物もいくつか存在します。公共バスの運賃は1回 約20円、食事もほとんどのレストランでお腹いっぱい食べても500~700円以内に収まります。

ウランバートル市内での交通手段

ウランバートル市内中心部は意外とコンパクトなので、歩くのが好きな方なら主要な観光スポットはすべて徒歩でカバーすることができます。

公共バスも頻繁に運行しているので、うまく活用すれば時間の節約にも繋がりますよ。既に述べた通り、バスの運賃は格安です。

Google Mapも機能するので、現在地と行き先を入力すればある程度正確な情報は手に入れられます・・・が!なぜか私は乗車するバスを間違えて結局長時間歩く羽目になりました。

公共バスの乗り方

入口はバス前方のドアで、運転手に500MNT(約20円/2023年5月現在)を手渡してください。

基本的にお釣りは出ないので乗車する前に正確な金額、または1,000MNTのようなお釣りをもらえなくても気にならない金額を用意しましょう。

バスの乗車券は存在せず、料金は乗車距離に関わらず一定です。

降車の際は日本と同じ要領で降車ボタンを押して、車両後方の出口から降ります。

タクシーを捕まえるのは至難の業

ウランバートル市内で流しのタクシーを見かけることは、ほとんどありません。

空港には「TAXI」のサインが付いた車が何台か停まっていますが、市内のタクシーは99%白タク(無許可で営業している違法タクシー)です。

Uberに似たような配車アプリは言語がモンゴル語であるのと、そもそも20~30分待っても来なかったので利用を断念しました。

私自身は滞在中に白タクを2度利用したのですが、運転手たちは全員英語が通じなかったので結局数字でのやり取りで交渉成立。

料金相場は1kmあたり1,000~1,500MNT(約40~60円/2023年5月時点)。個人的には1km 2,000MNT(約80円/2023年5月時点)でも許容範囲内だと思います。
​​​​​走行距離は車のトリップメーターをリセットして確かめるといった、実に白タクらしい方法が採用されている様子でした。

おすすめの日数

ウランバートル周辺に位置する主要な見どころを巡るなら、最短でも2泊3日は見込んでおく必要があります。

成田空港から直行便を利用する場合でも出発は午後となるため、1日目は移動だけで終わってしまうでしょう。弾丸旅行をする場合はウランバートル市内に一泊して、2日目にテレルジ国立公園を訪れるツアーに参加するのがおすすめです。

テレルジ国立公園は日帰りでも十分楽しめるので、ウランバートル市内の半日ツアーと組み合わせても2泊3日でひと通り満喫することができます。

ゲルに泊まる場合は全体で3泊4日のスケジュールが理想となります。

気候

モンゴルは大陸性気候に属しており、四季がはっきりとしているのが特徴です。年間を通じて乾燥しており、平均降雨量は日本に比べ4分の1程度にとどまります。真夏でも平均気温は20度前後なので「日本よりも涼しいところで過ごしたい」という方には最適でしょう。

筆者は4月下旬から5月のゴールデンウイークにかけてモンゴルを訪れましたが、まだまだ肌寒いといった印象です。特に4月は日中でも気温一桁は当たり前で、夜には氷点下になることもしばしば。

それでも日本の真冬のような凍てつく寒さを感じることはありませんでした。モンゴル人が口を揃えて「冬」と呼ぶような本格的な寒さは経験していませんが、それでも不思議なことに現地で体感する-3度は日本の0度よりも暖かく感じました。

ベストシーズンは6~9月

モンゴルを訪れるなら気候が穏やかで過ごしやすい6~9月頃がおすすめです。もちろん、気温だけでなく景観的な要素も理由の一つとして挙げられます。SNSなどで見かけるような「これぞモンゴル」といった青々とした絶景を見るなら、この時期が狙い目です。

5月は観光には適しているものの、観光地のホテルやレストランが休業中であったり、景観に緑が少なめであったりなど、期待とは異なる部分が多いのが本音といったところでしょう。

とはいえ、観光シーズンを外して訪れると人気観光地でも人が少ないというメリットがありますし、さらに都市部やゴビ砂漠などの乾燥地帯であれば景観も季節に左右されることはありません。

通貨

モンゴルの通貨はトゥグルグ(MNT)です。2023年5月現在の相場は1MNT=0.039円(2023年5月時点)となっております。ここ1年ほど円安が騒がれていますが、モンゴルはそんな中でも円高状態となっている貴重な旅行先の一つ。現地通貨は紙幣がメインなので、財布の持ち歩きが欠かせません。

硬貨も存在するそうですが、私が滞在中によく目にしていたのは1,000、5,000、10,000、20,000 MNTの紙幣のみで、結局硬貨を手にすることは一度もありませんでした。

ウランバートルをはじめとする主要都市では、クレジットカードも問題なく利用できます。

モンゴルのインターネット事情

慣れた旅行者は、現地のSIMカードを購入してインターネットを利用する人が多いと思います。大抵は到着空港で販売されていますが、残念なことにウランバートルの空港には通信会社のテナントが入居していないのです。

という訳で、今回は市内中心部にあるデパートの5階にある通信会社「Unitel」のカウンターにて10GBのSIMカードを15,000MNT(約603円/2023年5月時点)で購入しました。

注意すべきなのは、モンゴルのSIMカードはアクティベートするのにカード裏面に記載されているPINコードが必要であるということ。再起動すると必ずPINコード入力を求められるので、念のためカードは手元に保管しておくようにしましょう。

治安

海外旅行をするうえで不安なのが、旅行先の治安。世界的に治安が良いことで知られる日本でも度々事件は起こるため、一概に「この国は安全だ」と断言することはできませんが、個人的にモンゴルの安全度は高めだと感じています。

外務省が運営する 海外安全ホームページ でも、治安に関する注意喚起は発表されておりません。(2023年5月時点)

現地での滞在中は女性一人で外を歩いても、特に身の危険を感じるような出来事はありませんでした。ただし、スマホや財布を含む身の回り品の管理はしっかりと行う必要があります。

特に、公共バスの車内や路上での信号待ちの際はモンゴル人でもスリ被害に遭うくらい頻発しているそうなので気を付けるようにしましょう。

モンゴルでやるべきこと 5選

ここでは、モンゴル旅行を楽しむために知っておきたいことをご紹介します。

旅行を計画する際にぜひお役立てください。

首都ウランバートルを散策

モンゴル観光の玄関口として親しまれる、首都ウランバートル。

中心部には高層ビルが立ち並び、意外と近代的な印象ですが、街には現在でも旧ソ連の面影が強く残されています。旧国営デパートが現役で営業されていたり、マニアックなアイテムが集う青空市など、いい意味で期待を裏切ってくれる見どころがいくつもあります。

主要な観光スポットだけを巡るのであれば、滞在日数は1~2日で十分でしょう。

滞在時間にあまり余裕のない方はツアーを利用して効率よく回るのも選択肢の一つです。

ゲルに泊まって遊牧民の生活を体験

モンゴルを訪れるなら、一度はゲルに泊まってみたいと思いませんか。

ウランバートル近郊で体験するなら、最もおすすすめなのがテレルジ国立公園です。

設備の整った旅行者向けのゲルから遊牧民のお宅にホームステイする本格的なものまで様々なタイプがあるので、好みに合わせて選ぶことができます。

夜はご覧のような満点の星空!運が良ければ流れ星が見られることも。

個人でアクセスするのは難しい場所なので、訪れるなら現地ツアーに参加するのが​​​​​​おすすめです。

モンゴル最大のお祭り「ナーダム」に参加する

せっかく旅行するなら、その国ならではの民族衣装や伝統音楽・舞踊も楽しみたいですよね。

ナーダム(Naadam)は革命記念日である7月11日から3日間にわたって毎年開催されている遊牧民の祭典です。

夏の風物詩として親しまれ、モンゴルを代表する3競技「競馬」「相撲」「弓」をはじめ、伝統的な舞踊や歌などのパフォーマンスが繰り広げられます。

モンゴル料理を食べる

遊牧民の食文化が浸透するモンゴルの伝統料理は、羊肉を使用したものがメインとなります。

羊といえばジンギスカンを連想するかもしれませんが、あれはモンゴル料理ではないのだそう。

香辛料はほとんど使用しないのが特徴で、餃子やうどんのような私たち日本人になじみ深いグルメも存在します。

一方で、「スーテーツァイ」と呼ばれる謎のミルクティーが日常的に飲まれていたりなど、目から鱗な食文化に驚かされることも珍しくありません。

アジア最大のゴビ砂漠を訪れる

Photo by ShutterStock

中国と国境を接するモンゴル南部には「ゴビ(Gobi)」と呼ばれる広大な砂漠地帯が広がっています。

壮大な砂丘や奇岩が点在するほか、キャメルトレッキングやサンドボードなどのアクティビティが楽しめます。ふわふわの砂地にダイブしたり、朝日や夕日が照らし出す幻想的な光景に癒されたり、グランドキャニオンを思わせる絶景に温泉など、とにかく見どころ満載です。​​​​​​

近くて遠い国 モンゴルを旅しよう

モンゴルはアジアでも比較的観光客の少ない国のひとつです。近隣諸国に比べるとまだまだ観光客の数は少ないですが、だからこそ味わえる魅力がたくさんあります。

直行便を利用すれば東京から最短5時間30分でアクセスできるので、誰でも気軽に旅行することができます。素敵な自然の人の優しさに触れれば、きっとモンゴルが好きになるはず。

モンゴルを訪れる際は、ぜひ本記事を参考にして素敵な旅をお楽しみください。

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